出版記念インタビュー|著者竹内に聞いた『強いSEO』が生まれるまで〜前編〜
こんにちは。LANYで広報を担当している藤井です。
このたびLANYは『強いSEO』という書籍を出版することになりました!
『強いSEO』は、読了後に「自ら考え、手を動かせる」状態を目指し、再現性の高いSEOのノウハウを凝縮した一冊です。今回はその出版を記念し、著者である代表竹内にインタビューを行いました。
その模様を前編・後編に分けてお届けします!
「強いSEO」はある意味”卒業論文”。80点まで確実に持っていける本を目指した
——はじめに本を出版することになった経緯を教えてください
これには3つの理由があります。
1つ目はマーケティング施策のひとつとして、書籍出版にチャレンジしたかったからです。
私がこれまで培ってきたSEOについてのノウハウは、XやYouTube、ブログ等で発信し続けています。しかしなかには、これらのSNSを使ってもリーチできない企業様がかなり多くいらっしゃると考えていました。そういう意味で、マーケティング施策として書籍を試したかった、という気持ちがありました。
書店の本棚やAmazon等で書籍に触れていただき、その結果として弊社LANYを認知していただいて最終的にお問い合わせにつながる。そんなマーケティングチャネルがどの程度機能するのか、実際に見てみたかったという一つの好奇心ですね。
2つ目は弊社の信頼性をアピールしたかったからです。
弊社は2020年に設立した比較的新しい会社ではありますが、設立以来一貫してSEOコンサルティングに取り組んでおり、SEOについて体系的なノウハウを持っている会社です。
誰もが一度は名前を聞いたことがあるような、いわゆる大手企業からご依頼を受けることもあり、しっかりした実績があると自負しています。
しかし、いまだに新興企業としてみられることがあるのも事実です。実際に、弊社の信頼度をどのように証明するか悩む場面もありました。そこで本を出版することで信頼性を可視化し、体系だったノウハウを持っている企業だと証明したいと思ったんです。
3つ目は、弊社の事業カテゴリーを、SEOコンサルティングのみならずデジタルマーケティング支援へと広げていきたいからです。
これまではSEOの会社としてやってきましたが、今後はデジタルマーケティングの会社としてカテゴリーの認知を変えていきたいと思っています。
そのうえで、私は今後デジタルマーケティングのプレイヤーだったり、デジタルマーケティング支援会社の経営者になりたいんですよね。
そのため、このSEO本はこれまでの自分およびLANYのSEOの知見を集約させた、ある意味”卒業論文”とでも言いましょうか。このタイミングで一度、これまでの約7年間にわたって培ってきたSEOについての知識や経験を、形として残しておきたいという想いがありました。
——なるほど。ある種、マーケターとしての挑戦でもあるんですね。ちなみに、執筆中は私たち社員にも「こういう事例はないかな?」と協力を仰がれていましたが、SEOコンサルティングを行う会社の経営者として「社内ノウハウをどこまで出していいのか」という迷いはありませんでしたか?
一切ありません!
