アルベルゲで住み込みボランティアしてた時の話

こんにちは。北のメス豚と申します。
ご覧いただきありがとうございます。今日は、タイトルにあるようにアルベルゲでボランティアしていた頃の思い出を書いていこうと思います。豚が巡礼していた時の話もチョイチョイ混ざりますがご容赦ください。また、「ああこんな事もあったなぁ」と思い出したり、無いとは思いますがコメントでご質問など頂いたら都度追記していこうと思います。

前置き

2019年4月〜5月にかけて、メス豚はサンティアゴ巡礼路を歩きました。パンプローナからサンティアゴデコンポステーラまで、約1ヶ月かかりました。
サンジャンからじゃないんかーい!って突っ込まれそうですが、恥ずかしながらメス豚はフランス語が話せないのです。。。豚ですがチキンなもので、日英西どれかが通じない国と地域に行く度胸が無いのです。。。
話は逸れましたが、巡礼を終えたメス豚は思いました。道中に受けた親切を、少しでもお返ししたいと。¡Buen camino!と言う側になりたいと。ということで、フランス人の道にある、とあるアルベルゲで住み込みボランティアをすることにしました。

やってみてどうだっかか

まず注意ですが、あくまで豚がいたアルベルゲのお話です。全てのアルベルゲに共通するとは限りませんので、ご注意ください。コロナ前、3ヶ月ほどの経験談です。

1日の流れ

私が居たアルベルゲは7:30から宿泊者向けに朝ごはんを提供していたので、7時からオスピタレイロ(宿の主人)が用意します。パンはパン屋さんが毎朝届けてくれていました。メス豚も一緒に朝食を食べます。朝食を食べたり、使用済みの食器を洗ったりして9時頃までまったりします。

9時になったらぼちぼち掃除に取り掛かります。このアルベルゲには、個室と大部屋両方ありました。9時になったら雇用契約を結んでいるパートさんが来るので、一緒に掃除してまわります。
ここで正直な話を1つ。コロナ後の今は分からないですが、少なくとも当時豚が居たアルベルゲでは、大部屋のシーツと枕カバーの洗濯は週に一回でした。とても汚れていたものは洗いましたが、それ以外は手でゴミをほろって整えて終わりです。個室は毎朝交換してました。3ヶ月の間、貸し出し用毛布は一度も洗濯されませんでした。
当時1泊5ユーロでしたが、5ユーロというのはそういうことです。皆様、各自寝袋かそれに準ずるものをお持ちください。
他、共用のトイレやシャワー、庭の掃除や必要であれば買い物等をして午前が終わります。中の人的には朝の掃除が終わってからお昼までの間が一番まったりできるタイミングです。

午後はランチを提供していたので、豚も運んだりメニューを聞いたりします。お客さんがいないタイミングでささっとご飯をいただきます。

お昼以降、宿泊される方々がやってきます。豚はお金に関わる事はできないので、案内役だったり、巡礼者の方々と会話したり、パートさんやオスピタレイロとお喋りしたり、本を読んだりなどしていました。宿泊される方の数や雰囲気次第で忙しいか否か全く変わってきます。
夕方にパートさんは帰宅して、夕食ごろにもう一人別のパートさんがいらっしゃいます。

夕食時が一番忙しいタイミングで、片っ端からお皿を洗って、盛り付けて、運んで、下げての繰り返しです。19:30開始で21時終了なのですが、21時過ぎてもお喋りに夢中で席を立たない方もいらっしゃいます。その後片付けて、鍵を閉めないといけないので時間は守って頂きたいものです。日本の方は皆さん時間厳守でしたが、イタリアやスペインの方が揃うと特に盛り上がっていました。明日も早いんだから早よ寝ろ!って裏で言ってました。「日本では、閉店5分前にある曲をかけると皆店から出て行く」とパートの人に言うと本気で羨ましがられたのも良い思い出です。ちなみに、食後にアルコール40度のオルホを提供していましたが、これは「早く寝ろ」っていうアルベルゲからのメッセージです。

21時に店を締めて、片付けて、22時には就寝です。なかなか健康的なですね。

何語で会話してたん?

ホスピタレイロはスペイン人とアルゼンチン人のカップル、パートさんは2人ともスペイン人だったので必然的にスペイン語が多かったです。豚は当時A2に受かる程度の語学力でしたが、大分鍛えられました。たまには英語で会話したいワ、って言われたら英語で会話してたのですが、やはりお互いにとって外国語である英語よりも、片方(豚)がカタコトでも彼ら彼女らにとっての母語(スペイン語)で話す方が会話になったようです。
私の他にもボランティアの方がいて、英語圏の方とは英語時々スペイン語で話してましたが、こちらでも同じ現象が起きてました。

アルベルゲって英語通じるの?って思われる方もいらっしゃるかと思いますが、全く通じないところもあるので通じたらラッキー、くらいに思って翻訳アプリを用意しておくのが無難だと思います。別のアルベルゲですが「靴って英語で何て言うんだっけ?」と言うスタッフや、”Fork, please.”と言われて延々スプーンを出してくる、なんてこともありました。(このパートさんの偉いところは、ティースプーン、デザート用スプーン、カレー用スプーンの全てのスプーンを持ってきたところです)

豚は、巡礼者の方々とは話かけられた言語で話してましたが、一度イタリア語オンリーの方と話す機会があって、スペイン語カタコト豚とイタリア語ネイティブの方とでなんとなく会話が成立したことがあります。なんだったんだろう。

印象的だったこと

忘れ物

意図的に置いて行ったのか純粋に忘れたのか定かではありませんが、色んな物が残されて行きます。ペン、飲みかけのペットボトル、帽子、紙などなど。
・意外に服の忘れ物が多いです。これは、「メス豚にあげるよ」と言われ、滞在中はお借りしました(最終日にお返ししました)他のアルベルゲでも、意外とくれるかもしれません。
・生理用品もちょくちょく見かけました。旅先に多めに持って行って余った!は、巡礼に限らず経験ある方いらっしゃるかと思います。巡礼中は不要な紙一枚でも減らしたいので、お気持ちお察しします。他のアルベルゲは分からないですが、私たちの場合ですと回収して救急箱近くに置いてました。巡礼中ご入用で困った際は、ダメ元で宿の人に聞いてみるのも手だと思います。
・最近日本を騒がせているベッドバグも厄介です。持ち込まれたらどうしようもない。。見つけたら都度+不定期で殺虫剤まいてました。
・ぶっちぎりで心臓に悪い忘れ物は、パンツ(下着)です。ポツンと干してあったり、床に落ちてたりします。さすがに捨てます。3ヶ月いて2回ありました。お腹冷やしますよ。
・一度、ストックを忘れて行かれた方がいたので豚足で全速力でダッシュしてお渡しした事があります。が、そういったケースは非常に稀ですので、出立前に身の回りをご確認ください。

巡礼者の方(々)

・夏休みシーズンは団体様がいらっしゃるのですが、中学生くらいの方々が30人くらいワッといらっしゃった事が2回ありました。飲み物、スナック菓子が飛ぶように売れました。トラブル無くて良かった。
・ティーンエイジの女の子の集団がいらっしゃったので何かと思ったら、児童労働させられた後NGOに救い出された、との事でした。まだまだこういう現実がある、というのを伝えていく目的で歩いていたそうです。幸多からんことを。
・おじいちゃんと孫で歩いている方々は、お孫さんが手品を見せてくれました。
・折り紙で作ったマリア様のしおりを下さった方々、ありがとうございます。今も使ってます。

他、思い出したら追記します。お読みいただきありがとうございます。