2024/7/28(日) クイーンS 回顧
札幌 芝1800m(右 A) 晴 稍重
レース概要
3イフェイオンはゲートの中で立ち上がり出遅れて後方から。 6コンクシェルが押して行きハナを主張。それに8ウインピクシスが並びかけ、間に半馬身遅れる形で7アルジーヌが3番手。 その後ろに内から4ラリュエル、9スタニングローズ。
最初のコーナーをカーブし、ハナは単独でコンクシェルが2馬身のリード。 その後ろ2番手にウインピクシス。さらに2馬身差でアルジーヌ。 半馬身外にスタニングローズが4番手。 1馬身半差内からラリュエル、10キタウイング、その中に半馬身差で5モズゴールドバレル。
1馬身半後ろ、中団馬群の先頭に12コガネノソラ、1馬身後ろに3イフェイオン。 その外1馬身差に13ドゥアイズ。 1~2馬身後ろに1ボンドガール、半馬身差外に2ウンブライル、14モリアーナ。 単独2馬身置かれる形で11エリカヴィータが最後方追走。
1000m通過は1:00.3とややスロー。
3コーナーに入り先頭コンクシェルのリードが1馬身に縮まり、後続も進出を開始し馬群が凝縮。 キタウイングが早めに上がっていき好位集団に並びかける。 その後ろコガネノソラ、ドゥアイズ、イフェイオンらも差を詰める。 3-4コーナー中間あたりでウインピクシスは後退気味。
4コーナーカーブ時点でウンブライル、ボンドガールら人気馬はまだ後方。 キタウイングは後退。
直線向いてすぐ、コンクシェルがまだ先頭で2馬身のリード。 スタニングローズ、アルジーヌが差を詰めるが、外から馬場の中目にコガネノソラ、ドゥアイズが差し脚を伸ばす。 好位集団と後続集団内外の競り合いの間にボンドガールも鋭く足を伸ばし強襲。 ほぼ横一列の大混戦の中コガネノソラがアタマ差でボンドガールらを凌いで1着入線。 ウインピクシスは入線後下馬。
ラップ
12.3-11.2-12.2-12.4-12.2-11.8-11.6-11.8-11.9 1:47.4 Sペース
前日夜から朝まで降った雨の影響で開催時は重発表だったが午後には稍重にまで回復、とはいえ時計のかかる馬場。
レース短評
時計のかかる馬場でスローからの後半4Fロンスパ戦。 上位2頭が軽斤量の3歳馬で決まったものの差はわずかであり、3歳馬の強さと直結させるのはやや早計か。 1着馬に関しては時計のかかる馬場が向いた面もありそう。
各馬短評
1着・コガネノソラ
スタート五分。中団の外目に位置を取り、道中も外外を追走。3コーナーの勝負所からじわっと進出を開始し、4コーナーのカーブはタイトに回らず馬場の中目でそのまま直線へ。長く脚を使い2着馬の強襲もアタマ差で凌いだ。外外でタイトに回らなかったとはいえ終始スムーズな競馬。馬場や軽斤量、展開がハマった形。着順以上の評価はできず。
2着・ボンドガール
ゲート開く前立ち上がるも発馬は五分。内から出してはいかずに後方から。序盤頭を上げ危うい面見せるも道中大きく折合い欠くことなく後方集団の内を追走。4コーナー時点でも後方馬群の中で進路開かず。直線向いて馬場の中目、コガネノソラの内から鋭く差し脚伸ばすが2着まで。上がり最速の脚を使うも4角時点で追い出しが若干遅れたところが着差に響いた形か。初の洋芝で時計のかかる馬場への対応も見せた点、ための効いた競馬ができた点や課題のあった折合いを欠く面が見られなかったのは好内容。ただ展開、軽斤量で向いた点は否めず、ゲートで落ち着かず立ち上がる仕草を見せるところからまだまだ気性面に課題は残り、今後出遅れも懸念される。
3着・アルジーヌ
スタートから押して行き好位のイン。道中も内をロスなく追走し、3-4コーナー中間あたりで後退してきたウインピクシスを外から交わす。直線に入り前にいた2頭も交わすも、外2頭には伸び負けて3着まで。3勝クラス勝ち後、初の重賞挑戦だったが好走。ただインの好位をロスなく立ち回り、展開が向いた面が大きかった。着差以上の評価はしにくい。
4着・ドゥアイズ
スタート決め、押してはいかずに中団後方のポジションで馬群の外。3コーナーから大きく外を回し、4コーナーで逆手前になり若干膨れるロスあり。これらのロスがありながらも差し脚を伸ばして4着。キレる脚はない分長く脚を使いよく伸びる。道中のポジションやコーナーロスなければ見直し可能か。能力は高い。
5着・コンクシェル
スタート決め、ダッシュはそこまで速くなく押してハナを主張。インを単騎でスムーズに運ぶ。3角あたりで若干差は詰められるがリードをキープ。直線向いてからも先頭をキープしていたが終い甘くなり後続に捕えられ5着。中山牝馬Sで逃げ切り勝ちをした時と同じく単騎逃げで前半スロー、自身の得意の形に落とし込むも好走時は斤量53kg。今回のようにメンバー揃った中で斤量を背負ってしまうと苦しいか。
6着・スタニングローズ
二の脚の速さで楽に好位、外目追走。向こう正面では馬場の中目。3コーナー手前あたりでじわじわと迫るキタウイングには並ばせず、自身も前への差を詰める。4コーナーを回る前はまだ手綱を持ったままの手応えだったが、外から迫るコガネノソラ、内から迫るアルジーヌにも交わされ、逃げるコンクシェルも捕えきれずに6着。道中の運びがよかっただけに、最後は斤量差が響いたか。
7着・イフェイオン
ゲート内で落ち着きなく出遅れ。無理に押してはいかずに後方から、道中は中団馬群の後方で追走。4角手前からドゥアイズと併せながら勝ち馬を追いかける。直線に向いてすぐはドゥアイズよりややクビ差出ていたものの残り200mあたりで競り負ける。決め手が持ち味の馬ではないだけに好位から得意の形でレースを運びたかったが出遅れが響いた。見直し可能。
10着・ウンブライル
スタート決め後方から。向こう正面入って後方馬群の中を追走。3コーナーから徐々に押し始めるが外にモリアーナがいる分外には持ち出せず窮屈な形。直線に向いて進路がなくなった様子ではなく単純に伸び負け。外からスムーズが理想の形名だけに内枠はマイナス。洋芝、距離、コースもあっていない印象。それでも負けすぎな気もするため、楽観視は禁物。
12着・モリアーナ
大外から押してはいかずに後方馬群の外。ウンブライルを終始徹底マークする形で外目でレースを運び、4角でもウンブライルに併せたまま外外を回す。直線では手応えが今ひとつなウンブライルにさえ競り負ける。外枠、57㎏の斤量で苦しいとはいえ馬の良さを生かしきれてない騎乗で末脚も不発。力負けではなく次走以降見直し可能。