JAZZ ソニーロリンズ Work Time
ブルーのジャケットで有名なサクスホーンコロッサスの半年ほど前の作品であるが、それも納得の出来だ。ソニーロリンズはテナーサックス奏者、1930年ニューヨーク生まれ。少年の頃からチャーリーパーカーらにかわいがられて育ったという生粋のJAZZミュージシャン。とくに50年代の演奏やアルバムにスポットライトが浴びせられ、ファンになる人が多い。
一曲目、ショービジネスみたいなサイコーなビジネスねえよとソニーロリンズはサックスを振りかざす。演奏もアップテンポ気味だ。仕事の時間だというアルバムタイトル通り演奏は忙しい。しかしこの曲はアルバムの序章に過ぎないのだ。
二曲目のパラドックス、逆説という意味で使っているのかわかりませんが、一曲目に続きとても爽やかで聴きやすい演奏で進んでいきます。
三曲目のレインチェック、ソニーロリンズのサックス遊びが炸裂する。JAZZ界の巨匠のプレイが楽しめるのだ。ピアノ奏者が気になって調べてみたが若い頃のレイブライアント。とてもいいと思う。
四曲目のゼァアーサーチシングスでソニーロリンズのロマンチシズムは天に届く勢いだ。ゆったりとロマンスを語るサックス奏者とレイブライアントのピアノがマッチする。ピアノが控えめすぎるという声も聞こえてきそうだが、私はアーティスト側に立ちたい。
ラスト、オールライトウィズミーでまた爽やかにスピードを上げていくソニーロリンズのサックスに出会える。
このたった半年後にサクスホーンコロッサスが出現する!!
以下の動画は参考までに
出典 JAZZ SAX 原田和典 監修