城郭の博物館「鳥取城跡」
皆さん、城には興味があるでしょうか。城は日本史を知る鍵の一つです。日本の城の起源は弥生時代から始まり様々な城が明治まで築かれました。その長い時間の中で各地の城にはそれぞれの地域文化が取れ入れられ、築城された出来事や背景をみていくにつれて歴史について触れることができます。そんな歴史や文化を知るために私はお城巡りをしています。その中で7月の中旬に鳥取旅行に行った際、魅力的に感じた「鳥取城跡」の紹介をしていきます。
鳥取城の歴史
鳥取城は1532年に但馬山名氏が築城しました。久松山に造られたのが始めともいわれ、自然の地形を利用した山城で織田信長も「堅固な名城」と評価しました。その後山名氏から毛利氏の城となった後、敵対していた豊臣秀吉(当時は羽柴秀吉)の兵糧攻めの舞台となり、農民を含む多くの人が城内で餓死しました。江戸時代には姫路城を築いた池田光政が「国内12番目」の石高を誇る鳥取藩32万石の平山城として拡張整備をしました。その後明治時代になり政府の命令により城の建物はすべて取り壊されました。現在は池田氏が整備した石垣を見ることができる。近年、復元工事が進められており、2018には「疑宝珠橋」2021年には「中ノ御門」が公開されています。
城郭の博物館
鳥取城は戦国時代から江戸時代初めの姿を今に伝えており、多様な城の姿を残して日本城郭の歴史を物語る「城郭の博物館」と呼ばれています。鳥取城の城郭の中で有名なものは「天球丸跡」の「巻石垣」です。亀の甲羅のような形状に積み上げられ、鳥取城でしか見られない大変珍しい形の石垣です。石垣が崩れるのを防ぐために球型に積み上げられたそうですが独特な形です。
魅力的なスポット
鳥取城跡には様々な見どころがたくさんあります。以下のところが私の中のおすすめです。
二ノ丸跡
仁風閣
中ノ御門
二ノ丸跡
二ノ丸跡は城主の館邸を設けた場所です。こちらは木が植林され、ベンチや街灯が設置され、鳥取市民憩いの場となっております。山城ということもあり、二ノ丸からでも鳥取市内を見渡すことができます。
仁風閣
仁風閣は鳥取城跡に建てられた国の重要文化財の洋風建築です。四季折々の美しいフォトギャラリーや、展示・イベントを行っています。こちらは 「るろうに剣心(2012)」のロケ地としても有名で明治期のレトロな建築物と日本古来からの日本庭園が調和されています。
天球丸跡
天球丸跡は頂上付近を除けば鳥取城で一番見晴らしがよい場所です。跡地は開けており素晴らしい空間となっています。
最後に
ここまで鳥取城跡を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。鳥取城にはこの記事で紹介した以外にも様々な魅力がございます。ぜひ自分の足で見て回ってはいかがでしょうか。