【神奈川大学】履修登録ガイドブック(全学部全学科対応) 【2020】
【⚠️注意事項⚠️】
こちらのnoteは、2020年度入学の学生を対象に執筆致しました。
履修登録の内容は、年度によって微妙に制度や用語、条件などが変わる事があるため、2021年度生以降の情報の信ぴょう性については、保証し兼ねます。 (著者より)
今回、コロナウイルスの影響で新入生歓迎会などのイベントが中止となり、先輩達と一緒に履修登録を行える機会が無くなってしまいました…。
履修登録はとても重要なのに複雑です。
なので具体的なイメージや本質が分からず、履修要覧を何度読んでも不安が消えない人は毎年たくさんいます。(特に今年は先輩達と履修登録を行えるイベントまで中止になってしまいました...)
この記事は、そんな履修登録の根幹のイメージを掴んでもらうことで、新入生どうしで集まる必要性を無くしたり、先輩達からのアドバイスを理解しやすくするために作成しました。
この記事で紹介する内容を画像で表すと、下の図のようなイメージです。
上の画像の通り、この記事で扱う内容は全学部 全学科に共通する土台部分だけなので、この記事を読めばすぐに履修登録ができるようになるわけじゃありません。
なので、この記事を読みながら(あるいは読み終わったら)、学校から届いた履修要覧を読んで下さい。
きっとこの記事を読む前よりも、履修要覧がわかりやすく読めると思います。
※この記事は自分の履修要覧があることを前提に書いています。
もし持っていない方がいましたらコチラから自分の学部の履修要覧をダウンロードしてください。
ー履修登録の助けとなる情報ー
この記事の各所に、このようなグレーのボックス内に書かれた文章がいくつか登場します。
この枠内の文章は理解しておくと履修登録の助けになる1歩踏み込んだ情報達です。
初めて読む時は情報過多になって頭が混乱してしまわないよう、この枠内の文章は読み飛ばしながら読んで貰って構いません!
ただし、全体のおおよその流れが把握できたら、このグレーの枠内の内容も読んでおきましょう。
【1,「履修登録」とは?】
簡単に言うと、「時間割を大学に登録すること」です。
そんな時間割について、実は大学には決まった時間割はなく、自分で作っていくことになります。
つまり、履修登録にはまず時間割を作る作業が必要となります。
また、履修登録において一番大変なのはこの時間割を作る作業であるため、この「履修登録ガイドブック」は、主に時間割作りについて取り扱っています。
おおよその履修登録の流れは、下記の図のようになります。
まだ分からない単語は後で全て解説するので、今はまだ分からないままでも大丈夫です!
【2,履修登録で意識しなきゃいけない事】
履修登録では、いくつか知っておかなければならない事があります。
それが、「単位」、「卒業要件」、「科目の分野」です。
以下でそれぞれの意味について解説していきます。
【2-1,単位について】
単位とは、講義で合格点を取ると貰えるポイントのようなものです。
ひとつの講義に合格した時に貰える単位数は、講義によって変わってきます。
(例えば、1年生が必ず取らなければいけない講義である"FYS"の単位数は1コマで2単位ですが、クラス英語は1コマで1単位と設定されています。)
単位は、卒業までに学部ごとに決められた単位数を集める必要があります。
(この卒業までに取らなきゃいけない単位数のことは"卒業要件"といいます。卒業要件については後に詳しく説明します!)
ー履修上限ー
履修登録は、半期の間(1セメスターと数えます。)に登録することができる単位数の上限が決まっています。(例えば、経済学部だと1セメスター24単位まで)
つまり、半期の間に履修できる講義の数やコマ数は、ある程度限られています。
【2-2,卒業要件について】
卒業するのに必要な単位数の事です。
卒業要件は、達成できないと卒業できなくなるので、履修登録において最も大切な部分になります!
学部ごとに卒業要件の内容が違うので、自分の学部の履修要覧をよくみて、必ず確認しましょう。
(例えば、経済学部だと卒業までに合計128単位、法学部だと合計132単位が必要です!)
ー進級要件ー
卒業要件の他にも、学部によっては進級要件という進級するための条件が定められています。
この進級要件は、実は卒業要件に並ぶくらいとても大切なものです。
進級要件は、工学部機械工学科には毎年、経済学部は2年生から3年生に上がるときの一度だけ設けられていたりと、学部学科によって内容が全く違うので、自分の学部の履修要覧を確認してみましょう!
