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LAQDA x IDP プロジェクト お茶の水女子大「グローバルインターンシップ」に協力しました② ービル訪問編ー

こんにちは。LAQDAの沢田です。
今回は、日英インターンと一緒に行った、東京建物さんのビル、東京スクエアガーデンでのディスカッションについてレポします!


ドキドキの東京スクエアガーデン訪問!

東京スクエアガーデンは、京橋直結の大型ビル。飲食店から小売店、クリニック、保育所まで揃うオフィスビルなのです。キレイな外観・内観にインターンたちもテンションが上がります!

見学させていただけるフロアに到着し、IDPの市川さん、インターンのLottieさん、鎌田さんから順番に、一人ずつ自己紹介。英国からのインターン、Lottieさんも日本式の挨拶でおじぎして、みんなの笑顔を誘います。

IDPインターン(左:Lottie、右:Momoe)

続いて、エンワールドの田川さん。後ろはいつもの東京建物猪俣さん。

エンワールド 田川さん

どんな体験になるか、ワクワクです!

まずは現場視察

今回インターンに参加してくれた学生には、IDP運営のIELTS試験会場への設置について考えてもらうために、既に先行して生理用品を設置しているビルへの視察を行いました。

そのため、東京建物さんの東京スクエアガーデンへ。こちらのビルでは、今年6月より女子トイレと多目的トイレに、LAQDAのケース「せりぽん」を設置しています。

トイレの前にはなぜ設置しているのかがわかるように貼り紙をしています。

女子トイレと多目的トイレに設置がされています。
まず多目的トイレから見学し、「わー、こんな風に置かれているんだー」と興味しんしんのインターンたち。LAQDAプロジェクトでは、せりぽんを多目的トイレに設置することで、女性だけでなく男性もせりぽんを見る機会ができ、生理用品のことを「自分には関係ないもの」ではなく「同じ職場の人が必要としているもの」として認識ができるようになると考えています。

こちらは多目的トイレの写真

女子トイレのせりぽんもかわいく見つめてきます。

女子トイレ内のせりぽん設置

「どうやって出すの?」「あー、こうやって下から出すんだね」など、実際にせりぽんの使い勝手を確認します。

学生たちも興味しんしんです!

いざ、東京建物・エンワールドにヒアリング

見学の後は、東京スクエアガーデンのテナントであるエンワールドの田川さん、ミゲルさんにお話をお伺いします。今回初めてお会いする方もいらっしゃったため、ブリーフィングをLAQDAプロジェクト代表の沢田から行いました。

LAQDAプロジェクト代表 沢田

続いて、IDP日本統括責任者の市川さんから、この度のプログラムがEDIに基づくものであること、文科省のプログラムであることがご紹介されました。

IDP日本統括責任者 市川さん

東京建物の猪俣さんからも、東京スクエアガーデンでのお取り組みの数々のレクチャーが。サステナビリティに関するお取り組みが数多く実施されており、LAQDAプロジェクトへのご参加もそれらの取り組みのひとつなのだそうです!

東京建物 猪俣さん

2021年から始まった東京建物でのプロジェクト

LAQDAが東京建物さんと出会ったのは、2021年。
最初の実証実験は、こちらでした。

この時の生理用品ケースは、IoT機能がついた、スマホで動く躯体でした。この時はスマホで制御することが目的でしたが、実証実験を行ってみると、意外とコストをかけても、Iot機能が必要ない場面もたくさんあることがわかり、わたしたちはその後アナログでの開発を目指すようになります。

LAQDAプロジェクトでは東京建物さんにお願いし、本社で複数回の実証実験を行なっています。最初はIoTケースでの実証実験、その後はスチール製ケースでの実証実験。そしてそれらを経て、本社から始め、複数のビルにせりぽんでの実証実験〜本設置まで着手されています。困っていることがわかっている人たちに、その課題を解決する手法が素早く展開されること、それが働きやすい環境に繋がります

