スコールスコールスコール!
それは一瞬にしてやってくる。
まだまだ明るいと思っていると、いきなり大粒の雨が顔に当たる。
雨の風がボッと肌を殴る。
遠くでオンの声が聞こえる。
「マーレオマーレオ!(きたぞ〜)」
と、次の瞬間にはその声がかき消される
ドドドドドドッ
バチバチーーー!
嘘のような雨と雷。
無彩色の世界。
オンが屋根の下にくる頃には
ずぶ濡れ、泥まみれ。
これまたずぶ濡れになったタオルを絞って体を拭く。
「アムナムボ?(水浴びしたの?)」
なんて冗談をかわしている内に雨はさらに激しさをます。
風は暴風となり木々をなぎ倒し始めた。
雷が目の前に落ちる。
バキバキバキーーーーー!!!!!
ブッと電気が消える。
こうなるともうなすすべない。
じっと雨が止むのをただただ待つ。
待って入れば必ず晴れる
僅か数十分
駄々をこねてた子供が急におもちゃに夢中になるように、
雨はまた一瞬でどこかへ去っていく。
農場に実りをもたらして。
空はいつも以上に青い。
スコップを拒絶していた土が柔らかく出迎えてくれる。
さぁ今日は桑を植えよう。
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