自由の凄さを感じる音楽の話。
※ネタバレを含みます。
本日、神楽坂the greeにて行われた
浅岡雄也さんの『歌とピアノとチェロとパーカスの夕べ』
その第二部に行ってまいりました。
えっと……
アコースティックライブ、という括りではなかったんだろうか??
タイトルに「夕べ」とつくと、ついしっとりゆったりしたライブをイメージしてしまうが、そんなもん知らーーーーーん(ぺいっっ とされた気分で今これを書いている。
斎藤さんはチェロをロックにぎゅわんぎゅわんさせるし、吉野さんは全身で激しい音も優しい音も奏でるし、中里さんに至っては何種類の音を持ってるのかわけがわからん。
何だこの人たち。どんな音楽も無限に奏でられるんじゃないのか。
出せない音なんて無いんじゃないかとすら思う。
なにより、普段以上に浅岡さんの高音が気持ちよく、どこまでも遠く遠く響いてきて
そうだった。この会場の 音楽に、歌声に、包まれるような…もしくは吹き抜けていくような、この感覚だったと思い出した。
普段やってない曲多め、って仰っていたけども
FOVの曲まで盛り込んでくるとは…ほんともう、予想を良い方向で裏切ってくるセトリだったなあ。
こういうことされると、あーーー全部のライブ行きたいいいいいいってなるので、本当にずるいと思います(いいぞもっとやってください)。
最近好きになってぎゅーーーーんと最推しのひとつに躍り出た『ラララ セカイ』だけど、ピアノで聴けると思わなかったなあ
自由であることに躊躇しなくなっていらっしゃるからこそ、いろんなことで客席を楽しませようとしてくれてるんだろうなと感じる。
是非また聴かせてください。ピアノ似合いますね。
どの曲もアレンジがものすごくて、アドリブで…って伺った時「嘘でしょ????」って思ったんですけど。
あの『アナタトミライヲ』なんなんですかマジで。
中里さんのパーカッションは色んな世界を瞬時に作り出して、目まぐるしく移動していく感じがとても楽しくて。
同じメロディでも1番2番と移っていくと、会場の雰囲気が変化する。
同じコンガなのに違う音いっぱい出てくる何だこれーーーーーーと、言葉にしちゃうとものすごく稚拙な感想()。
斎藤さんのチェロは何度も何度も「それ何やってるの!!!!?????」「何が起こっているのかわからない!!!!!!」「すごいしか出てこない!!!!!!」って圧倒されてしまった。
雄大な伸びやかさも、ロックの激しさも、その指先から紡がれてる音がただただすごい。
吉野さんのピアノが、いつも聴いている曲が違う表情に、しかもころころと変貌していく力になっている気がして、途中ものすごくぞわっっっとした瞬間があった。
2番のBメロなんだあれ……あんな曲知らない……!新曲を聴かせてくれてありがとう…!くらいの衝撃。
これまでアコースティックのアレンジは何度も聴いた『アナタトミライヲ』だったけど、こんなに背筋が粟立つのは初めてだ。
すごい音楽の力を持っている方々だからこそ出来る、技術のある「自由」を体感した。
なによりその物凄い音楽にのって届く、浅岡さんの楽しそうな伸びやかな歌声よ。
普段と違う緩急があって、予想していたところに音がない感じ。
最早 無音の瞬間すら感動してしまう。
あー息を呑むってこういうことだわ。
今や定番曲になった『アナタトミライヲ』が、またこんなぞわぞわさせられるんだ。
他にも『ソラアオイデ』とか『世界の果てで逢いましょう』とか、無音の瞬間が美しいって本当に思ったんですよね。
ハッとするというか、ドキッとするというか。
そういう無音も含めて、歌声だけでなく全体の音楽を楽しんだライブだったと思う。
耳だけでなく、目にも 肌にも、全部に伝わってくるのが、本当に驚かされたし楽しいと思った。
またこんなライブを体感したい。
そうしたら、次はどんな驚きを見せてくれるだろう。
そういえば
今見てるドラマの裏話で聞いたけど、モンゴルは食べ物が大変だって伺ったので……
どうか気をつけて…と思わずにはいられない。