シニカルと愛を混ぜ合わせる音楽の話。
※帰りの電車のなかで書いていますので、感情のままの文章です。
読みづらい、お見苦しい文章があることをお赦しください。
※ネタバレを多分に含みます。
原宿RUIDOにて行われた、浅岡雄也さんの13thAL発売記念ライブ
及びユヤックストバビックスvol.35に参戦してまいりました。
まずは、13枚目のアルバム 無事の発売おめでとうございます。
浅岡さんの納得のいくものが出来ればそれで良かったと思っていたので、
今回いよいよ自分の手元に、形として迎えられることが本当に嬉しい。
「忖度しない」「媚びない」という宣言のもと、個性豊かで同じ味の曲はないアルバムの完成を経て
なんとなく、浅岡さんの悪い(いい意味で)部分が増したような…第一部はそんなライブだった。
それをひしひしと感じたのは『missing piece』のとき。
表情から歌い方から、今まで感じていた曲の雰囲気とは違う、シニカルな空気が漂っていて
ずっと最推し曲最推し曲って言ってたけど、こんなにも違う『missing piece』を聴かされたら、「推し曲」!!と一言で片付けていけないような気がした。
爽やかな笑顔で背中を押してくれるきらきらした曲のイメージが、爆発したみたいにぶっこわされて
正直「えろーーーーーいなーーーーーーー………」って思っていたのを暴露してしまうことにする()。
大好きな曲の新たな一面を見ると昂ぶってしまう癖(へき)の持ち主であることを差し引いても、今回のこの曲は刺激が強すぎる。
だって…っ!!!!!あのときの浅岡さんの目線見ました!!!!!!!?
あんな周囲を挑発するようなぶち抜く視線、missing pieceで見ると思わないじゃないですかぁあああ
やっさんが好きと仰っていた『誰かが待ってるんだ』、私もすごくすごく好きです。
でも今回の、コーラスが合間に入ってるのは初めてですよね????え、これが完成版ってことです?????????
今までライブで聴く度に、聴いていて気持ちいいな、かっこいいなと思っていたんだけど
コーラスが入って勢いが増した……かっこよすぎて息つく暇がない……。
その勢いを殺さずに繋がった『イマイルセカイヲアイデカザロウ』まで、ずっと鼓動が速くて
忙しい……!!!感情がジェットコースターで忙しい!!!!!!!
ただこのときに「伝えたい意味なんて無い」と仰ってたけど、浅岡さんの曲に溢れるいくつもの「愛」があることを思い出した。
それはただ単語として、音としての「ai」ってことかもしれないけど
聴く私達が勝手に受け取って、元気を貰っているのが、浅岡さんの歌う「愛」って言葉なんだよなあ。
私の生活は、浅岡さんから発せられる「愛」って言葉に彩られている。
私事であるけど、今回のライブ及びアルバム発売記念絵を描いている最中、ずっと聴きながら…その曲をイメージしていたので
『R&R CRAZY』が流れたときのテンションが最高潮でした。
この曲、セキタさんの特徴的なベースとか、(今回はhanaさんの)不思議なキーボードの音が、他の曲以上に楽しめてとても好きなんですよね。
ラストのサビ前のキーボード、すごくいい…めちゃ好き……
イメージして描いたとは言ったけど、浅岡さんが叫ぶ「天国」と「地獄」はもっともっと、何万倍もかっこよかった……くそう、悔しい。
私にはまだあのカッコ良さを出せなかった。
どれだけ自由に、ころころと色を変えて曲を紡いでいても
音楽に対する真っ直ぐさは変わらないんじゃないかな、変わってないな、
と『世界の果てで逢いましょう』の遠くを見つめるような瞳を見ながら思っていた。
あの真っ直ぐ曲に入り込んだ表情が、その音楽に向かう姿勢が、私の好きなあの曲たちを作ってる事実は変わらないので。
媚びずに作った今回のアルバムの曲たちを前にしても、この好きな気持ちは無くならないなと、今日のライブで実感した。
今日まで色々、本当に色々あって
この精神状態で聴いたら推しですらも嫌いになってしまう
ってことが何度もあったんだけど。
やっぱり最終的には、浅岡さんを好きな自分でいたいし、そんな自分を好きでいたい。
それに気づいたライブでした。
本当に有難うございます。
さて、第二部。
ユヤバビは実際のライブに参戦するのは初めてだったので。
あーーーーこの状態でUNITの曲を聴いたら飛んでしまうな、と思っていたので。
『Tiny World』ーーーーーぉぉおああああああああああああ
こんな曲があったのかと初めて聴いたあの日の衝撃が再びーーーーーーーーーー
目の前で直接聴くと、あの日撃たれた雷は大袈裟じゃなかったと実感する。
ぴかぴかきらきらした音かと思えば力強く体を震わせてくる重い音を奏でるピアノといい、最初から突き抜ける高音の歌声といい、
この曲をつい去年まで知らなかったことが本当に悔しくなる。
でもよかった…初めて全身でこの曲を浴びることができて。
上に書いた私の好きな部分を目の前で実感する度胸がぎゅっとなった。
これを聴きながら、「浅岡さんの『ゆるい』はもう信じないぞ」とすら考えたと思う。
『祝福を贈ろう』とか『星のかけらを探しに行こう』とかを聴いていると、ここまでお二人がお互いの音楽を信頼しあって築いてきたものを見ているようで、何度も嬉しくなった。
普段あまりやらないことをやらせよう、とする馬場さんが引き出す浅岡さんの魅力が。
いいなあ好きだなあと思う。
だから今回、浅岡さんを含む会場の皆さんで、直接おめでとうを届けられたのが幸せだな。
お祝いできたことが幸せ。
リクエストコーナー初めて体験したけどあんな感じなんだ…!!
「う、ウルトラマンって言いたい…!」「特撮曲歌ってくれないかな……」とか思いながらただどきどきして、結局勇気が出なかった。
こういうのを、後悔していくんだろうなあ。
でも、そのあとすぐ『新時代』を聴けて嬉しかった。
確かに、Adoさんの何人にも聴こえる使い分けられた声色はすごいけど、浅岡さんが浅岡さんとして歌う新時代も好きだ。
あーーーー最初のファルセットーーーーーーー!!!!!と、放映時と同じように感動した。
『音楽は止まない』のあのフレーズ、あの人たちのお名前は、私も胸が苦しくなったな。
でもそれと同時に、大事な人のことを音楽を通して伝えていけるってすごいことだなと思った。
前回も言ったと思うけど、自分にとって大切な人大好きな人を喪失したときに、あんなふうに伝えて残していけることが、すごく羨ましい。
今回1部2部通して、本当にいろんな顔の浅岡さんが見られる回だった。
いろんな味を楽しめるお得なハッピーセット。
完成したアルバムを経て、悪くてセクシィな部分が見られるようになったし、今まで好きだった部分はこれまでよりパワーアップしていると思う。
炭酸水とコーヒーとカルピスとウォッカを、入れ替わり立ち替わり飲まされるような、これまで以上に感情が忙しいライブだったな。
そんなふうに感情に振り回されるのが楽しいし、あの瞬間はここ最近自分を悩ませている煩わしい諸々は忘れられる。
確実に欲しくて予約させていただいたからまだ手元にないけど、新しいアルバムはその…今日感じた起伏がギュッと凝縮されているんだろうな。
今までデモは何度も聴いてきたけど、今回のライブを通ってきた後に聴くアルバムが楽しみで仕方ない。
浅岡さんの混ぜ合わせた「愛」と諸々の何かを、今は静かに待っていようと思う。
迎える準備はできてるよ。