コンサル業界にまつわる5つの嘘 | 現役コンサルが解説
こんにちは。エリートです。今回は就活生、転職をお考えの方が気になるであろう、「コンサル業界に関する噂」について現役外資系コンサルの私たちが真偽を解き明かしたいと思います。噂だけが独り立ちする「コンサル」という業界。その業界に飛び込む前に、まずはこの記事を読んでみては!?
1.残業がものすごく多い
まずはこれでしょう。「コンサルは激務」、ネットではもう定番の概念になりつつあります。結論から言います、これは半分間違い、半分正解です。まず、「毎日ずっと激務」というのは完全な嘘です。実際、朝遅めに出社、定時よりも早く退社したことは何度かありますし、普通に長期休みも取れます。
毎日激務=嘘!
ただし、コンサルの場合、局所的に忙しい時があるのです。例えば、
・中間報告、最終報告の前
・仮説立案が難しいとき
・クライントが厳しい、上司が厳しいPJ
などは、残業が非常に増えがちです。私の友人はかなり激務なPJにアサインされ、ほぼ毎日夜12時まで、遅い時は朝5時までという生活だったそうです。
局所的に忙しい時はある
ただし、その代わりに有給などは皆躊躇せずに使う場合が多いです。日系企業ならあり得ない、1ヶ月近く休む猛者もいます。仕事ができていれば文句は言われません。
休みは自由に取れる!
つまり、普通のサラリーマンが「1日の中のワークライフバランス」を取ろうとするのに対して、コンサルの場合「1年の中のワークライフバランス」を取ろうとするのです。メリハリよく、働く時は働いて休む時は休む、そんなスタイルが好きな人には向いている業界でしょう。
2.年収がめちゃくちゃ高い
これも半分本当、半分嘘ですね。まず、一口に「コンサル」といっても、ポジションの差は非常に大きいです。ジュニアとパートナーがもらう給料は天と地ほど違います。パートナーとは、いわゆる役員クラスの人たちで、これくらいになると最低で3000〜6000万程度もらえます。これはめちゃくちゃ高いといってもいいかもしれません。一方、ジュニアの頃は安いファームだと400万円代、高いファームでも600万円代という程度です。
「めちゃくちゃ高い」は言い過ぎ
ただし、そうはいっても世間的に見れば若いうちから比較的高い給料をもらい、上がり幅も大きいことは確かです。以下の記事で詳しく書いていますが、「生涯年収」で考える人には良い業界なのではないでしょうか。
3.厳密なファーム格差がある
これは就活生の間でよく出る噂ではないでしょうか。もちろん、McKinseyなどのトップ戦略ファームは、一目置いて見られるのは確かです。おそらく、いる人材の平均レベルにも差はあるかもしれません。ただ、ネット上にあるような、明確なレベル分けがある訳ではありません。戦略ファームから総合ファームに行く方もいれば、逆のケースもあります。どのファームにも素晴らしい人材、あまりふるわない人材はいるものですので、単純に会社名だけで切り分けはできません。その人が何をしてきたか、そして何をするのか、評価されるのはそこです。
4.戦略=すごい
新卒の方や中途でくる方はこの思想を持つ人が多いです。そもそも、いまは戦略ファームでさえ、ピュアな全社戦略や事業戦略をやり続けるということはほぼないでしょう。システム案件も多いです。また、逆に総合コンサルも戦略案件を担当することもあります。学生の間では戦略信仰のようなものがありますが、入社後そういう発言はかなり痛い目で見られます。戦略、戦術、オペレーションは必ずセットなのです。戦略だけでコンサルティングを語るなんてことはまずありません。
5.不要な存在である
これは、実際にコンサルタントと関わったことのある社会人が抱くステレオタイプかも知れません。唐突に外部から来て、余計なアドバイスをして金を取る、悪人、みたいなイメージを持っている人も一部います。
ただ、企業にとって外部からの視点や、業界を俯瞰して見れる存在は大きいのです。コンサルタントは決して邪魔をしに企業に行く訳ではありません。(当たり前ですが)特に人事改革などの場合、外部からの強い力がなければ、誰がその責任をとるのか?という話にもなります。
ただもちろん一部には、プロジェクトに失敗し企業を荒らすようなコンサルタントもいるかもしれません。それはそのコンサルタント個人の実力不足であり、本来一流のコンサルタントはそうしたクライアント側からの抵抗も含めて考慮し、プロジェクトを推進していくべきです。決して不要な存在などではありません。
6.まとめ
いかがでしたか。コンサル業界についてよく聞くような噂と、それに対する筆者の意見を述べてみました。正直、ネットなどで流れる噂などはかなり当てになりません。あまりこうした信頼性のない情報に惑わされないようにしましょう。他にも、「こんなことが知りたい」と思うようなトピックがあればぜひコメントくださいね!
さらにコンサル業界について知りたい方は、こちらの記事も見てみてください。
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