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夢をかなえた人が何をしたのか考察する

こんにちはこんばんは、緑川です。
昨日に引き続き REAL AKIBA BOYZ(以下RAB) の話です。

2016年に立てた無謀ともいえる「武道館ワンマン」という夢を昨日彼らは実現しました。

ダンスグループの武道館ワンマンは2023年のs**t kingzが初めてだそうですから、目標を立てた2016年当時は前代未聞の目標だったと言えるでしょう。


今日は彼らがどうやって夢を実現したのか、と言うことに着目して書いていきます。

リアルアキバボーイズの説明は上記の記事に軽く書きましたので興味があればそちらからお願いします。

彼らがそれぞれすでにダンスのスペシャリストであることは大前提です。
全国大会優勝者、日本代表、世界大会でジャッジ、世界大会優勝者。
そういう経歴の持ち主たちで結成されています。

正直わたしはダンス界隈に詳しくはないのですが、試しにD.LEAGUEのサイトを確認したところ、14チームの内ブレイキンチームはKOSÉ 8ROCKSの1チームしかありませんでした。(home.dleague.co.jp

ブレイキンってダンス界隈の中ではマイナーなんですかね。
考えてみれば歌いながら踊るのはなかなか難しそうですから、ミュージシャンが踊ることは考えにくい気がします。

ブレイキンがベースのチームで武道館ワンマン。

これを目標に掲げた時はきっと「世迷いごとを」なんて言われた事だろうと思います。
ダンスで武道館ワンマンも居ない状態でしたし、RABはダンスグループとしてはイロモノであることはダンスに詳しくなくてもわかります。
ストリートカルチャーとオタクカルチャーなんて、水と油でしょう。

以下の記事でも書いた通り、夢は掲げるだけでは実現しません。
最終目標までに達成するべき小目標をいくつも積み重ねて実現に導くものです。

最終目標だけ見ていては叶える方法が考えつかない

RABが目標を立てたのは2016年。
このころは既に彼らが結成した2007年よりもずっとオタクに対する風当たりは弱くなっていると思われます。

時系列で彼らが何をしてきたのか、その行動から狙いを推察していきます。

2017年
クラウドファンディングによって中野サンプラザにてフリーのワンマンライブを開催。

ここから推測するのは新規ファンの獲得ではないだろうか。
知名度は全国区だったはずで、数千円のチケットを買う気にはなれないけど無料ならぜひ行きたいという層をファンとして取り込めたらラッキー、そうじゃなくても興味を持ってほしいという意図を感じている。

2018年
RAB主催のアニソンダンスバトル全国大会「アキバ×ストリート」が文部科学大臣賞を受賞。

受賞は狙ってできることではないが、アニソンダンスバトルという文化を広めるために継続して行動していた結果と言える。
アニソン×ダンスに興味を持つ人がいなければ武道館を実現できるわけがない。

2019年
新メンバー加入。

ブレイク以外の要素が多く入るようになる。
8人中6人がブレイクダンサーなのでベースはブレイクのまま、表現の幅を広げている。
また新メンバーオーディションを大々的に開催することによって話題を作った。

2021年
メンバーが代表・運営をするMETEORA st.への事務所移籍。

芸能界に詳しくないので本当のところ事務所遺跡がどう影響するのかはわからないが、事務所の代表がメンバーということは自由度がかなり上がるのではないだろうか。

2022年
新メンバー(高校生HIPHOPダンサー)加入。
下部組織 後のREAL AKIBA JUNIORZ (リアルアキバジュニオールズ) プロジェクト始動。

新メンバーが高校生だったことがきっかけと推測するが、ダンス×オタクをRABだけで終わらせないために作っているんじゃないかと思う。
武道館に直接関係するような活動ではないが、ダンス×オタクを文化として根付かせるための活動と推測する。
文化として確立されてしまえば、大きな舞台で踊る未来も近づく

2024年(パリオリンピックにてブレイキン開催)
4月武道館ワンマン発表。
10月武道館ワンマン開催。

こうして並べてみると、毎年ワンマンライブを開催しながら、アニメイベントやコラボ動画などあらゆる手段で知名度を上げ、新メンバーによって表現の幅を広げ、どんどんと燃料を投下しながら活動を大きくしてきたのが窺える。

アラフォーでオタクの自分の肌感ではオタクに対する世間の風当たりが年を追うごとに柔らかくなってきたし、ブレイキンというダンスに対しても「カッコいい」という感想が先行するようになったと思う。

そういう時流の波にも乗れたのであろう。

初志貫徹、努力し続けた彼らだから、波に追い越されることなく乗れたのだと思う。
夢は掴み取るものだと言うけれど、波が来ているときに乗れる準備は絶対に必要だ。

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