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頑張らなくていい。競争社会に疲れた人へ送る老子の言葉

曲がって役立たずに見えるほうが、生をまっとうできる。かがむからこそ伸ばす事が出来る。窪んでいるからこそ満ちる事が出来る。破れるからこそ新しいものに変えられる。少ないから得る事が出来る、多ければ迷ってしまう。(第二十二章)

自ら目立とうとしないから誰もが気づく。自らを肯定しないから誰もが認める。自ら功績を誇らないから誰もが称える。自ら自慢しないからこそ長続きする。(第二十二章)

背伸びしようとつま先で立つ者は長く立っていられない。早く歩こうと大股で歩く者はうまく歩けない。目立とうとする者は誰からも注目されない。正しいと主張する者は人から認められない。功績を自慢する者は人から称えられないし、自分の才能を自慢する者は長続きしない。(第二十四章)

欠点を欠点として自覚すれば、それは欠点ではなくなる。聖人は欠点を欠点と自覚しているからこそ、欠点が無いのである。(第七十一章)

身の置き所は低いところがよく、心の持ち方は静かで深いのがよく、ものごとは成り行きにまかせるのがよい。(第八章)

完全な物はどこか欠けている様に見え、満ちている物は空っぽに見える。真っ直ぐな物は曲がっている様に見え、巧妙なものは稚拙に見え、本当に雄弁な者は口下手に見える。(第四十五章)

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