今日の帰り道
今日の帰り道、男性が強制連行されているところを見た。
その男性は女性に取り押さえられ、声を上げながら店の外へ出されるところだった。
通りすがりの私が遠目で見ている限り、男性は自身の思うようにいかないもどかしさを感じているように見受けられた。
女性はその男性を取り押さえると、ひょいと持ち上げてどこか別の場所へと連行した。
男性はもがいた。
力一杯わめいた。
泣きじゃくるのだった。
でも、その圧倒的強さの女性には敵わなかった。自分の力では到底及ばなかった。わんわん泣きわめくことことが精一杯だった。
本当はあの飲み物が欲しかった。
でも、自分の力では手に入れられなかった。どんなに駄々をこねても買ってもらえなかった。
そう、小さな男の子とお母さんの話です。
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