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京都記念(GⅡ) レース考察と期待の穴馬

1.春の足音

今週末の日曜京都メインはGⅡ京都記念!
GⅠクラスのお馬さんの内、秋競馬を早仕舞いしたお馬さんや、最近だとサウジやドバイ遠征の叩き台として臨戦するケースも多く、今回もチェルヴィニアがそんな感じのローテを前提に参戦予定。
季節的にも立春を過ぎて徐々に暖かさが増してくる時期だけに、1月の重賞よりも馬体を作りやすくなるのかもしれないにゃ。

そして、リピーターが多いこともこのレースの特徴。
この10年の間でも、今年も参戦するプラダリアを始め、ステイフーリッシュ、ダンビュライト、マカヒキ、サトノクラウンと5頭が2回以上の馬券内好走、ステイフーリッシュに至っては3年連続と、2200mという非根幹距離のあまりない条件だけに適性の差が表れやすいのかもしれないにゃ。今年の登録馬だと、プラダリアとバビットがリピーターの資格を持っているけど、はてさてどうなることやら。

2.京都記念 レース考察と期待の穴馬3頭

まずは展開を考えていくと、逃げをどの馬が打つのかから迷いどころ。
候補はショウナンバシット、セイウンハーデス、バビット、リビアングラスあたりが直近2番手追走での競馬をしていて、今回の逃げ候補になるだろうけど、結局どのお馬さんが行くにしてもスローペースになるのが濃厚。
近5年でもほとんどの年で前に言ったお馬さんがそのまま雪崩れ込んで好走しているお馬さんがいるので、上に挙げた4頭のどれかは馬券内に残るようなイメージは持っておいた方が良いと思うにゃ。
この4頭の後ろあたりに付けそうなのがチェルヴィニア、プラダリア、ヨーホーレイクの上位人気になりそうなお馬さん。
そして中団より後ろにソールオリエンス、エヒト、マコトヴェリーキーあたりが続いて、残りの人気薄が後方集団といった隊列か。

先週の京都の芝レースを振り返ってみると、雪の影響もあったからか乾いてきた月曜日でも最速34秒台が上限となる馬場コンディション。そして、先行有利で月曜日は馬券内好走12頭中10頭が逃げ先行脚質のお馬さんだっただけに、この傾向が続くかどうかは次の土日の推移を見守ったほうが良さそう。この傾向が続く限り、前に付けたお馬さんが有利なのは間違いなく、展開予想で挙げた4頭の先行候補は穴候補になると思うにゃ。

これを踏まえてどのお馬さんを穴候補にしてこうかにゃ。
想定オッズはネットケイバさんのものを参考にしているにゃ。

(1)セイウンハーデス(想定オッズ5番人気 12.1倍)
前走のチャレンジカップで1年5か月ぶりの復帰戦を迎え、0.9秒差5着にまとめたのは、まだまだ重賞レベルで通用しそうな能力を示したと言って良さそう。そのチャレンジカップ、+14㎏とやや余裕もありそうな馬体の中、バビットとアウスヴァールがやり合うことで前半1000mが58.4秒とかなり速いペースを3,4番手追走し、3~4コーナーで前を捉えにかかり、直線入り口では早め先頭に。坂下では完全に抜ける態勢まで持って行ったものの、勝ったラヴェルに早めに来られてしまい、坂上では完全に交わされて勝負はそこまで。
それでも、踏ん張って先行勢で唯一掲示板に乗ったのだから、長期休養明けの復帰戦としては十分合格点。
休養直前のレースで七夕賞を勝って重賞初制覇。それ以前もプリンシパルSでリステッド勝ちがあり、元々の能力が重賞級なのは間違いないところ。
今までの戦績を見ても、33秒台の瞬発力を求められるレースよりも34~35秒台くらいの上がりのレースの適性が高く、今の京都の馬場も合っていそう。
馬主の西山さんも年末の中山大障害をニシノデイジーで制して、かなり良い流れが来てそうなことにも乗っかって、期待の穴馬1番手に挙げるにゃ!

