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Products|フィンランド産ウールを使用したものづくり

ラプアン カンクリは、テキスタイルを家業として100年以上、ブランドの創業からは50年を迎え、後世にも続く、持続可能なものづくりを行うために、さまざまな取り組みを行っています。

未来の世代に何を残していくのか、この先も継続していくために何が必要なのか。責任・循環型経済・地域性、材料調達の問題に向き合いながら、暮らしを楽しむためのテキスタイルを織り続けることで、サスティナブルな未来に貢献していきたいと考えています。


その中で今、ラプアン カンクリが新しく取り組んでいるのが、地元のフィンランド産ウール(フィンシープウール)を使用した製品作り。

実は、約半数ほどが廃棄されていたというフィンシープウール。これまでは主に手工芸品用として、小規模な事業者や職人のみが利用しており、産業用としては使われていなかったため、羊農家は高い値段で羊毛を出荷することができなかったのだと言います。その状況の改善と、ラプアン カンクリの「フィンランドの織物の伝統を守り、そして発展させる」という想いが発端となってスタートした取り組みです。

北欧の羊の中でも最も柔らかいと言われるフィンシープウール。羊毛は極め多用途であり、耐久性の高さ、汚れや水を弾く性質など、たくさんの素晴らしい特性があります。また、自然への再生やリサイクルの可能性を持っています。

国の宝である上質な素材を最大限に活用するために。ラプアン カンクリは近年、ウール工場のさらなる技術向上と整備に投資を行いながら、率先してフィンシープウールを使用した製品開発に取り組んできました。そして2023年にはついに、製品化に成功。現在販売する一部のウール製品には、ラプア近郊の農場から仕入れたフィンシープウールを使用しています。


紡績、製織、仕上げまでの全ての工程を自社工場でコントロールし、ユニークなアイテム作りができる環境を持つラプアン カンクリだからこそ実現した、ローカルの素晴らしい素材と高度な技術が融合したものづくり。

創業当時から大切にしていることは変わりませんが、新しい世代ごとに新たな挑戦をし、その時代に合ったものづくりを行なってきました。現在は、植物染料の開発、教育プロジェクトなどにも積極的に投資をしています。

ラプアン カンクリはこれからも、伝統を守り、自然環境に寄り添いながら、
さらに上質で暮らしを快適にする、サスティナブルな未来につながるテキスタイルを作ることを目指します。