【2-3,科目の分野について】
講義が属するカテゴリーの事です。科目の分野には、主に「共通教養科目」と「専攻科目」があります。
どの学部学科にも、履修要覧には下図のような感じで科目の分野がパッと見で分かるページが存在します。
そのページはこの後も引き続き登場する重要なページなので、自分の学科(他の学科と間違えないように!)の下図のような図解があるページを今のうちに開いて(もしくは見つけて)おきましょう!
上の図赤枠内の共通教養科目や専攻科目以外の部分は、学部学科ごとにカテゴリーの内容が変わってきます。
これらのカテゴリーは"卒業要件"として大きく関わってくるとても重要な概念です!
履修登録の時はこのカテゴリーごとに設定された「卒業要件となる単位数(下の図)」を意識して組んでいきます。
(詳しいことは後に解説しますので、今は「卒業要件として科目の分野は大切!」って事だけ覚えておきましょう!)
ー共通教養科目と専攻科目の違いー
共通教養科目は、意味合いのニュアンスとしては「大学生なら共通してあった方がいい教養」って感じの科目です。
専攻科目は「学部特有の専門的な科目」といった感じです。
卒業要件を占める比率的に、どの学部も専攻科目が重要視されています。(卒業要件に占める共通教養科目と専攻科目の必要単位の割合はどの学科も大体1:3くらいです。)
なので、基本的には専攻科目を共通教養科目よりも3倍くらい重視して時間割を作ります。
しかし、共通教養科目にも大学生として最低限必要な教養として細かく設定された部分がありますので、その部分(下の図)の科目はなるはやで履修する事をおすすめします!
下の図に該当する共通教養科目はなるべく早めに履修しよう!
【3,時間割作りに必要なモノ】
時間割は、以下の3つの資料を使いながら組んでいきます。
・履修要覧
・シラバス
・授業時間割表
「履修要覧」には、時間割を組む時のルールとなる「履修要件」や「卒業要件」などが書かれています。
また、何の科目が、どの「科目の分野」に属しているのかについても一覧で載っているため、基本的に時間割を組む時はまずそこから科目を選んでいきます。
履修要覧は、大学から冊子で配布されますが、「神奈川大学公式サイト」からダウンロードすることもできます。
「シラバス」とは、講義の内容や開講場所など、それぞれの講義について詳しく調べることができる「講義情報のデータベース」です。
大学は、同じ科目でも様々な教員が別々に授業を開いています。
となると、教員が違ければ当然講義の内容も違ってくるので、シラバスを使って講義を比較検討しながら時間割を組むことになります。
また、シラバスはデータベースという性質上、履修要覧のように冊子としては存在しないので、専用のウェブサイトから使うことになります。
「授業時間割表」とは、どの講義がどの時間に開催されるのかが一覧として載った冊子です。
講義の開催時間に関してはシラバスでも載ってますが、開講場所から調べることができるので、空きコマを埋めたいときなどに便利です。
また、その科目が「履修制限科目」かどうかについても調べることができます。
下図は、授業時間割表に記されてる実際の履修制限科目です!(「こんな感じで書かれた赤字の科目が履修制限科目なんだな」って覚えておきましょう!)
