見出し画像

夫の不貞発覚−思った以上に進んでいた②

22時頃。夫がリビングで寝ている時に確認したスマホからは
既読が付けられないので、友達と会話してるそんな画面しか確認できなかった。

でも夫は普段からそんな友達のような会話をする友人など聞いたことない。
夫は人見知りだし、わざわざLINEなどで会話するのは珍しい。
女性だろう。とりあえず、どなたかだけ知りたい。そう思って一旦スマホを閉じた。

0時過ぎ、ひと眠りした夫がお風呂入るとのこと。
スマホをリビングに置いていった。

浮気してるやつがスマホこんな無造作に置いてく?普通持ち歩かない?
まだ私は頭の隅でそう思っていたけど。
リビングに置いたままお風呂に入ってくれたのは幸い。

22時頃に既読を付けられずに開けなかった会話が開けた。

最初に見たのは
そろそろお風呂入って寝ます
と、おやすみのメッセージに♡のリアクション。
お相手のおやすみのメッセージにも♡のリアクション。

一気に心臓がバクバクし始めた。息もうまく吸えない。
全身が心臓になったようだった。
この時の私は胴体が心臓で、それに手足生えた状態。

スクロール
時間を少しずつ遡る


そこで得た情報からは、お相手も既婚者であると言うこと、
お相手にもお子さんがいると言うこと、
頻繁に会える状態であること、お名前。
でも文面に具体的な身体の関係を持ったと思われる事実が確認できる会話が見つけられなかった。どっちなんだ!?

心臓バクバクのままだし、全身汗だく。
でもひとまず、上記の情報が分かる文面のスマホ画面を手当たり次第、写真に撮った。
夫がお風呂から出る前に。

どうでもいいお互いを知るための雑談をザーっとスクロールしさらに時間を遡ったところで手が止まる。

日付はこの日の7日前。

今日は長い時間お邪魔しました
一緒にいられて嬉しかった

血の気がサーーっと引いて行くのが分かった。指先が冷たくなるのも分かるほど。
相変わらず自分でも驚くほど心臓がバクバクしていたのに、
引いた血はどこに行くんだとか思いながら、やっとの思いで夫のスマホを持っていたし
写真を撮るために自分のスマホも手にしていて
どこかからしっかりしろ!と言う私の声がずっと頭の中で聞こえていた。

7日前。休日に仕事が入ったと出かけた日だった。


いいなと思ったら応援しよう!