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新卒社会人の時に感じたカルチャーショック ~学生はお膳立てされた世界で暮らしている~

#新卒の頃に知りたかったこと
こんにちは、こんばんは。新卒の頃にあまりにも物を知らなかったことを思い出すと、何年経っても苦い気持ちになる緑川です。


学生と社会人の違い

・先輩の定義

学生と社会人は違うとはよく言われます。
色々違いがありますが、職場の先輩が学生時代と同じ「先輩」という名称で呼ばれるにも関わらず、その働きが全然違うという事は知っておいたほうが良いことの一つでしょう。

学生時代の先輩は、わたしたち後輩に色々教えてくれる存在でした。
わたしは運動部に所属していましたので、特にそういう認識をしていました。

フォームが悪ければ指摘してより良いパフォーマンスを促す。
同じように自分も後輩に指導をする。
それが先輩のあり方として当たり前のことでした。

社会に出てしばらくは気付きませんでしたが、会社の先輩というのはただ、先にそこで働き始めた人、というだけで必ずしも教え導いてくれる存在では無いのです。

もちろん社風によります。
特に大企業であればしかるべき担当者がカリキュラムを組んで行う研修により全員に同じ会社としての考え方を教えたりするでしょう。業務は細分化され、新人に教える内容が決められていたりするかもしれません。
誰かが事故にあったら立ち行かないなんて状況を回避するためにも、後輩を育てるような気概があるのかもしれません。

会社の規模で決まる物でもないでしょうが、小さい企業であるほど手厚いサポートを受ける可能性は減るでしょう。

社屋全体の見学ツアーをしてくれる場合もあれば、必要になるまで机しか案内してくれない場合もあります。

その部署の先輩次第です。
後輩指導も仕事の内ととらえる人もいれば、気が向いたときにするボランティアととらえる人もいるのです。

新卒社会人が何を知らないのかについて興味が無い場合、仕事内容を知らない想定はしていても、備品の事務用品の存在も知らないなんてことは想定していませんし、「名刺は総務の〇〇さんに言って作ってもらうんだよ」なんてことは教えません。

自分で観察して何人かが同じ文房具を使っているようなら、
「みなさん同じペンを使っているんですね」
などの話題を振って、備品の保管場所、持ち出しの仕方などを尋ねるしかありません。
個人的にはいきなり「ペンは備品ですか?」と聞くのは違ったときに気まずいので非推奨です。

「初めての名刺を親に渡したいんですが、名刺ってどのタイミングで持てますか?」
などもかわいげがあって良い気がしますね。

新卒社会人に最初から周囲を観察できるような余裕は無いと思いますが、そのへんは先輩ガチャです。

用意しない人は机の片付けもしません。
前任者の机をそのままに「そこに座って」で終わります。
引き出しの中身も確認しないでしょう。あんまり掃除されていない古い机だと、ヘリについていた埃で服が汚れたりします。

学生時代には自分用の教科書も配布か購入場所の案内がありますし、中身が空っぽで掃除された机や椅子も勝手にお膳立てされていますが、社会人は基本的に自分で用意しなければいけません。

運よく指導担当が気が回る先輩だと、前日には新しい筆記具や電卓などの備品を用意してくれる場合もあります。

・学生はシームレスに社会人に変われない。

学生が社会人になるという事は、中学生が高校生になるように、シームレスに立場が変わるわけでは無いのです。

学生は課題が向こうからやって来てくれます。
小学校1年生にはこの計算ドリル、大学4年生ならこの問題について論述できる程度、と言った具合にカリキュラムが組まれます。

社会人にはありません。

入社式がない会社もありますし、新入社員用の研修を作っていない会社の方が多いでしょう。
研修担当者がいたとしても人事の仕事の一部であって、教官ではありません。
自分で社会人になっていくしかないのです。
自動的にはなりません。

自分でなれなかったらどうなるか?
色々な意味で良い環境は得られないでしょう。

そもそも社会人は学生と違い、同じ会社にいる人間が全員同じことをできるという訳ではないのです。配属先によって求められるスキルが異なります。

ちょっと想像してみましょう。
同期入社の社員が二人います。それぞれ経理課と製造課に配属になりました。

三年ほどたった時点で二人が即日交換可能だと思えますか?
三年もあれば「経理課所属の中でもたまたまパソコンが得意だったから新しいソフトの導入に携わった」なんて経験をしていたりするかもしれません。
製造現場の機械の修理ができるようになっていたり、パートさんたちとのチームワークを形成している人の代わりがすぐにできるでしょうか?

製造課に同時に二人配属されたとして、片方が工業高校出身だったら?

同期仲間の道が分かれていたのは入社時点よりももっと前なのかもしれません。
同じ日に入社していても本当に同じスタートラインに立っているとは限らないのです。

彼らに同じ教育をすることを考えてみましょう。
今までの経歴も、これから進む道も違う彼らにどこまで同じカリキュラムを組めるでしょうか?
会社の概要について、社会人の一般マナーくらいがせいぜいだと思いませんか?

どんなに研修がしっかりした企業に就職しても、実務に沿った研修には限界があるのです。


この記事は、わたしが社会人として働き始めてから感じた上記のようなカルチャーショック、転職した際に受けたカルチャーショックをまとめ、その対処法の提案が以下になります。

職場になじむために身に付けた小技を色々披露しようと思います。

基本的には新人教育に関心が無い先輩を引き当ててしまった場合を想定して書いています。

初期金額は300円とさせていただきます。

カフェでコーヒーを一杯飲みながら先輩社会人の昔話を聞くつもりでどうぞ。

10年以上の社会人経験からたどり着いたフォーマットの提案、資格に対する評価などもありますので参考になれば幸いです。

今後同じようなカルチャーショックに気付いたらどんどん追記して値段を上げて記事を充実させていきたいと思います。
いつかパフェくらいになれば良いですね。

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