御言葉の黙想 ルツ記3章4節 2024年9月6日
本文:
あの人が休むときになったら、その休む場所を見届けておいて、そこに行き、あの人の衣の裾で身を覆って横になりなさい。あの人は、あなたがなすべきことを教えてくれるでしょう。」
黙想:
ルツがいくら忠実な人間であるとはいえ、この命令に従えることは感嘆に値すると思う(3,5)。他者の命令に従うことは、たしかに責任の所在を転嫁する口実になりうる。しかし、だからといってこれだけのことをすぐに実行することは、常識を超えなければなかなかできないことである。ましてや、ルツは誠実だと評判の女性であった(3,11)。
時代的な背景を差し引いても、寝ているボアズの衣の裾の中に入ることはやはり只事ではない。当然、ボアズにとってもそれは人に知られてはまずい事態であった(3,14)。
時に神の祝福が、人間の常識をはるかに超えて実現されることは、聖書全体が証言しているとおりである。私たちは神の御言葉に「アメン」と答えなければならない。そして、私たちのボアズ、贖い主(ゴエル)であられる主イエスの衣の裾の中で、平安を得ることができるのである。それが信仰者の姿勢である。