弊社のクライアント様の多くは”80点を100点にしたい”企業様です。この本を読めば、きっと誰でも80点には到達できます。
ただ、その先の100点を目指すためには、オーダーメイドのSEOが必要になるでしょう。「その部分は弊社がサポートできますよ」というスタンスで書籍を出すことにしたので、迷いはありませんでしたね。
80点までの部分のご支援でお金をいただくことは弊社的にはそこまで美しくないとも考えているため、80点に到達するまでの情報はベストプラスクティスとして世間に開示する。そして、そのもう一歩先の情報が必要になったときに弊社を選んでもらえたら……と思っています。
先ほども言いましたが、この本はある意味で”卒業論文”でもあるので、私が持っているノウハウを「全て記しておこう!」という気持ちで執筆しました。
——明確な考えのもとに、社内ノウハウであっても迷わずに出せるのがかっこいいです! SEO担当になりたての人のためにも、玄人のためにもなりそうな本ですね
これまでとは一味違うSEO本。一切の妥協なく落とし込めた
——続いて、執筆するうえで大変だったことや大切にしたことなどがあれば教えてください
大変だったのは、納期を短く設定しすぎてしまったことですかね……。大体1ヶ月で書き上げたのですが、短期間でストーリー性のある体系だったものを作るというのは想像以上に大変でした。
大切にしたこととしては、一般的なSEOに関する本には書かれていないことを書くことでしょうか。
世の中には、さまざまなSEO関連の本がありますが、それらを読み、いざ仕事ととしてSEOに取り掛かろうとした際「何をすればいいの?」と悩んでしまった経験はないでしょうか。
SEOについて詳しくなれる本は多く存在するけど、実際の現場で実務に落とし込める粒度で書かれている類の本は、まだ存在していないように感じています。私は実際に現場でSEOに取り組み、今すぐにでも成果を出していきたいような人に向けたSEOの本を出版したかったんです。
なぜなら、新卒2年目の自分がまさに「知識は理解したけど、何をすればいいんだろう」となっていたから。
そんな人たちの気持ちが分かるからこそ、ひとつずつの事例やプロセスについて、読者が自分で考えて手を動かせるレベルまで分かりやすく書くことにこだわりました。執筆中は常に「どこまで書いたら『SEOってこうすればいいんだ!』と思ってもらえるか?」を想像していましたね。
新卒2年目の自分にこの本を渡せば、間違いなく自走できると思っています。
——なるほど! たしかに世に出ているSEOの本は、どれも知識としては理解できますが、実際に手を動かすとなると「どうすればいいんだろう?」と悩んでしまうことが多い印象です……
そうなんですよね。せっかく本を出版するのであれば、二番煎じでは意味がないと思っていたこともあり、今までのSEOに関する本には書かれていないことを意識しました。
時間の許す限り編集者さんからのフィードバックを受けることも、執筆するうえで大切にしたことのひとつですね。本書を手に取ってくださった人がSEOについて知識として理解したのち、仕事に落とし込める本にしたかったので、妥協は一切ありません!
執筆期間自体は1ヶ月と少しだけど、そこにはこれまでの経験が凝縮されている
——先ほど「大体1ヶ月で書き上げた」とおっしゃっていましたが、実際はどのくらいかかりましたか?
実際には1ヶ月と少しですが、私の気持ちとしては「1ヶ月と7年」と言いたいです!
これまでの7年の年月で培った知識や経験に基づいて書いているので、店員に頼まれてナプキンに30秒で描いた絵に対して100万円を提示して「これは40年と30秒かかっているので」と言ったピカソではないですが、1ヶ月と7年の年月が凝縮されています、と言わせてください(笑)
あとは、弊社ではいろいろなコンテンツを活発に発信(LANYブログは200本ほど公開、YouTubeも約190本、メルマガも500通ほど送付)していて。それらですでに体系立ててまとめていた内容や、そこで使用した図解なども駆使できたので、比較的スムーズに執筆できたんじゃないかなと思います。
——たしかに、これまでの知識や経験がないと書けない内容ばかりですよね!ちなみに、なにか裏話があれば教えてください
編集者さんからは「まず構成を作成してください」と言われていたのですが、私は構成を作ってから執筆するというスタイルに慣れていなくて……。
結果、二章分ほど削らなければならなかったことかな(笑)削った分の内容については、資料を作ったり、ウェビナーで公開したりするなどの代替案を考えているところです!
ちなみに、私の学生時代の目標は25歳までに起業することでしたが、実際に起業したのは26歳の誕生日を2ヶ月ほど過ぎたときです。あと2ヶ月早ければ25歳中に起業できたのに、惜しくも間に合わなかったという経緯が実はあって。
本書も本当は30歳までに出版したかったのですが、やっぱり2ヶ月ほど間に合いませんでした。準備力がないと言いますか(笑)ただ、そのぶん一切の妥協なく作った本です! 30歳の記念となるように、たくさんの方に読んでいただけたら嬉しいですね。
——竹内さんらしいエピソードですね(笑)ありがとうございました!
ここまで『強いSEO』を出版するに至った経緯や、執筆するうえで大変だったことや大切にしたこと、そして裏話などを伺いました。
インタビューはまだまだ続きます! 続きは後編でご覧いただけますので、ぜひご一読ください。
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