太宰治になれない
中途半端な人間ほどつまらないものはないですよね。ずっと自分のことを特別な存在だと思ってて、なにかすごい奴になれると思ってたのに結局ただの有言不実行のゴミだった。
プライドが高い、野心は人より何倍もある、でも口だけで努力しない、ただの無能。それなのにどうしてうまくいかないのだろうと被害者のような、伸び悩んでいる主人公のようなリアクションをする。さすがにきもすぎる。じゃあきらきらしたかっこいい奴になれないなら、アンダーグラウンドでいこうという安直で安っぽい方向に走る。ダサすぎる。
とりあえず形から、片っ端から手を付けてみる。漫画なら月刊ガロ。鬼太郎、カムイ伝、ねこぢる、少女椿。丸尾末広の良さが分かる中学生なんて俺だけ、ジャンプ読んでる奴らとは違うとか言うイキリ。読んだのガロの中でも割と大衆に人気なやつなのに。
アングラ演劇を知ってるのは俺だけ、六十年代の学生運動の熱気に理解があるのは俺だけ、角材とヘルメットとかわかんないよなみんなは、みたいな。死ねばいいよほんとに。
キツすぎる。文学、別にアングラではないが太宰治。このクズさがかっこいいとか人間味があるとか。自分が努力しないこと、人と関わるのが下手という欠点、コンプレックスをクズというブランドで覆い隠すな。隠れてねぇよ。きもすぎる、自分のこと責めなくてよくなって楽だから。すぐに楽な方に逃げるきしょすぎる。ああこんなクズなんだな俺……みたいな感じで酔ってる。死ねほんときも。
そもそも病んだり狂ったりするほど心の傷なんてないし、深淵にいるわけでもないのに浸るんじゃねぇよ馬鹿。
こうやって逆張りしたり、尖りを求めたりするのは承認欲求の表れっていうのに気がついた時のキモさといったらもうない。みんなと違う自分を頑張って探して他の奴らとは違うっていう偽物の優越に浸りたいだけの奴。もう一周回ってかわいそう。誰もお前なんかに興味ないのにね。
今回はこれで終わりです。次まだ飽きてなかったらヒップホップか哲学か夢野久作についてでも書くかもしれないです。発作みたいに呪詛を吐きそうになるのをやめられるように頑張ります。脳みそを使って話せ。
ここまで見てくれてありがとうございました。