ー「FYS」と「クラス英語」ー
新入生は学部学科問わず「FYS(週1コマ)」と「クラス英語(週2コマ)」を必ず履修しなければいけません。
講義内容を軽く説明すると、「FYS」は大学生活で必要な最低限のスキル(論文の書き方やパソコンの使い方)について学習します。
「クラス英語」では文字通り、習熟度別に分けられたクラスで英語を学びます。
この2科目は、"必ず履修しなければいけない"と言うより、履修登録より前に自動的に時間割に組み込まれています。
なので、 この2科目については受けたい時間すら選ぶことは出来ません。
例えその2科目の位置に入れたい別の講義があっても、その位置に何か別の講義を入れたり、「FYS」や「クラス英語」の位置をズラすことは出来ません。
【4,時間割作りの流れ】
時間割作りのイメージが掴めるよう、テンプレとなる組み方を書いていきます。
これらの事は、2年生になる頃には大抵の人がイメージと感覚でできるようになりますが、新入生だと右も左も分からない状況だと思うので、イメージが持てているか持てていないかは、履修登録において大きな違いだと思います。
初めに動きをザックリ説明すると、以下のような感じです。
Ⅰ,「授業時間割表」と「シラバス」、「履修要覧」の3点を用意する。
↓
Ⅱ,「履修要覧」で時間割を組むルールや、優先すべき科目を確認する。取りたい科目を決めてメモする。
↓
Ⅲ,「シラバス」で取りたい科目について詳しく調べる。具体的に時間割りを組んでいく。
↓
Ⅳ,「授業時間割表」でシラバスで組んだ時間割の科目が履修制限科目かどうか確認する。また、空きコマを埋める時に随時使う。
↓
Ⅴ,履修登録期間になったらウェブステから時間割を登録する。
それぞれの流れについて、これから解説していくので今はまだ分からない所があっても大丈夫です!
【Ⅰ,「履修要覧」と「シラバス」、「授業時間割表」の3点を用意する】
時間割作りには、「履修要覧」と「シラバス」が必須です。
履修要覧は入学時に冊子で貰うことができます。
もしくは、神奈川大学HPからDLすることもできます。
シラバスは、講義内容や開講時間など、講義に関する詳しい情報が書かれたデータベースです。
毎期更新されるので、冊子はなく専用のウェブサイトから見ることができます。
「授業時間割表」は、最悪なくてもどうにかなります。
ただ、空きコマを埋める時や履修制限科目を把握するときに便利です。
【Ⅱ,「履修要覧」で時間割を組むルールや、優先すべき科目を確認する。取りたい科目を決めてメモする。】
履修要覧は、時間割作りにおいて最も重要なツールです。
なぜなら、卒業するためのルールである「卒業要件」や、どの科目がどの「科目の分野」に属するかが書いてあるからです。
履修要覧の自分の学科の「専攻科目」に関するページには、教育課程表と共に以下のような「卒業要件」が載ったページがあります。
他にも、時間割を組むときのルールである「履修要件」や「進級要件」も乗っているので、まずはここを確認しましょう!
「履修要件」とは、「時間割を組むときのルール」のことで、学科によって内容が変わります。
たとえば、2020年度の経済学部・現代ビジネス学科には以下のようなルールがあります。
これらのルールを確認したら、専攻科目の「教育課程表」から履修したい科目を選びます。
教育課程表は、基本的に履修要件などが書かれているページの直前にあります。
(▽専攻科目の「教育課程表」)
ここで「履修要件」や「卒業要件」、学科によっては「進級要件」を意識しながら取りたい科目を選んで、メモをとっておきます。
また、これは専攻科目専用の教育課程表なので、履修要覧の目次から共通教養科目のページにいき、先程と同様の流れで共通教養科目の履修したい科目についてもメモを取っておきます。
【Ⅲ,「シラバス」で取りたい科目について詳しく調べる。具体的に時間割りを組んでいく】
大学の科目は、同じ科目でもそれぞれ別の教員が、様々な時間で講義を開いています。
つまり、履修要覧で科目を決めたからと言って、時間割が一意に定まる訳ではありません。
シラバスには、その講義の担当教員や開校場所、授業内容や評価方法まで詳しく書かれています。
ここでは履修要件などは気にせず、自分の好みや時間割の都合で決めてかまいません。
また、開校場所が書かれているということは時間割を組んでいくことができます。
手書きでも時間割アプリでもいいので、気になる科目から時間割を組んでいきましょう!
【Ⅳ,「授業時間割表」でシラバスで組んだ時間割の科目が履修制限科目かどうか確認する。また、空きコマを埋める時に随時使う。】
「授業時間割表」では、時間割に入れた具体的な科目が「履修制限科目」かどうか確認することができます。
履修制限科目は、そうでない科目と応募時期が違い、少し早く応募しなければなりません。
応募期間を過ぎると申し込むことができなくなってしまうので、ここで履修制限科目を把握しておくと応募するときに便利です。
また、空きコマを埋めたい時に、その場所で開催される講義を逆引きすることができます。
例えば、木曜二限を埋めたいとき、「専攻科目」の授業時間割表と「共通教養科目」の授業時間割表を見ると以下のようになっています。
ここから気になった科目をシラバスで調べ、いい講義があればその講義で空きコマを埋めることができます。
多少強引に感じますが、この方法は覚えておくと便利なので、覚えておきましょう!
