毎日王冠(GⅡ)、期待馬と今週の予告:猫の予想指数
1.秋の古馬マイル・中距離戦線本番突入
10月に入り、今週から秋の東京開催に突入!
開幕週の重賞は伝統の毎日王冠。
1800mと秋のマイル~クラシックディスタンスのGⅠを狙う馬の初戦として位置付けての参戦が多いレース。
猫的には1997年の伝説の一戦を現地で見たのは良い思い出にゃ。
覚醒して宝塚記念を制したサイレンススズカに、エルコンドルパサー・グラスワンダーが挑んだ一戦。
ご存じのかたも多いと思うけど、後のジャパンC馬・凱旋門賞2着馬とグランプリ3連覇するお馬さんをサイレンススズカが5馬身突き放して完勝。
場内がどよめいていたのを昨日のように覚えているにゃ。
2.毎日王冠 レース考察と期待馬3頭
今回、展開的にどうしても逃げたいお馬さんはおらず、ホウオウビスケッツ、シルトホルン、ヤマニンサルバムあたりが枠とスタート直後の位置取り次第で隊列が決まるようなイメージ。
恐らく、どの馬が引っ張ってもスロー寄りの展開になる感じ。
と、なると固まった馬群で直線に入る可能性が高く、上がり勝負になりそう。
と、なると東京や新潟で少なくとも上がり33秒台、先行以下なら33秒前後の末脚が無いと勝ち切るのは難しそう。
そんな実績を持ってそうなお馬さんを穴目で妙味がありそう期待馬としてピックアップするにゃ。
想定オッズはネットケイバさんのものを参考にしているにゃ。
(1)ホウオウビスケッツ(想定オッズ5番人気 倍)
前目のお馬さんで注目しているがホウオウビスケッツ。
3歳時にダービー6着と好走して、休み明け一叩き後の4歳になってからは4戦して2勝3着2回と安定感抜群の成績。
直近2戦は函館で連勝しているけれど、猫が着目いているのは4走前の東京新聞杯。2ハロン目からゴールまで11秒台が続くよどみのない流れを4番手から追走して33.9秒の上がりで3着に粘りこんでいるのだけれど、逃げた2着のウインカーネリアンとの間にいた2,3番手追走のサウンドビバーチェとトゥードジボンが2桁着順に沈んでいただけに、かなり価値は高いと思うにゃ。
トゥードジボンは米子S、関屋記念と連勝しているし、この夏を無事に過ごしてくれていれば、好レースが期待できると思っているにゃ。
(2)ダノンエアズロック(想定オッズ4番人気 8.1倍)
3歳勢からはダノンエアズロックが気になるところ。
ダービーでの猫の本命馬だったのだけど、残念ながら14着と結果を残すことができなかったのは悔しいところ。
父がモーリスでよくよく考えれば2400mは血統的に距離が長かったというところ。とはいえ、ダービー以外の4戦中3戦が東京の1800~2000mを使って3戦3勝、アイビーSでは上がり32.7秒の脚を繰り出してレガレイラを完封していたりとコース適性自体はかなり高いはずにゃ。
今年の毎日王冠はGⅠ馬が出走しておらず、例年と比べると小粒なイメージが強い相手関係だけに、夏を超えた3歳馬の成長力に期待しても良いかなと思うにゃ。
(3)ニシノスーベニア(想定オッズ9番人気 19.5倍)
3頭目は前走同コースのエプソムカップで2着だったニシノスーベニア。今年の初戦で3勝クラスを勝ち上がると、ダービー卿CT4着を経て前走の2着とクラスが上がっても安定感のある走りを続けているお馬さん。
評価したいのは前走エプソムC。勝ったレーベンスティールにはぶち抜かれてしまったものの、好位から確りと伸びての2着。このエプソムカップもホウオウビスケッツで紹介した東京新聞杯と同様に2ハロン目からゴールまで11秒台が続く澱みない流れの中での好走。今回の毎日王冠も同じようなラップを刻むことが多いだけに、前走の経験が活きるかもしれないにゃ。
開幕週の速い馬場での末脚も、2勝クラスのレースとは言え33.0秒の実績もあるし、父親のハービンジャー産駒にはナミュール・ノームコア・ペルシアンナイトと高速馬場を得意とする産駒が並んでいて、ここで好走する可能性は人気以上にはあると思うにゃ。
3.まとめと予告
今回1~3番人気のローシャムパーク・シックスペンス・ヨーホーレイクに関して言えば、ローシャムパークはニシノスーベニア同様にハービンジャー産駒というところもあり、条件戦とはいえ去年のむらさき賞で33.0秒の上がりを持っているので、オッズなりに信頼して良いと思っているにゃ。
一方で、シックスペンスはやや過剰人気の懸念。ダービーこそ8着もその前は3連勝でスプリングSで制していて、その時に繰り出した末脚33.3秒が目立っているのだけど、その時の中山の直線は強い追い風が吹いていて追い風参考記録といった面があるのがポイント。さらにルメール騎乗で余計に人気するだろうから、ここでは思い印を打つのはためらってしまうところ。
3番人気ヨーホーレイクは復帰した金鯱賞から好走を続けているのだけれど、若干位置取りが後ろ目になりがちなだけに、上がりの持ち時計が新潟の33.5秒だと差し届かずが心配。馬券のイメージとしては3連系の2列目には入れたいけど本命未満までといったところ。
それ以外のお馬さんでは去年の勝ち馬エルトンバローズ、新潟大賞典勝ち馬ヤマニンサルバム、中山記念勝ち馬マテンロウスカイあたりまでが検討対象。記事の中で、今年のメンバー小粒といったけど、能力的には拮抗していて面白いレースになりそうにゃ。
いつものとおり、予想指数は当日午前中にアップするにゃ。
この記事見ていただいた方のお役に少しでも立てればうれしいにゃ。
秋のGⅠ開幕戦、みんなで楽しみに待とうにゃ。