GP名古屋優勝レポート
はじめまして、らぷすと申します。
8/10~11に開催されたShadowverse EVOLVEのGP名古屋にて優勝できましたので、備忘録にと思い筆をとりました。
当サイトに使用しているカード画像は、Shadowverse EVOLVE公式サイト(https://shadowverse-evolve.com/)より、ガイドラインに従って転載しております。該当画像の再利用(転載・配布等)は禁止しております。© Cygames, Inc. ©bushiroad All Rights Reserved.
前置き
デッキと戦績は下記になります。
普段は、千葉や津田沼周辺の公認大会メインでエボルヴしてます。
公認CSは仕事の都合上あまり参加できてません。
カードゲーム歴としては、最初の1年くらいのWIXOSSと、タルキール覇王譚~テーロス還魂記のスタンをやってました。
初めてデッキ紹介記事を書いていただいたBFZ環境の緑青ランプも、日本選手権の権利がかかった最終戦でリストシェアしてた友人と当たったWAR環境のバントランプも懐かしい思い出です。
Shadowverse EVOLVEとしては、GCS静岡でファイナリストに残れました。チームメンバーのエルとHRMに感謝ですね。
そんなエルやHRMをはじめとして、直前の調整に付き合ってくれたぢーおやからあげ、GP後「おめでとう」「面白かったよ」等声をかけてくれる皆様に改めて感謝する次第です。
余談ですが、Day2で着てたシャツがトラペジウムだって気づいた人がいたり、温泉シャーク公式様が取り上げてくださったりと、なかなか経験しないようなことがあり、端的に言って面白かったです。
温泉シャーク公式様には、どこの影響かは定かではないですが、プレイマットも用意していただき、感謝とともに購入しました。
スリーブも鋭意作成中とのことで、楽しみに待ってます。
以上ダイマでした。
この記事では、デッキやカードの選択についてと、準決勝と決勝の思考過程について書いていきます。
最後には今期一番楽しいデッキと今まで読んだ中で一番好きなラノベを置いておきます。
お付き合いいただけると幸いです。
デッキ選択
今環境のベストデッキ
私がいた村ではベストデッキを握ろうって文化がありました。
それについて書かれた記事もあったのですが、見つからなかったため割愛で。
その記事によればベストデッキを握るのをためらう要因の一つとして、上手いプレイヤーとのミラーマッチで練度の差で負けうることが挙げられてました。
話をエボルヴに戻すと、この環境のベストデッキと言われたら10人が10人ともかげろうと答えかねない環境です。
じゃあそのミラーマッチはどうでしょうか?
上手い人との練度差で負けかねないでしょうか?
仮に練度差でアドバンテージを失っても、トリガーの捲り次第で逆転しうるのがこの環境でした。
ゆえに、ベストデッキのかげろうを握りやすい環境であったといえます。
GCS静岡の時も握らせていただいたので心理的ハードルが下がってるのもありますが。
かげろうのゲームプラン
序盤は盤面処理、あるいは処理強要しつつ、7pp以降疾走打点でライフを詰めるのが基本的なプランです。
その性質上、ミラーマッチにおいては、先手1ターン目の生物が殴る以外は盤面から打点が出にくいゲームになります。お互いに処理を繰り返すわけですからね。
ですからミラーで先手を取った際はさほど考えることはないです。
先手ゆえのボードのイニシアチブを維持しつつ、タイミング見てライフをリソースにして、抱えてる疾走札を投げるゲームをすれば問題なく勝てるでしょう。
逆に後手は3点ビハインドから始まってる都合上、ライフをリソースにする動きはしたくなく、ボードのイニシアチブを取り返す、あるいはオバロを処理札として使わせて後半の打点をカットしていくよう動けるのが理想です。
先の1/3/3に対し、2コス憑依勢にアンドゥーをつけて上踏みしてから相打ちを期待したり、先3のバーに対してアリフ進化で展開したり、が具体的な動きになります。
