病院の仕事というもの2

あれからやる事覚える事が増え、それなりにミスも出る。マニュアルはセルフ式なので、ISOみたいな文書管理がなくオリジナルのマニュアルが乱雑している
それならばと自分のマニュアルは全て文書番号をつけて誰かに渡すわけじゃないが、管理しておく事にした
食品品質管理畑が長いので、バックボーンを使いながらやっていくのが良さそうだ

では医事課のお話
医事課は看護こそしないが私には苦手な仕事
見た感じザックリやることを書くと

患者の受付、電話対応
レセプト
カルテの管理、入院患者の情報管理
週末の電話番
診察の会計

大まかにはこんな感じだ

まずは受付だが、患者は病気で弱っていても性格が変わるわけじゃない。嫌な奴は嫌なまんまだ。
だから癖のあるやつは難儀するし、女性ばかりだから古い男達は少し見下し半分で物を言う時代錯誤ジジイとかいる。お客様ではなく患者なので、そのへんを理解してないヤツだったりするとこじれる。でもこちらは絶対に譲れないから大変なのだ

電話対応は私も嫌いだが患者は好き勝手言ってくるわけで、手綱を握るように折り合いをつけながら会話する必要があるし、要領悪い方には何度も説明しないとならない。コールセンターではないので、そのへんも勘違いしてる脳天気は多い

レセプトというのは医療機関が情報をまとめて協会けんぽや組合健保、市区町村の健康保険の保険者に診療報酬を請求する業務。つまり医療機関の収入源の約7割がレセプトと大切な仕事でもあり、つまり超大変

カルテ管理はそのままだが、外来だけならまだしも入院となると大変、入院してる側は飯食って寝てれば良いが、毎日回診される情報や薬の情報はアップデートされるわけで、細かい管理が行われている。入院してる人が寝れないからとかで睡眠導入剤を処方と気軽に言っていても、裏では各セクションで色々細かく動いており管理も付随する

週末の電話番は当直とは少し色合いが違って、週末限定昼だけに行う
外来がない分デスクワークも捗ったり、やる事やってればマジの電話番、週末だけなのがポイントなのたが…

会計は患者からお金をいただくわけだが、ゴネる奴は必ずいます。入院費滞納者もいます。話をつけて書類にサインさせるわけですし、外来だけなら数千円でも退院の会計だと額も違う。やはり金を預かる仕事って怖いと思うな特に今の時代は

大まかに見える医事課の景色を書いたが、医療事務資格を持たなくてもやってる方は制限はあるかもだけどかなりいると思います。
昔はフォークリフト免許取らずに皆さんフォークリフト動かしていたものですから…同じ土俵で語るのもアレだが…

勿論他にも仕事はありますが、私にはわからない
とにかく細かい業務が多い上に受付、患者の管理もやる忙しい仕事です

相棒のボーダーラインという話で、派遣で働いていた男は仕事をクビになり、彼女に振られ、親族からも見放され、医療事務を取得したものの、面接では男の医療事務は…と馬鹿にされ相手にされず、ブラックな建設現場で日雇いするもすぐに切り捨てられ、しまいには名義貸しをして、色々失い続けた末路は医療事務の知識で得た防衛時の切り傷をナイフで自分の手に切りつけ、ビルから飛び降り、誰かに襲われたかのように死んだという相棒界では未だに語られる狂気な話がありましたね
なんで男が医療事務をとったのか?その畑は女性ばかりの畑だぞ阿保か?
とか当時思ったものですが…

気軽にやれる仕事ではないという事は確かです

次回は営繕課の予定です

いいなと思ったら応援しよう!