エンワールド田川さんからは、社内での反応についてご共有がありました。また、エンワールド社内での取り組みが共有され、今回のLAQDAの生理用品設置されることが、働く上でのエクイティに繋がるとのご感想をいただきました。

田川さんのお話を受け、学生からも質問がたくさん飛びます。

話題は今回のテーマ、EDIに。
エンワールドでは、国や考え方も多様なさまざまな社員がいる環境とのこと。そのため、EDIの考え方がとても大切で、いろいろな施策が行われているそうです。

猪俣さんからは、ご自身がLAQDAに関わられてから、家族と今までしなかった会話が生まれたこと、気づかなかった誰かの「困った」に対して関われるようになった気持ちの変化についてご共有いただきました。

お茶の水女子大学の鎌田さんは、EDIの考え方について大学で教わったことについて共有されました。現在日本でよく言われるエクイティ概念の理解には不足があるように思っているとのこと。大学の授業を経て、エクイティのために行われる施策は「弱者に施しを与える」というよりも、「一部の人を抑圧する社会の仕組みを変える」と解釈すべきと考えているそうです。

さらに、東京建物の段塚さんにも、米国に留学されていた体験談をお話いただきました。米国では周りの人々が積極的に自己表現していたので、ご自分も自然と自分の想いや考えをためらわずに発言できたそうです。一方で日本では米国よりも自分の想いや考えを発言するのに少し抵抗があるかもしれないジレンマをお持ちだとか。

東京建物 段塚さん

Lottieは英国と日本との違いを話してくれました。
(>Lottie, Could you please share what you talk?)********

みなさんの話題は尽きず、いろんな話が出て、場はとても盛り上がりました。当初カメラマンとしてご参加だったエンワールドのミゲルさんからも、ご自身が男性の立場から「言いづらい」ことについての話題の投げかけがあり、ディスカッションが白熱しました。

そう、本当に困っているのは、当事者だけじゃないんですよね。わたし自身もこのプロジェクトを通じて、さまざまな人と話をするうちに、周りの人も困った本人を気遣いながら、どうケアできるか、胸を痛めている人は多いと感じるようになりました。

ミゲルさんは、ご自身の体験から、何か困っているだろうと思われる人たちを個人として理解したいと思っているが、本人の気持ちを尊重した、よい関わり方はむずかしいとお話しくださいました。

LAQDAプロジェクトでは、生理用品が設置されることだけをゴールにしていません。むしろ設置の過程で行われる対話に、これからの未来を変える力が生まれる価値があると考えています。何か施策が行われることは必要なことですが、その施策をきっかけに、共に空間を過ごす人同士でいろんな会話ができることは改めて重要なことだと感じました。

最後は、みなさんで記念撮影をしました。
東京建物さま、エンワールドさま、貴重な機会をいただき、ありがとうございました。

学生からのコメント

*Lottie*
私は現在、ジェンダー研究とEDI(平等、ダイバーシティ、インクルージョン)に関するコースを受講しています。今回の機会を得られたことで、日本と英語の文化の間に存在する格差について、理解をさらに深めることができました。また、私たちが今後の社会をより良い状態にするために、どのように貢献できるだろうか取り組んでいきたいと思いました。

*Momoeさん*
様々なバックグラウンドも持つ社会人の皆様と意見交換できた、とても貴重な会議でした。私は普段大学でジェンダー学を始め、EDIについて座学で学んでいます。皆様それぞれの実体験に基づいた考えを伺って、学習してきたことと結びつけることができ、非常に勉強になりました。

📎 参考
LAQDA x IDP , EDI for Test Takers! については
こちら

IDP Education
https://ieltsjp.com/japan

お茶の水女子大学|グローバルリーダーシップ
https://www.cf.ocha.ac.jp/edi/j/menu/activity/d012238.html

📎 東京建物での取り組みについて
YNK(八重洲・日本橋・京橋)のエリアからDE&Iを! 東京建物さんでYNKエリアに設置する「せりぽん」組み立て会実施!

YNKダイバーシティセミナー「生理用品設置から考える働きやすいオフィスとは?」を実施しました。


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