また後手1にゲンジョウを投げれると3点ビハインドすら消せるのでかなり良かったですね。
交錯する力を採用するか
結果としては採用するに至ったわけですが、大きな理由としては直前のCSで負けまくってるのが大きいです。
結果は3-3、負けはリーシェナ、ミラー先、オラクルです。
これに関しては回復が足りなすぎるというのが率直な感想でした。
これに関しては直近のCSでぢーおが準優勝してたのをそのまま持っていきました。
結果としては0-4で、リーシェナ、超越、吸血鬼、コンメアに負けました。
ヒールが心もとないのは変わらず、また手札が細くなりすぎるのが課題に感じました。
この2つのCS結果より、そもそも自分のプレイングが交錯する力を前提としたゲームレンジを得意としており、かげろう以外に強く出れることから交錯する力の採用を決めました。
かげろうミラーにおいても、先手で1枚打てれば勝ちに直結し、後手でも2枚打てればゲームを捲れるので、採用自体には抵抗はありませんでした。
静岡からの変更点としては、ゲームレンジを少し後ろに寄せたい関係上、ゲンジョウを2枚採用したことです。
直前まで3枚採用予定でしたが、GP前日のぢーおとからあげとのカラオケ調整会で1枚を希望エルモに変更になりました。
それがうまいこと活き、助けられることもしばしばあったので2人には感謝ですね。ちなみにぢーおとからあげがかげろうミラーやってて、自分が歌ってばっかだったのは内緒です。
決勝ラウンド振り返り
準決勝(vsむらさき選手)
ミラーで先手をとれたのでボードアドバンテージ維持しながら押せ押せプラン取れたらいいなって思いながらスタート。
初手の交錯、ネハーレン、オバロ、ターは当然下へ。
引き直し後の初手がレアス、ター、バー、アリフ。レアスからバーサークサーチして、5ターン目アリフ自動進化で7ppまでのつなぎが見える最良の初手になりました。
1ターン目レアスに対して、約束エルモでジエンド公開。
2ターン目のドローが2枚目アリフ、当初のゲームプラン通りにするためバーサークサーチ。
これに対して4/4で上踏みされるのだけ重かったですが、相手の手札が1,2コスなし(バー、アリフ、ボーテックス、オバロ、ジエンド、ジエンド)。
3ターン目バープレイ。ターで面処理して、4ターン目バーサークでバーを捨てる予定でしたのでここでバーを置けたのはかなり大きかったです。
これに対しアリフ進化からバニホでエンド。
4ターン目、バーサークでの処理はアリフを選択。
トリガー次第で有利不利が逆転しうるゲームですので、対戦相手のドライブチェックの回数を減らすのが私の中の定石ですのでその通りに。
レアスを引き込んでることから、6ターン目アリフ自動進化からレアスライドになりそうだなって想定。
これに対し相手は打点を優先してか、オバロ進化から面処理。バーサークで処理の択もありましたが、ここはオバロ切ってくれて自分としてはラッキーでしたね。
5ターン目、ドローがオバロだったので、オバロバニホがくっついたなと思いつつ、当初の予定通りアリフ進化から。
ゴジョーバニホの2択からバニホを選択。ゴジョーでジエンド等の打点を探しに行く択もありましたが、残る面を考えての結果ですね。
2pp余りで返すわけですが、ゲンジョウは出してもよかったかもですね。ちなみに手札のバニホ出さなかったことを怒られました。これの返しはボーテックス。ここもバーサークの択もありましたね。
これでボーテックス残るならよし、残らなくても次のターンバーサークとバープレイして、オバロターとジエンドで勝ちに行くプランかなという印象ですね。
6ターン目もアリフ自動から。ボーテックス、オバロ、ターだったのでボーテックスを選択。ここで相手のボーテックスをきれいに返せたのは大きかったですね。
残り1ppは使う理由がなかったのでそのままターン返してます。ちなみに消滅領域はここだよって指摘されてます(1回目)。これの返しはバーサークとターでボーテックス処理。バーサークのファンファーレでバーを捨てたことでアリフ引きの受けを残す形ですね。
