いつかここで野点をしたい@新宿御苑
のんびりするなら新宿御苑
10月半ばの日曜日。
ここのところ週末は雨が多かったり東京にいなかったりして、せっかく緑に囲まれたダガヤサンドウエリアの秋をまだ満喫できていなかった。
この日は久しぶりにゆっくりできて、しかも気候にもめぐまれた休日。年パスを持っているので、新宿御苑に行ってみた。新宿御苑の入園料は一般が500円。年パスは2000円なので、近所に住んでいるなら持っておく価値は十分にある。
新宿御苑は入園が有料ということもあるのか、代々木公園とくらべると
人も少なくのんびりできる感じがする。ちょうどバラの開花時期のようで、バラ園には一緒に回ってくれるボランティアガイドの方がいて、その一帯だけほかよりもちょっぴり人が多くて賑わっていた。
新宿御苑は有料という以外に、アルコール持ち込み禁止というのもあって、大人数で宴会するようなグループはいない(花見の時期は違うかもしれんけど)。見かける人はだいたいが、二人連れくらいで小さめのレジャーシートを敷いて、静かに語らっている。
ビールじゃなくて、お茶!
さて、唐突ですが、じつはここ最近の私は「野点(のだて)」に興味があるのです。
野点(のだて)とは、屋外で茶または抹茶をいれて楽しむ茶会のこと。特に茶道において戸外で茶を点てる(たてる)ことをこのように呼ぶが、茶道など日本古来の様式にしたがっている場合には一律にこのように呼ばれ、屋内での茶道では重視される細かい作法が簡略化された気安い催しの場合もある。 wikipediaより
公園内で生ビールが買えちゃう代々木公園も大大大好きだけど、こんな過ごしやすい日は、お日様の下で暖かいお茶を飲むのもさぞかし美味しいだろう。なんて妄想にふけりながら散策。
野点においては作法は簡略化されているとはいうけれど、やはりお茶の基本を知って、美味しい点て方も知っていたほうが、よりいっそう楽しめそうだと思ってしまう。
調べてみると、野点用の基本の道具セットというのが世の中にはけっこう出ていることがわかった。モンベルなど、アウトドア用品のメーカーが出してたりね。
なるほど。ハイキングやキャンプで、お湯をわかしてコーヒーをその場で煎れる人がいるけれど、ああいう感じでお茶を楽しむということらしい。
私は来月スノーピークさんが出すという野点セットをねらっている。数年前に出したときは即完売だったとのこと。さて買えるかな? こういう、なにかやりたいと思ったときに、タイミングよくお気に入りの道具が見つかるとか、条件がそろうと運命を感じるよね。買えたらさっそく来月にでの野点デビューしたいと企んでいる。
『もしも利休があなたを招いたら』
今年に入ってとあるきっかけでお茶に興味を抱き、結婚記念日にもらったのがこのタイトルの本。著者の千宗屋さんの年齢が近いこともあってか、とても共感できた。
たとえば、ただ昔と同じことをやるのではなく、 現代の生活スタイルに合わせて取り入れていく、という視点。そうじゃないと、残っていかない。やっぱりそこ大事だよね。『日々是好日』を読んだときは、四季を感じられる面とかはいいなと思ったけど、やっぱりハードルが高そう、堅苦そう、という印象が先行してしまった。
一方この本には、現代の生活様式のなかで、お茶を日常に取り入れるためのヒントが詰まっている。「そういうのもありなんだ。なら、私もお茶、興味がある!」と思わせてくれる。もちろん、それも「本質」を学んでこそなんだろうけど、学んだ先にある「楽しさ」が少しイメージできたのがよかった。義務じゃないから、まずは楽しそうって思わないと、始めないしね。
テーブル式のお茶というのは、海外のお客様をもてなすために、明治のころから始まったらしい。6月に体験させてもらったお茶のレッスンもテーブルスタイルだったんだけど、続けようと思っていたらコロナでしばらくお休みになってしまった。ほかのところに行ってみようかなあ(すでに目をつけているレッスンがあるんだけど、まだ申し込んでいない)。
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