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渡航4日目:ラオスにいったいなにがあるというのですか。
鶏鳴に眠い眼を擦り、私は今ラオスにいるのだと実感する。
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メコン川を横目に朝食のポテトオムレツを食べる。ケチャップは日本のものよりも酸味が強く、オムレツによく合う。メコン川は我々を待つ忙しない一日を嘲笑うかのようにゆっくりと流れていく。
朝食の後は両替を済まし、バンに乗り込む。
バンから見える景色は長閑なようで忙しい。
バンと並走する牛、道を横切る山羊、バイクで仕事に向かう人々。
各々が目的地を目指している。
そんなことを考えているうちに目的地のノンビエン小学校に着いた。
午前中の授業では、玉入れを子どもたちと遊んだ。
楽しそうに玉入れを遊んでいた子どもたちが印象的で、あっという間に授業の時間は過ぎていく。
授業のあとは元気いっぱいの子どもたちに連れられて校庭へ。
サッカーか格闘技か分からないような遊びを子どもたちとする。
疲れたが、楽しい。
時間はあっという間に過ぎていく。
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昼ごはんのカオピャックセンを食べながらふと気づく。
ラオスには時計がない。
校内にも店内にも時計を見つける方が難しい。
時間に支配されない生活。
人々は思い思いの「時間」に生きている。
鶏の声、風の音、メコン川の夕焼け、ブラッドムーン。
ラオスでは時間はメコン川の流れのようにゆっくりと過ぎていく。
もち米の麺とパクチーの香るスープに舌鼓を打った後は、午後の授業のために小学校へ向かう。
その途上で、パウが一言。
「子どもたちの元気さは僕たちが忘れていたものですよね」
子どもたちの目の輝き、笑顔、元気さは我々が忘れてしまっていたものだ。
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ラオスにいったいなにがあるというのか。
そこには我々がとうの昔に置いてきた忘れ物があるのだ。
時間を気にせず、公園で暗くなるまでドロケイをしていた日々。
ラオスでの残りの日々、忘れ物を探していきたい。
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