ただアリフが残ったことで次のターンのビッグアクションにつながりました。
7ターン目、オバロバニホで計13点。
ライフ1まで詰めたので次ネハーレンライドなりで概ね勝ちかなってなりました。
しかしこれで終わらないのが準決勝。
ジエンドからのゲンジョウで3までライフを戻されました。
こちらのライフも9になりEPも残ってる状況から、オバロオバロで負けなのでゲンジョウきらなきゃなとか、レアスからアリフサーチしてアリフからバニホかオバロめくらないかなとか考えてましたが
しっかりライフ詰めていればトップから解答が降ってくる好例でした。
とはいえ、むらさき選手も、pp余りを嫌ったプレイングだとは思いますが、バーサークとボーテックスの順番が違ってたらまたゲームが変わってそうでしたので、余裕の勝利とは言えないなって感想です。
決勝戦(vs J.J選手)
ミラー後手。ボードのイニシアチブの奪取を念頭に置いて相手の脅威に対処していこうがメインプランになります。
これ、早いと先1パスに後1エルモ合わせるだけでプラン達成できたりするんですよね。
J.J選手初手、約束エルモ、ター、ネハーレン、バニホ。
1~3ターン目はパーフェクトでそれ以降は引きに頼る展開になりそうなのは目に見えてる60点なハンドで、キープするかとても微妙ではあります。
かげろうみたいなデッキは中盤以降のカードを引き込んどいて、それに合わせてゲームプランを立てたほうがやりやすいです。
ですから、上3枚でゲームプランを決めていかないといけないのはちょっと運によりすぎてしまうから下に流しそう、ってのが私の印象です。
対して私の初手は、ゲンジョウ、交錯、ボーテックス、ジエンド。
後手1最強のゲンジョウがいたとてさすがにネハーレンもバーサークもない手札はゲームできないため下へ。
引き直し後は、レアス、バーサーク、バーサーク、交錯。
ドライブポイントが3枚表になることがほぼ確のいい初手です。
あともう1枚交錯引ければほぼ勝てるといっても過言ではない、そんなゲームを期待していざ開始。
1ターン目、エルモ公開なしに対してレアスプレイ。
ノータイムのレアスプレイのおかげでネハーレンを警戒させてるのは少し面白いですね。
相手のトップはバーサークで、後手3に対する回答は手に入った格好。ターアンドゥーでネハーレンが裏目のプレイをする、というよりはレアスで相手のハンドの質が上がるのを止めるか、ネハーレンバフとバニホで目下の打点を優先するかの2択。
自分の手札が細い都合上打点を優先したい気持ちもあるし、これ以上ハンドの質に差がついて巻き返しが利かなくなるタイミングに直面しうるリスクを背負うのか。
こればっかりは結果論だとは思います。
ノータイムレアスを鑑みて、打点優先のプレイに2ターン目はなりました。改めて見返すと、ここが分岐点だったかもしれないのは怖いですね。
これに対し自分はオバロトップしたこともあってレアスライドから約束エルモプレイ。
相手の盤面が弱くなる(理想は3/3ネハーレン単騎)ことを期待して、レアスにバフ入れて上踏み。
3ターン目、ネハーレンライドからのバニホ。
ここまでは初手から見えた予定調和であったわけですが、引きがバーサークレアスなのでちょっと心もとないかなって印象です。
自分視点はバニホ持ってる上にヒールされるかって感じですけど、まあクリよりは全然ましだなって感想。
返しは、バーサーク。相打ちになったのはしょうがないとして、次のターンアリフが来ないことを祈るだけ。
4ターン目はまずレアスのサーチから。
ここのサーチ先は実質3択で、
①約束エルモ
トップしたオーバーロードとくっつくので悪くない選択です。
②ボーテックス
5ターン目バーサーク、6ターン目ボーテックスで動きそうだし、5ターン目ボーテックス投げる展開になってもバーサークターで6ターン目過ごせそうだし、ボーテックス取られなければそのままゲームに勝てますね。
