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スッキリとゴチャゴチャ十人十色③
娘ちゃんの部屋のベッドは、娘ちゃんの趣味で選んだチェストベッドである。
部屋がそんなに広くはないので、ベッドとタンスを置くと余計に散らかるよね?というわけで、小学校の時に買ってそのまま使っていた、白とパルテルピンクのタンスを私の部屋に引き取り、私の部屋にある存在感ありすぎのタンスを処分することにした。
私が使っていたタンスは幅も高さも結構あるので、粗大ゴミに出すのは至難の業。なので、家具引き取りをしてくれる家具屋さんで、新しい家具を買い、引き換えにタンスを引き取ってもらうことにした。
そこの家具屋さんは
同じ容量あるいは数量であれば、家具の種類が違っていても引き取ります。
というので、他の部屋もスッキリできないかと模索した。
我が家のリビングは母上のテリトリーなのだが、スッキリ暮らしたいという割に、いつもゴチャゴチャしている。
細々としたワゴンが並べて置いてあるので、一つの作業をするのに、イチイチ移動させなければならず、ま〜めんどくさい。
リビングにある収納も、新聞のストックやら、ゴミ袋のストックやらで溢れかえり、住所不定の物が雑魚寝状態になっている。
本来めんどくさがりの母上なので、ドアが閉まるのをいいことに、ポイポイ物を投げ込む。
そして、まだたくさん在庫のある雑貨を買ってくるから、ますます散らかるという悪循環。
そこで私は考えた。
リビングのカウンター下に収まるリビングボードを置いて、食器やコーヒー紅茶などの飲み物も一緒に収納してしまえば、在庫確認も引き出しを開けるワンアクションで済むから良いのでは?
リビング収納は奥が深いから、クローゼット収納タンス(キャスター付き)を入れて、ストック品を全部納めてしまえば、こちらも引き出しの開け閉めワンアクションで在庫管理ができる。
早速、家具屋さんへ行って家具引き取りの相談をし、家具の入れ替えが完了した。
リビングは今までごちゃついていたカウンター下が、リビングボード一個になったので、めっちゃスッキリ!カウンターの上に無造作に置いてあったものも撤去して視界が広くなった。
ごちゃついてた小物を全部入れてもまだ、引き出しはガラ空きだったので、ここに要らんものをポイポイ投げ込まないように、週一回チェックしている。
おかげで、埃も溜まらずキレイをキープできている。
リビング収納もクローゼット収納タンス一つに、ストック品が全部収まり床置きしている物ゼロ状態にできたので、掃除がやりやすくなったし、無駄買いも減ってホクホクである。
が、母上が時々めんどくさがって在庫チェックせずに買い物に行くので、更なるスッキリシステムを設置した。
ワンアクションすらめんどくさい人用に、リビング収納を開けると目の高さにホワイトボードが来るように設置し、在庫がないものを書いておくようにしたのである。
誰が書くの?もちろん私だよ!
在庫管理表はPCのエクセルを使って作ってあるので、私がその表を見れば何が足りないかが分かる。だから買う必要のあるものを書くのは私が適任なのである。
まぁそれでもね、時々リビング収納の扉を開けることすら面倒がって、余計なものを買ってきたりするから、また色々対策を考えなければならないのだが(笑
こうして娘ちゃんの部屋はチェストベッドと本棚、ミニチェスト(推しグッズ祭壇設置用)、ドレッサーデスク、一人用ソファ、ミニテーブルというメンバーになった。
チェストベッドの収納は思ったより大きく、余裕があるので、衣類の片付けにはあまり苦労しないかな〜と考えた。
が!甘かった・・・
そう、部屋の主は忙しい仕事を持つズボラ姫なのである。
物を入れる場所さえ作ってやればOKではなかった。
わ〜いわ〜いと楽しそうに衣類をしまって
「ママ〜できたよ〜見て見て〜」
と言うので部屋を見に行った。
ふむ、確かに部屋に衣類は散らかってないよね。
ふむふむ、ベッドの上にも衣類はない。
ふむふむふむ、余裕のあるサイズのチェストで正解だったね。
ふむふむふむふむ、中はどんなかな〜?と引き出しを開けてみる。
おいおいおいおいぃぃ!衣類さんたちが仲良く雑魚寝してるじゃないか!
しかも、仕事のうちあげでドンチャン騒ぎした後の雑魚寝状態だぞ、これ。
娘ちゃんよ、どんなにズボラでも、シャツはここ、ズボンはここ、下着類はここって分けませんか?
「たたむのめんどい〜」とブータレるズボラ姫。
誰も畳めとは言ってないわい。種類を分けろと言ってるだけだわい。
なるほど、そうきたか。
それならばと、娘ちゃんがいない時に、チェストの内寸を全部測って、ピッタリ収まるサイズのバスケットを仕入れた。
そんなに費用をかけなくても、探せばあるものだね。
自分でモノ達の住所が決められないなら、私が住所を与えてやろうじゃないか。
バスケット一つ一つに「シャツの家」「ズボンの家」「靴下の家」と名付けていき、シワを気にしなくて良い衣類を丸めて放り込んでいった。
靴下類は相方が迷子にならないように、両方まとめてクルッと丸めてポン。
下着類は浅めのバスケットに丸めて入れるだけ。
形を崩したくないデリケートな下着類は、別のバスケットに広げたままIN。
どうしてもシワが気になるもの、パーカーなど厚手でかさばる服はハンガーにかけてクローゼットへ。
オシャレ着やスーツ類は、半分空いている私の部屋のクローゼットへ移動させた。
衣類に住所を与えて、各々の家へ入れてやると、不思議なことが起きた。
あんなにギッチギチだったチェストの中に余裕が生まれたのである。
おや?物が多いと思い込んでいたが、そうではなかったんだ。
住所不定のものが沢山いたから、土地が狭く思えたのだ。
整備するって大事だな〜と、つくづく思った。
仕事から帰ってきた娘ちゃんに、引き出しを開けて衣類の住所を教え込み
「ちゃんと衣類さんたちを自宅へ帰してあげてね」
と念押しした。
それからの娘ちゃんはというと、洗濯物を取り込んでしまうのが楽しくなったようで
「シャツさんはここ〜ズボンくんはこのお家〜靴下さん達はこちらで〜す」と鼻歌混じりに衣類の収納をするようになった。
時々、シャツさんの家にズボンくんが入っているので
「もしもし〜ズボンくん迷子ですか?」
と注意すると、テヘペロしながら、ズボンのバスケットへポンっと入れるようになった。
バスケットへ丸めて入れるだけにすると、下の方になった衣類は着なくなっちゃうのでは?と心配したが、気分で着るものを選ぶ性格なので、底の方から引っ張り出して着ていた。
そこでもう一押し。
バスケットは軽く取り出せるようになっているから、朝、バスケットを取り出して服を選び、着替えが終わったらバスケットごとチェストへ戻すことを教えた。
それからは、衣類が行方不明になったり、家出したままになったりしなくなって、衣類収納問題が解決したのである。
現状、収納に少し余裕があるので、オシャレ大好きな娘ちゃんと約束をした。
「新しい服を買うときは、2年着てない服を同じ枚数寄付に出すこと」
もちろん、バッグも靴もである。
衣類収納のチェックをしつつ、お次は本棚など雑貨類のスッキリシステムを稼働させねば。
また次回、進捗報告することにする。
今回はこれにてドロン。