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第四十八章:何も為さないで全てを為す

学問を修めると日々増えていくが、道を修めると日々減っていく。減らし、さらに減らして、何事も為さないところまで行きつく。何も為さないでいて、しかもすべてのことを為している。
天下を統治するには、いつでも何事も為さないようにする。なにか事を構えるのは、天下を統治するのに不十分である。

【書き下し文】
學を爲むれば日に益し、道を爲むれば日々に損す。これを損してまた損し、以て爲すなきに至る。爲すなくして而も爲さざることなきなり。故に、天下を取るには、常に事なきを以てす。事あるに及べば、以て天下を取るに足らざるなり。

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