③ジエンド
7ターン目オバロター、8ターン目ジエンドでぴったり13点削り切れるが、,5,6ターン目はトップ次第になる選択です。
結果としては①を選択。
エルモ生還を期待するならこの択が固くはあるのですが、生還しないならレアスから直接引っ張ってきたほうがブレはなくなります。
事実こっち視点では、バーサークできれいに返せる面ですし、3枚目のドライブポイントも無理なく使えたという最上のターンになりました。
5ターン目は、バーサークライドとゲンジョウ縦。
あくまで盤面から点を出すぞの意思表示ですね。
あえてバーサークをとり切らないことで交錯をアクティブにしないのはとてもうまいなと思います。
このバーサークに対してはオバロ進化で対応。
相手がボーテックス持ってなくてオバロ切ってくれることを期待してのプレイです。自分のオバロはいずれ交錯で回収できるのでそれで差を縮められることも期待してます。
6ターン目は、オバロ進化から上踏み。
ここでターを捲られると相当しんどかったですけど、流石ター除けのお守り。なんと300円で購入可能です。
これに対しては、まずトップデックした交錯する力。
2枚目を引き込んだことでまず負けないだろうという確信が持てました。
11点差と書いて3点差と読みますから。
とはいえどうやって23点削るんだろうなと思ってました。ただ思ってた以上に相手のリソースが乏しかったので、リソースを枯らしていく、
すなわち上踏みや1:2交換を繰り返すことで押し切れそうだなってなりました。
交錯フルで使用しオバロサルベージからレアスでジエンドサーチ。
7pp以降の準備は整ったって感じですね。
7ターン目オバロターで7点。
交錯の4点回復のおかげで生を実感してるところです。
リソースを枯らしていきたい自分としては、ゴジョーが2枚下にいったことと、1:2交換できる格好になった、この2点がでかすぎますね。
なので自分はジエンド投げを選択。
起動効果後に残った墓場は、約束エルモ、バーサーク、交錯。ちなみに消滅領域ここだよって指摘されてます(2回目)。
8ターン目バードローからボーテックス。
これに対して自分の手札は、交錯、アリフ、オバロ、オバロ、バー、ター、ター。
墓場のかげろうが3枚で9ターン目ジエンド起動は難しそう。だったらアリフ自動進化できるようにして、2枚目のジエンド探しに行こうのプランを選択。
交錯からバーサークサルベージで、バーサークのファンファーレでバー切りのター当て。
ライフも13点になってクリがなければジエンドペルソナ耐えられる水準に持っていけ、アリフ自動進化までできる。盤石な状態で9ターン目を迎えられました。
9ターン目、希望エルモとバーサークライド。
8ターン目ジエンドを投げれてないのもそうですし、9ターン目のこの動きからも相当しんどそうなのは伝わってきます。
とはいえこちらも確実に処理していきたいので、オバロターで7点削りを選択。
10ターン目はもっと苦しく、ネハーレンでオバロとって終了。
流石にジエンドトップ以外は大丈夫だし、ジエンドトップでも返しボーテックスを用意できてるので面展開。
アリフからバニホ拾ってオバロ6点。
ヒール捲ったので手のゲンジョウと合わせて17点まで持っていけたので、ペルソナかつクリ2枚要求。
結果、押し切りでの勝利となりました。
J.J選手側から見れば、ジエンドひけて内はともかく、2ターン目と4ターン目で裏目を踏む格好になったのが痛かったかなという印象です。
とはいえ自分視点では結局ボードのイニシアチブを取れず、2枚の交錯に救われた薄氷の上での勝利だったかなと思います。
まあかげろうミラーってそういうゲームが多いですよね。
以上、準決勝と決勝の振り返りでした。
結び
改めまして、応援してくださった皆様、おめでとうと声をかけていただいた皆様に感謝を申し上げます。
最後になりますが、今期一番楽しいデッキと、今まで読んだ中で最高のラノベを置いて終わろうと思います。