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食器棚の中で何が起こっていたのか?断捨離がもたらした衝撃

はじめに

引っ越しに伴い、不要な家具を処分することになり、結果的に大規模な断捨離を行うことになりました。今回は、その過程で起こった“事件”について書いてみたいと思います。

食器棚との思い出と再発見

旧居には高さのある食器棚がありました。しっかりとした昔ながらの作りで、地震のときに倒れてきたら怖いなと以前から感じていましたが、新居への引っ越しに伴い、思い切って処分することにしました。

この食器棚はもともと母が使っていたもので、母が亡くなった後もそのまま使い続けていました。しかし、どこに何が収納されているのか、実はあまり把握していませんでした。今回、すべてを整理する中で「こんなものがここにあったのか」と驚く発見もありました。

また、改めて見てみると、母の収納の工夫がすごいことに気づきました。限られたスペースの中で、無駄なくパズルのように食器を収める技術は、私にはとても真似できません。几帳面な母の性格が表れている部分でした。

開かずの扉を開けたその瞬間…

食器棚の中で「持っていく食器」「処分する食器」を分けながら整理していると、下の扉に目が留まりました。普段は物が置かれていて開かない状態になっていたため、久しく開けたことがありませんでした。

意を決して開けたその瞬間、黒い影がサッと動きました。

「えっ!?」

その場で扉を閉じ、一旦深呼吸。どうやら、そこは彼らの居住地になっていたようでした。しかも、世代交代までしていたのか、なぜか外に出る気配もありません。慌てて殺虫剤を買いに行き、恐る恐る扉を開けて一気に散布。数分後、再び開けると、弱った姿が確認できました。

しかし、問題はそれだけではありませんでした。中を開けてみると、そこは想像以上の惨状。ここでは詳細を語りませんが、とてもそのまま食器を使える状態ではなく、全て処分することにしました。

なぜ彼らの住処になったのか?

冷静に考えてみると、いくつかの原因が浮かび上がりました。

  1. 長年開かずの間になっていた

    • 母が亡くなった後、一度も開けていなかったため、完全に「安全な隠れ家」と化していた。

  2. 食べ物が残っていた

    • 開封済みの食品が、輪ゴムや洗濯ばさみで留めたまま放置されていた。

    • これが最大の原因。彼らにとっては格好の餌場だった。

  3. ベランダに置いてあった植木鉢

    • 植木鉢の土の中に潜んでいた可能性があり、そこから侵入した。

    • その他にも、水回りから入ってくることも多いらしい。

彼らにとって、食べ物があり、外敵の侵入がないこの環境は、まさに理想的な住処だったのでしょう。驚くことに、外には出ず、ひっそりと暮らしていたようです。まさに「知らぬが仏」という言葉がぴったりの状況でした。

断捨離で学んだこと

この出来事を通じて、改めて「定期的に物を動かすことの大切さ」を実感しました。

  • 開かずの間を作らない
    → 長期間開けていない収納スペースは要注意!定期的に中を確認する習慣をつける。

  • 食べ物の管理を徹底する
    → 開封済みの食品はしっかり密閉し、戸棚の中に保管する。安易に放置しない。

  • 不用なものはため込まない
    → 使わない食器や家具は早めに整理し、必要なものだけを残す。

こう考えると、断捨離は単に物を減らすだけでなく、家の中の環境を整え、衛生的な空間を保つためにも重要なのだと改めて感じました。

断捨離を続けることで、どこに何があるかを把握しやすくなり、こうした予期せぬトラブルも防げるかもしれません。これからも、少しずつ整理を進めていこうと思います。

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