(2)リビアングラス(想定オッズ6番人気 18.2倍)
2頭目はリビアングラス!
前走、八坂Sで4歳馬インザモーメントとの全兄弟対決を制してオープン入り!元々、菊花賞4着の実績があっただけに、意外な感じもするけど、その菊花賞後は2400m以上の長距離戦を中心にドバイ・UAE遠征もしたなか、なかなか結果が出ずに4月から半年間休養。
復帰戦に中京2000mと距離短縮策をとり、2走目で0.7秒差4着と見所のあるレースをして、2走前の2400m戦を経て、前走京都2200mで小頭数ながら勝利を挙げ、京都記念に駒を進めてきた状況。
前述した通り、菊花賞4着から長距離向きかと思いきや、戦歴をよく見ると、実は今回の京都記念と同じ2200m戦は3戦2勝3着1回と複勝率100%の得意な条件。そして、全4勝が2000mと2200mで挙げており、実は中距離向きの適性持ちかもしれないにゃ。
そういう意味で今回の京都記念はリビアングラスにとって試金石のようなもので、ここで好走できるなら今後の重賞戦線に期待が持てるような絵図が描けそうで、ねこも穴馬に期待するにゃ!

(3)バビット(想定オッズ10番人気 101.8倍)
3頭目はバビット!
はい、そうです。リピーター枠としての期待をもって3頭目の穴馬候補にバビットを指名。3歳時のラジオNIKKEI賞であのパンサラッサに0.8秒差をつけて完勝、勢いに乗ってセントライト記念も連勝し、意気揚々と挑んだ菊花賞。ここで10着に敗れると長いトンネルに突入。
3年半もの間3着内好走がなかったなか、去年の京都記念でまさかの3着好走!アフリカンゴールドが大逃げを打つ中、集団の先頭をある意味マイペースの逃げの形になり、最後まで粘り切っての3着。
リビアングラスに続き、バビットもこの2200mは適性距離のよう。
既に書いた3歳時セントライト記念勝利と去年の京都記念3着があるけど、それ以外に2戦した経験があり、2022年のオールカマーでジェラルディーナに0.5秒差4着。2023年のAJCCでノースブリッジの1.0秒差8着と不振の時期の中でも比較的善戦出来ていた実績が残っているので、今回も逃げ馬不在の中、先行して粘り込める可能性はあると見て3頭目の穴馬として挙げるにゃ。

3.まとめと予告

人気サイドでの注目は昨年の牝馬2冠チェルヴィニアも、想定の単勝オッズが1倍台半ばと、やや過剰を感じる水準。先週のブレイディヴェーグもそうだけど、大目標が先にあるお馬さんは好走しても勝ちを取り逃がすのはよくあるパターンだけに、絶対視するのは危険そう。
2~4番人気が骨っぽく、皐月賞馬で、昨年同じ京都2200mで開かれた宝塚記念2着のソールオリエンス、去年の覇者プラダリア、長期休養後に復活を遂げたヨーホーレイクとはオッズほど実力に差がなさそう。
猫としてこの3頭から1頭選べと言われたらヨーホーレイク。
前走の毎日王冠はとにかく前が止まらない馬場の中、中団の位置取りから差を詰めただけの0.3差7着は力負けではなく度外視していいと思うにゃ。
末脚の速さは不問で実力を出し切って走るタイプと見ているだけに、期待したいところ。プラダリアに関しては得意な条件なものの、去年の京都大賞典で0.4秒差とは言え7着だったところを見ると、能力のピークアウトが始まったかもしれないにゃ。ソールオリエンスはとにかく不器用で道悪巧者。
今回、川田ジョッキーへの乗り替わりでの参戦となるものの、天候含めて特に強調材料もなくチェルヴィニアの逆転候補というには迫力不足。

こんな感じで、付け入る隙がありそうなチェルヴィニアに他の馬がどこまで絡んでいけるか、結果が楽しみなレースになりそうにゃ!

さて、考察はこれくらいにしておくにゃ。
当日にはいつものとおり予想指数を午前中にアップするので参考にしてください。
この記事見ていただいた方のお役に少しでも立てればうれしいにゃ。

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