【子どもに生かされている】ADHDのポジティブ視点

息子の通う小学校は、そうじを縦割り班でやっています。1年生から6年生までの児童が数名ずつ班となり、そうじ班として活動するのです。
6年生の次男ちゃんは、必然的にそうじ班のリーダーとなりそうじを仕切り、反省会も仕切る立場にあります。
その次男ちゃんは、3学期のそうじ班に不満を持っているらしく、あいつは全然そうじしてくれへん、めっちゃストレスや、そうじが嫌で学校も嫌になる、と毎日大変そうです。

次男ちゃんは反抗期真っ最中です。

私は次男ちゃんに、まあまあそう怒らんと、とか、2年生の子なんかまだやんちゃなんだし、そうじしろって方が難しいよ、とか、先生に助けてもらったら、とか助言するのですが、愚痴りたい半分、頑張りを認めて欲しい半分なようで、余計なアドバイスだと嫌がられる時も多いんです。

次男ちゃんはよく言えば真面目で頑張り屋さんなので、学校の先生やクラスメイトからの評価は高く、我が家の唯一の定型発達さんで、「フツーの子」ってこんなんよね、を代弁したような存在です。小さい頃こそ「癒しの次男ちゃん」だったのですが、最近は違うことを思うのです。

というのも。
長男からは、縦割り活動についての不満を聞いたことはなかったな、と。
そこで、長男に相談してみました。
次男ちゃんは兄を蔑視する部分が多少あり（そこはなんとかしてやりたいと常日頃思っているところですが、その話題はまたいずれ…）、長男に相談したことがバレると怒られてしまうので、次男ちゃんが寝てしまってからこっそり聞いてみました。
「長男くんは、縦割りそうじで腹立つことってなかったの？次男ちゃんが毎日怒って帰ってくるんだけど」
その答えはこうでした。
「ああ、それは俺も一緒に遊んでたからなあ」
・・・。
なんだとぉ〜〜！最高学年で仕切りもせんと、遊んどったと言うんかおのれは〜！💢
と怒りかける私に長男くん、
「違う違うって。小さい子たちに真面目にそうじなんてつまらんやん。だから、遊び交えてそうじしててん。その方が楽しいからなあ」

つまり、
ほうきであそこまではいたら次の人にバトンタッチ、とか、雑巾地獄レース開催、とか、
めんどくさいそうじを、イベントみたいにして楽しませる作戦で、低学年の子も、手を焼くヤンチャな子も、そうじ嫌いな自分自身も、与えられた時間とりあえずそうじに向き合えるようにする取り組みとして「遊び」を取り入れたということですね。
こんな風に書くと、長男が、さも立派な偉業を成し遂げたみたいですけれど、実際はほぼヤンチャグループと遊んでいたみたいでした😅
きちんとやるところは、きちんとした同学年のもう一人の子が、ちゃんとフォローしてくれていたとのことです💦
ただ実際、長男は参観日に見にいくと、下校の際に低学年の子たちに引っ張りだこになっていて、そんな子達の相手をしてはニコニコと笑っていたなと思い出しました。

つまり長男は、同年代の友達から見ると幼く、できないことが多く、注意しても「暖簾に腕押し」な足手まといになる存在なのですが、年下の子、取り分けはみ出しがちなヤンチャな子達から見ると、何か面白いことを考えてやってくれて、怒られてもへこたれない頼れる存在、なわけです。

これは長所でしょう。
次男ちゃんには、ないものです。
きちんとしない子達に一々イライラして、改善されることなく報われない思いをしている次男ちゃんより、よっぽど負担のない生き方だと思うのです。
もちろん次男ちゃんのように、正義感と責任感を持って、正しくやるべきことをやらせようとするのは大事なことです。そう言う存在も必要です。でもそれにイライラしすぎて自分がしんどくなっているくらいなら、長男ぐらい明るくヘラヘラと（ニコニコと！？）受け流せる方が、後々生きやすい気がするのですよね。

どちらが良いかなんてわからないし、次男ちゃんに長男のアドバイスを伝えることは、まだできませんが、長男のポジティブさ、怒られても気にしない忘れっぽさって、私みたいな悩みすぎるタイプには憧れる部分でもあったりします。

＊
我が家は息子たちが三人三様のようなので、それぞれの長所に自分で気づき、それに気づいてくれる誰かに出会ってほしいです🙏
そしてこの先の人生、自分自身に誇りを持って生きていって欲しいです🌲
そして私はそれを支え、見守れる親でありたい、そう思うのです。