社会人としての心構え~「非社交的社交性」を読んで
この本について
中島義道著の「非社交的社交性」は1部と2部に分かれています。1部は著者の人生の振り返りが書かれており、2部が中島氏が経営する哲学塾に来る変わった生徒の紹介となっています。主に2部について思うことがあったので感想を述べたいと思います。
感想
2部に記されている生徒は大人になるまでに常識を学んでこなかった人であります。その背景には発達障害や精神疾患などがあると思いますが…。
中島氏はこのような人たちのことを次にように述べています。
私は今まで人間関係というものを避けて生きてきたので、働くのが億劫です。今は学生の身ですが今年の4月から新卒として働く予定です。今までアルバイトすらしたことがないので働くということがどのようなものかがよく分からないです。ただでさえ自尊心が低いのにこれ以上下がるようなことがあったら立ち直れないかもしれないという思いがあります。幼少期から集団に属し、何かを成し遂げるようなことが苦手である傾向がありました。そのため、人間関係を回避するようになったのだと思います。
私は4月から社会人になりますが、今まで人間関係を回避してきたせいでたくさんの苦労が訪れると思います。ここでなら何とか働けると思い、選んだ会社であるので自分が耐えられる範囲の理不尽を我慢します。そして、今まで回避してきたあらゆることを経験することで、実践知を身に付けることを目標にします。
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