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映画系zine『りんどう』(らんたん・そさえて)刊行記念トークイベント開催のお知らせ

こんばんは、らんたん・そさえてのあらきです。
早いもので、夏真っ盛りに開催したアテネ・フランセでの上映から2ヶ月以上経ちました。皆さんお元気でお過ごしでしょうか。
『りんどう』を読んでくださった方からのご感想をぽつらぽつらといただいており、本当にありがたいです。紙に書かれた読みものは、読むひとそれぞれのタイミングで開かれるものなのだとも強く実感しています。

さてそんな『りんどう』ですが、販売拠点のひとつ〈本と喫茶 サッフォー〉さんで、来月11月24日の日曜日に『りんどう』第1号刊行を記念したハイブリット型(来店/オンライン)トークイベントの開催が決定しました!
若輩者の身で大変恐縮なのですが、わたくし、『りんどう』に寄稿してくださったゲストのうちのお一人で映画研究者の鷲谷花さんと2時間弱語り合うことになりました…。

イベントの概要はこんな感じです。

映画上映とzine『りんどう』発行からなる活動〈らんたん・そさえて〉が今年5月に発足。8月に第1弾として上映企画の実施とともにzineの第1号が刊行となりました。

成瀬巳喜男監督『浮雲』や今井正監督『にごりえ』など、数々のすぐれたシナリオによって日本映画の黄金期を盛り立てた脚本家・水木洋子の作品をあらゆる角度からとらえなおした『りんどう』第1号の特集タイトルは、ずばり「まるごと水木洋子」。

水木洋子の作品群を通じた特徴のひとつとして、多様な女性の言葉づかいと口調に満たされている点が挙げられます。
たとえば、米軍兵士の父と日本人の母の間に生まれ、好奇と警戒の視線にさらされてきた小学6年生の女の子のさびしさと負けん気、浅草の街頭で偶然知り合ったおばあちゃん2人のやりとり、日本映画界を代表する「美人女優」ゆえに、「いただくわ」「よくてよ」と完璧な「女ことば」を使いこなす原節子の「反抗精神」等々、脚本における女性の言葉づかいの多大な制約を知りながらも水木洋子が追求した表現の可能性とは…?

今回のイベントでは、映画研究者の鷲谷花さんとらんたん・そさえての代表で『りんどう』の編集長をつとめる荒木裕子さんをお招きし、〈らんたん・そさえて〉を興した経緯や『りんどう』刊行の目的、そして水木洋子の功績と脚本のおもしろさについて、たっぷり語り合っていただきます。

今回は書店さんでの出版イベントということもあり、もちろん映画の話はしますが、失われた言葉遣いの多様さとか水木洋子さんの作品の特徴や魅力とか、なんで急に〈らんたん・そさえて〉を名乗る上映&zine制作活動を始めたのかとか、そんな話をざっくばらんにする予定です。
なので映画好きの方はもちろん、「女性の言葉遣い」というワードがちょっと気になる方や女性映画人の歴史に興味のある方にもお楽しみいただけるんじゃないかな〜と思います。観ておいたら余裕をもって楽しんでいただける可能性はありますが、作品を予習しておかないといけないなんてことはありません。ぜひ気楽に参加していただけたらと思います。
また、上映企画開催時の鷲谷さんトークは『夜間中学』のお話のみでしたが、イベント紹介文にもがっつり盛り込まれている通り『喜劇にっぽんのお婆あちゃん』にも触れられる予定なので、この作品が好きだった方にも楽しんでいただけるんじゃないかなーと思います。

なお、参加チケットは4種類あるのでご注意くださいね!
詳細は下記peatixサイトからご確認ください。皆さんのご参加、お待ちしております!

こちらもぜひ読んでくださいね。よろしくお願いします🙏

明日は衆議院選挙の投票日。
わたしは期日前投票に行けなかったので明日朝イチで投票しに行きます。皆さんも忘れずに、投票終了を急に繰り上げるところもあるのでなるべく早めに投票しに行きましょう〜✊
世の中のあらゆることが、ちょっとずつでも間違いなく良い方向へ動き出しますように。(その「世の中のあらゆること」を動かすのはわたしたちです!)
それではごきげんよう!

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