非エンジニアのわたしがDMM.make.AKIBAで「ものづくり」をしたいと思った理由(1)
はじめまして。わたしの暮らし研究所のさわみーです。
わたしは2017年に日本ロレアル Beauty x IoTハッカソンで優勝したことをきっかけにDMM.makeにお世話になっております。
現在は、オフィスや学校で、トイレットペーパーのように気軽に使え、衛生的に格納できる生理用品ケースを開発するプロジェクトをしており、2020年12月〜2021年11月まで、DMM.makeのSTART LINEに採択され、支援を受けていました。
「いまないもので、本当はあったらいいものを、形にしていくー」そんなわたしのアプローチは、ものづくりで今ある課題を解決することです。そんな、わたしのストーリーを数回にわけてnoteに書いていきたいと思います。
■プログラミング思考が、社会を変える
そもそもは、2016年の年末除夜の鐘を聞きながら自分の人生を変えたいと一念発起し、デザインとプログラミングを学ぶためWebスクールに通うことを決めるところから物語は始まります。
絵を描くことが好きだったのでAdobeのソフトを使えるようになりたかったのとWebを自分で作れるようになりたいと思って受講しました。最終的に適性はないかもしれないとは思ったのですが、学習過程でたくさんのことを学べました。
プログラミングについて学べたのは、生き方が変わるくらいの衝撃でした。実際にプログラミングを書くところには適性がなかったのですが、その概念や思想の部分に大きく影響されました。
例えば、清水亮さんの本は何冊も読み、とても影響されました。「プログラマは手抜きの天才」というフレーズに衝撃を受け、それまでの生き方への姿勢がガラリと変わりました。
この著書の中には、プログラマーについて以下のように記載されています。
プログラマーは手抜きの天才でなくてはならない。
泥臭い仕事を瞬時に片付けるためには、まず手抜きができなければならないのだ。
そして手抜きこそが、物事の本質を瞬時に見極め、有意義な時間を作り出すプログラマーに備わった本能なのである。
やりたいかどうかを別として、それまでの価値観は「努力することが尊い」とか「時間がかかっても達成することが大事」とか「より手間をかけた方が愛情が入る」とか、時間を節約できない考え方をしていた自分がいたからです。
プログラミングは、人間が楽をするために生まれたものです。何回も発生する繰り返しの作業をスニペットとして格納し、ループさせることで、作業時間を大幅に短縮させます。この過程が短縮することで、もっと多くのことが楽にできるようになる、という考え方に衝撃を受けました。
■IoT化粧品から始まった、わたしのIoTグッズ革命
Webスクールに通っているときに、ハッカソンというイベントの存在を知り、自分のスキルがなくても気軽に参加でき、さまざまなスキルの人と今まだ存在しないものづくりを一緒に考えたり、自分のスキルを上げるよい機会だと言われ、参加するようになりました。
そんな中、参加したのが日本ロレアル主催のBeauty x IoTハッカソン。
このハッカソンは、DMM.make.AKIBAというFab施設で行われ、3Dプリンターやレーザーカッターなどものづくりのための機械が使えました。今までに使ったことがないニュースでしかみたことがない機器が使える!ということに魅力を感じ、現場の製作環境を楽しみたい一心で参加しました。
3Dプリンターをつくるのは初めてでしたが、DMM.makeのスタッフさんに助けていただき、はじめて自分がつくったものを手にした時、自分の周りに風が吹き抜けた感じがしました。それは、Webデザインという平面をデザインするのではなく、”触れることができるもの”のデザインで”実際に手に触れることができる”という感動で、わたしの心に強く残りました。
(Beauty x IoT HackathonでDMM.make.AKIBAを利用した際の写真)
チームメンバーにも恵まれて、わたしたちは「日焼け止めのリ・デザイン」というコンセプトで、IoTセンサーを使った日焼け止めの塗り直しタイミングを教えてくれるケースをつくり、優勝しました。
(Beauty x IoT Hackathonで制作したプロトタイプ写真)
以下、ロレアルさんのプレスリリースよりチームプレゼンと優勝したときの写真です。
日本ロレアル、化粧品会社として初めてビューティーハッカソンを開催日やけ止めパッケージのデザインを考案したチームが優勝!― 優勝賞金30万円とプロトタイプ改良の機会を贈呈 ―
(出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000040.000004813.html)
賞金をもらえたことも嬉しかったのですが、このハッカソンの副賞としてDMM.makeを使ってのプロトタイプ改良権がついていたことは、わたしにとってとてもラッキーでした!
DMM.make.AKIBAに通い続けたこの3ヶ月が、わたしをものすごく変えてくれました。そんなわたしのストーリーを、今後お伝えしていければと思います。
(この記事は昨年作ったプロトタイプをリリースした頃に書いていたもので、現在はDMM.make AKIBAに工房がなくなり、あまり行くことがなくなってしまったのですが、久々に見たら「やっぱりプログラミングとの出会いが自分の軸だな!」と思い、投稿させて頂きます)