【Ⅴ,履修登録期間になったらウェブステから時間割を登録する。】
履修登録期間にはいくつか段階があり、先に履修制限科目から受付をはじめます。
流れとしては、例年以下のようになっています。
ウェブステでの操作は、以下のような流れとなっています。
Step1 : 「ウェブステ」にログイン
Step2 : 履修メニューを開く
Step3 : 「履修制限科目」に応募する
Step4 : 「履修制限科目」の抽選結果を確認する
Step5 : 履修登録する
Step6 : 履修登録ができているか確認する
この流れは、履修登録の応募をするたびに行います。
具体的な手続きは、以下のようになっています!
実際の履修登録のとき、参考にしてください。
また、見にくい場合は最後に以下の画像が貼ってあるTwitterのリンクを貼っておくので、そこから拡大したり、画像をDLすることができます。
【6,履修登録の相談ができる場所一覧】
ここまでの記事を読んで、なんとなく履修登録のイメージは持てましたか?
もしまだ分からない所や質問したいことがあれば、下記の団体さんで履修登録の相談はもちろんのこと、大学生活における不安や部活動・サークルのことなど、なんでも受け付けているそうなので、気軽に利用してみてください!
■宇宙ロケット部
超小型ロケットの設計・開発を目的としたテクノサークル。
部員は工学部生が多いため、理系学部の相談に強く、フォローも非常に手厚いです!
部活自体は、全学部学科の1 ~ 3年生が入部可能です!
□相談窓口
・公式Twitter(@KU_rocket)のDM : マンツーマンでの時間割作り、個別での相談などが行えます!
・質問箱 : 利用する場合、ロケット部の回答専用Twitterアカウント(@KU_rocket_Q)もフォローしておきましょう!
・公式LINE : TwitterのDM同様、マンツーマンでの時間割作り、個別での相談などが行えます。こちらはTwitterのDMよりも使い勝手がいいのに加え、大学の予定なども定期的に流してくれるそうです!
■平塚OC 企画部
OC(オープンキャンパス)で学生企画のイベントを行っている湘南ひらつかキャンパスの学生団体。
ひらつかキャンパスにあるため、経営学部・理学部の相談を専門としています!
公式のお墨付きであるOC実行委員会ということもあり、例年様々な新入生をフォローしています!
□相談窓口
・公式Twitter(@KUoc_official)のDM : マンツーマンでの時間割作り、個別での相談などが行えます!また、オンラインで開催されるOC独自のイベントなどについても告知があります!
・質問箱 : 上記公式Twitter(@KUoc_official)にて回答を行っています!
・公式Instagram(kuoc_official)のDM : 様々なユニークなイベントや、おすすめ度ランキングなど、その他新入生向けコンテンツが充実しています!
■神奈川大学アルティメット部(Success)
「アルティメット」と呼ばれる、フリスビーを用いて行う7人制の団体競技の部活動です。投げる・走る・跳ぶという能力が求められることから英語で「究極」を意味するアルティメットという名前が付けられています。
横浜キャンパス・みなとみらいキャンパス所属の部員が在籍しており、手厚い履修相談を行ってくれます。
珍しいスポーツ故なかなかイメージがしにくいと思いますが、
「体験会」も開催しているので一度やってみるのも面白いと思います✨
□相談窓口
・公式Twitter(@jindai2020)のDM : ツイッターからマンツーマンでの時間割作り、個別での相談などが行えます!
■神奈川大学男子ラクロス部
部員40名ほどで活動する「ラクロス」を行う部活動です!
選手だけでなく、チームを支えるマネージャーまで募集しています!
横浜キャンパスを中心に活動しており、履修登録以外にも、学生生活のことなどについても気軽に相談できます👍
□相談窓口
・公式Twitter(@Seagulls_lax)のDM : ツイッターからマンツーマンでの時間割作り、個別での相談などが行えます!
※この記事の問題点・改善点・疑問点など、記事にまつわる内容はコチラから、僕宛のDMまでお願い致します。