DMM.make AKIBAで、日経BP Beyond Healthさんに取材頂きました!
みなさん、こんにちは。
わたしの暮らし研究所のさわみーです。
STARTLINEに採択されている条件として、月一回のnote投稿が必要なので、毎月フルムーンのときに投稿をしたいなと思いつつ、今月もバタバタしていたら、こんな時期になってしまいました。
ちなみに6月25日のフルムーンは、ストロベリームーンという名前だったらしいです。生理になぞらえて、そんなタイミングでプレスリリースなども打ちたいな!と思っていましたが、いろんなやるべきことがある中で、なかなか難しいなーと感じます。
さて、先日DMM.make AKIBAでの実証実験を経て、日経BPさんに取材いただいた記事がUPされましたので、こちらでご報告させてください。
取材時間は、小一時間程度とお伺いしていたのですが、生理現象とそれを取り巻く環境、周辺の法律関係のことにまで話はおよび、たっぷり3時間ぶっ通しで話続けました。(途中でカメラマンの方は帰られました・・・)
記者の方は、教育関係のコンテンツやスマートホームのようなところの記事も手がけられていた方で、これからの時代は、こどもや女性など今まで「弱者」と呼ばれていた人々が開発をできるようになるのではないかとおっしゃっていました。
だからこそ、今回、難しい機材や独自のマイコン開発などを行わない、ありものを利用した機構の筐体にとても興味を持ってくれました。そして、「開発の現場って、みんなすごく工夫をしますよね」「いかにミニマムに開発して試してみるかって、ありえないものを結びつけて実験するのがすごいと思っています」と仰ってくださり、スマートロックで動く生理用品ケースを興味深くご覧いただいたのがなんとも印象的でした。
わたしがはじめて開発に触れることができたのは、2017年にDMM.make AKIBAで行われた日本ロレアル主催のBeauty x IoT ハッカソンのときでした。
2011年の震災をきっかけに、本当にやりたいことをやって死にたい、と思うようになり、デジハリWebスクールで、デザインとプログラミングを学びました。
ハッカソンというイベントがあって、いろんな人と作業をすると自分のスキルが伸びるよ、と聞いていたわたしは、右も左もわからない状態でPCひとつ持ってイベントに出るようになりました。DMM.make AKIBAでのハッカソンは、その中でも異色で、立体物を扱わせてくれるイベントでした。
DMM.make AKIBAで最新の加工機材を自由に使わせてもらうことができ、全く使い方を知らなかった3Dプリンターの使い方やCADソフトの使い方をスタッフの方にしつこく聞き、ありもののデータを加工して、なんとか最終プレゼンに臨みました。
チームメイトがみんな自由なタイプで、誰もお互いの行動を止めることはなく、それぞれが自分のやりたいことをやれるとてもよいチームで、各々の強みを生かして突き進んだ結果、わたしたちは優勝することができました。
優勝チームには「プロトタイプ改良券」が与えられ、3ヶ月以上の開発期間と開発費が提供されました。秋葉原の電気街でマイコンを買い、LEDなどのパーツを買い、DMM.make AKIBAでハンダづけする日々が続き、初めてのことばかりで、とても楽しい経験でした。
そんな経験をしたわたしが、今、ひとつだけ確かなことが言えるとするならば、あの経験がなければ、いまのわたしはいない、ということです。
たった3日間の経験をきっかけに、センサーやIoTなどの技術が使えれば、不便だと思って行った女性の生活はもっと豊かになると気がつくことができました。IoTやAIの技術など、さまざまな職場や工場などで生産性を上げるのに使われていたりすると思いますが、まだまだ一般の人の生活に恩恵をもたらせていないように感じます。
現在の活動メンバーにもロレアルハッカソンでのプロダクト改良期間で手伝ってもらっていたメンバーがおり、わたしたちの活動もあのハッカソンがなければありませんでした。わたしたちは、そのひとつひとつを丁寧に洗い出し、少しずつ「今を生きる人たちが享受できる技術」として、使える設備を整えていければと考えています。
生理用品設置のプロジェクトはその一端ですが、今後弱者でも使える技術を安価にみんなが使えるようにし、もっとたくさんの改善を行っていきたいと考えています。