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義父の急逝と葬祭と感染症

 義父が急逝しました。体調が良くない旨は数ヶ月前に帰省した旦那さんから聞いていたのですが、突然の別れになりました。

 7月の終わり頃、酷暑の午後に別室で作業していた旦那さんが落ち着かない足音と一緒にリビングに戻ってきたと思ったら
「親父が死んだ…?っぽい。」
一言。昼食後に少し微睡みかけていた私は、一度聞き流して
「死んだ…?っぽい?」
言葉を口で繰り返し終るときに、夢ではなく現実で、どちらかというと重大な事態になっていることに目が醒めました。

重大な理由は、旦那さんの父親が亡くなったことと、義母が軽度の認知症であるということ。義母一人では、死亡した義父の対処が不可能です。自宅で亡くなっていたので、旦那さんが電話越しに義父に絶対触れないように何度も伝え、警察へ連絡し、以降数時間に渡り、旦那さんは警察と警察が連絡した病院とのやりとりに拘束されました。

義母に認知症がなければ対応がまた少し違ったのでしょうが、警察の方との会話がうまくいかなかったようで、救急車が呼ばれ義父の状態が詳しく調べられたようです。

 この数時間の電話越しでの旦那さんの拘束も、なかなか大変そうでしたが、何より実家に帰った方がやりとりもスムーズです。何とか旦那さんの飛行機を予約し、必要な荷物を一緒に整え、義母の親類になんとか電話連絡をつけ、大急ぎで送り出しました。

そこからは、様々な初めてやることが旦那さんも始まりましたし、私も少しばかり手伝い(とは言っても直接血が繋がっていないので権利まわりは何も手伝えません)をしたり、子どもと私の飛行機を取ったり、自分の勤務先に数日働けない旨を伝えたりしました。

 お葬式をする場所。旦那さんの地元でどうしたらよいか全く分からなかったのですが、旦那さん曰く義父と義母は最寄りの葬祭場に積立をしていたらしく、その情報から場所は決まったそうです。(途中パニック状態だった故に、最寄りからかなり離れた全く関係ない施設にしそうになっていたのは今では笑い話…)

無宗教かつ無神論者気味であった義父なので、簡易的なお別れ会の体で、送り出すことになりました。参列者もごく少数。ですが、急逝にも関わらず親戚が遠方からも来てくださり助かりました。

 義父の葬式もですが、認知症がある義母をどうするかも一気に話を詰めたので、この数日は一年の出来事を濃縮して受け入れたのではないか?というような情報量でした。その中には危うい選択肢も沢山ありました。が、どれも選ぶことはなく、悪くはない形を取れたと考えています。

 そうして、葬式やこれからのことを少し整理しようとしていた矢先。旦那さんがcovid-19を発症しました。濃縮イベント続きました。でも、これは留意すべき所と考えていたので、冷静に受け止められました。家族内での感染の広がりは今の所なく、旦那さんも発熱の症状は落ち着き、突発的な頭痛や喉の痛み…所謂covid-19の代表的な症状に向き合っています。発熱以外の症状については、これから見守り、気になる場合は後遺症かどうか詳しい所で相談してみようと考えています。

 このような出来事が続くと、瞬間ネガティブな気持ちも湧きますが、むしろ今まで自分の周りが凪であっただけなのでしょう。

私も少し疲れているので、今しばらくゆっくりとした気持ちで日常と向き合う所存です。

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