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夜の明治神宮@鎮座100年祭
朝の散歩コースとしても最高
秋に入って頻度は減ったし時間帯もちょっとうしろにずれてしまったけれど、引っ越してきたころは夏だったので。朝の5時にはもう明るくて、6時前から散歩、というのもざらでした。
なかでも明治神宮は、北参道から入って南参道に抜ける、またはその逆のルートを歩くと30分くらい(はかってないので体感ですが)で、仕事前の朝散歩にはちょうどよいボリューム。木漏れ日のなかを歩いていると、それだけで1日のパワーチャージができるような気がします。
ちょっと慣れてきたころに本殿の西っ側の芝生ゾーンを発見したときは、「明治神宮って、初詣の人でごった返してるイメージしかなかったけど、こんなにのんびりできる場所だったんだ!」と興奮したものです。
散歩する人はもちろん、ひとりでマイペースにヨガや太極拳をする人、そのまま寝っ転がってる人、本を読む人なんかもいます。比較的人も少ないので、まわりの目を気にせずに自分の世界に浸れそう。
大正9年11月1日に鎮座、今年で100周年
そんな感じで明治神宮に親しむようになったころから気になっていたのが、原宿側の南参道から入るところに大きく掲げられた、今年の11月1日の「鎮座百年大祭」の文字。
明治神宮がこの地に「鎮座」したのが大正9年(1920年)の11月1日だそう。goo辞書で鎮座の意味を調べてみました。
ちん‐ざ【鎮座】 [名]
1 神霊が一定の場所にしずまっていること。「天照大神 (あまてらすおおみかみ) の鎮座する社 (やしろ) 」 2 人や物がどっしりと場所を占めていることを、多少揶揄 (やゆ) の気持ちを込めていう語。「大きなテレビが床の間に鎮座している」
日常的には2番目の意味で使うことが多いので、なんとなく、「鎮座百周年」っていう響きに違和感があったんだけど、こっちが本来の使い方ということなんでしょうね。勉強になります。
このエリアにご縁ができたのが、ちょうど100周年の記念の年なのかと思うと感慨深く、いったい当日はなにが行われるんだろうと何か月も前から気になっておりました。
それで、先日楽しみにしていた百年祭がやってきたわけですが、10月末から11月4日にかけて、日中はいろいろな儀式や奉祝行事(わかりやすいところでは能や狂言など)が行われていた模様。私たちも、11月1日10時からの「鎮座百年祭」の時間に合わせて行ってみたところ、外から一部を目にすることができました。
いつものアートも違う顔、夜間特別参拝
ただ、これらは基本、外から見えないところで行われていたようで、もっとも一般の人が楽しめた(実際人も多かった)のが、「夜間特別参拝」ではないかと思います。
公式サイトにも記載されていますが、明治神宮は日の出・日の入りに合わせて開門・閉門するのです。たとえば今日(11月17日)だと、さっきも寄ってきたんですが午後16:10には閉門となっていました。早いですよね。なので、朝の散歩にはとっても向いているのですが、夕方~夜にちょっと散策したいなと思っても、普段は入れないのです(!)。
それが特別に、10月30日、31日は19時まで、11月1日は20時まで参拝ができるようになっており、普段とは違う明治神宮を楽しむ(という言い方をしていいのかわかりませんが)ことができたわけです。
ずらりとならんだ奉祝献灯「夢鈴」のほか、鎮座100年に合わせて昨年から開催されている「神宮の杜芸術祝祭」のアート作品たちもライトアップされており、なかでも私のお気に入りであるホワイトタイガー(三沢厚彦さんというアーティストの作品だそうです)が暗闇でぬっと浮き上がる姿は最高でした。
ぬーっ
たまにしか、というか、もしかしたらもう見れないかもしれないからこそ、ありがたみも増しますね。もちろん日中はこれからも見れるんだけど、そもそもこのアート展示も期間限定だそうで・・・ホワイトタイガー、いなくなったらきっとさみしくなります。
月も祝福
皆が同じほうを向いていっせいにシャッターを切っていたので、なにごとかと振り向くとこの満月。角度によっては鳥居の真上に見ることもできて、本当に美しかったです。
次にこんな行事が行われるのは50年後? 100年後? 平和な時代が続いて、この美しい景色が残っていくといいなあ。