JAZZレビュー ソニークラーク クールストラッティン
ソニークラークは1931年ペンシルベニア州生まれ。4歳でピアノを始め51年にLAに行き、ヨーロッパツアーを経験。そしてNYに渡る。
一曲目は永遠の名曲、クールストラッティン。軽快なクラークのピアノが特徴的です。そして美しいトランペットが入る。とにかくかっこいい。そして難解なJAZZではありません。これからJAZZに手を出そうかなって方におすすめします。
続いて名曲二曲目、ブルーマイナー。印象的なトランペット、クラークの冷静なピアノ。トランペット奏者のアートファーマーのこのアルバムへの貢献ぶりには驚かされます。交互にアートファーマーとソニークラークが活躍します。とてもいい!!お洒落。
三曲目のシッピンアットベルズ。クラークのピアノ、またしても光ります。淡々と弾いているようでいて、魅力的なんだよなぁ。そしてアートファーマーのトランペットは力を増してきます。途中からお洒落な吹き方に変わるのもこの曲の構成に一役かっています。
四曲目のディープナイトで雰囲気は一変。深く楽しい夜の世界へ。サックスも抑え気味の演奏です。怪しさを増すような吹き方ですが上手くクラークのピアノと調和しています。
そしてビーボップ。この辺になってくるとJAZZの素晴らしさに圧倒される自分がいました。軽快だけれどもしっかりした弾き方で美しさを表現するクラークには脱帽です。
残りの曲は皆様の耳で確かめていただきたい。最高のピアニストが奏でる最高のアルバム。
クラークは何を表現しようとしていたのか?
ロマンスではないか?
出典 JAZZPIANO 原田和典監修