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Products|北海道美瑛の森から生まれる、スイノカゴの白樺細工

ラプアン カンクリ 表参道では、1月28日(土)から2月12日(日)まで、北海道上川郡美瑛町にある生活雑貨や作家作品を扱うお店、スイノカゴさんの白樺細工を展示中。今回はさまざまな作品の中から、オーナーの崎山雅恵さんのお父様が作る、白樺わっぱをピックアップしてご紹介しています。

ー美瑛の森の白樺から

『北海道美瑛町には白樺が多く生息し、白く美しく佇む白樺は美瑛町のシンボルツリー(町木)に指定されています。今より遥か昔から、この地でおおらかに大地に根を張り、時を重ねてきた木々たち。白樺もまたマザーツリー(母なる樹)として、今日も北海道の森を守り続けています。

北海道では白樺樹皮のことを「がんび(がんぴ)」と呼び、昔から薪の焚きつけに使われているほど、白樺の樹皮には油分が多く含まれています。その油分の力が自然な艶を育み、飴色へと風合いが増していくのが白樺の特徴のひとつです。

しかし、白樺はこれまであまり注目されてこなかった材でした。いつも身近にある白樺から何か形にすることはできないか、という思いから、白樺細工の道へ進みました。すると、父も樹皮採取をするところから協力してくれ、間伐山に入る時は親子二人三脚で樹皮を採取し、私は樹皮を使って編みあげるカゴを、父は樹皮でわっぱを作るようになり、北欧の白樺細工の古書を参考に、独自の形にしていきました。

樹皮採取から下処理を経て、全て手作業でカゴやわっぱ、オーナメントなど、様々な白樺細工に加工制作をしています。林業の許可を得た木から樹皮を採取している為、決して多くはない限られた森の資源から、無理なく与えていただい樹皮で、木々の最後の命をわたしたちの手で形に残し、暮らしに寄り添うものづくりをしています。

孫の代まで続くとされる白樺細工は、美しく経年変化し、時を経るごとに味わい深く自分だけの風合いへと育ち、「時間が作る」唯一無二の存在となっていくでしょう。(スイノカゴ )』

それぞれの木が生きてきた過程をあらわすように、ひとつひとつ全く違った表情を見せる白樺細工。歳月を重ねる程に色や質感が変化していく、これからの木の生きる姿を間近で見届けていくことも楽しみのひとつです。

この機会にぜひ手に取って、北の大地が育む白樺の温もりと力強さを実際に体感してみてください。