日本の真の生産年齢人口のピークは1998年
ええ!? 嘘? 本当?
本当です。
答えは簡単ですよね。生産年齢人口って15-64歳で計算するわけですけどじゃあ15歳(中3/高1)・16歳(高1/高2)・17歳(高2/高3)が働くかと言ったらノーなわけですよ。高校進学率98%の国だとね。中退率入れてもね。いい加減に生産年齢人口を15からではなく18からにしてくれないかな。したがって生産年齢人口のピークは1995年ではないのです。実際は3年ずれるのです。それにしても当時は社会全体が若いですね。1992年が18歳人口の第二ピーク(210万人)ですが実際は膨大な大学生・短大生・専門生が居たので社会に出た人のピークは1994年です。当時はまだ4大進学率が25%だったのでほとんどの人はさすがに20歳を超えたら働いていたからです。1996年入学・2000年卒の人でも約30%しか居ないですからね、4大卒は。4大卒が56%なんて2024年の常識で語ってはいけないのです。だとしても高卒の割合はここ約30年一貫して18%前後なので当時は膨大な短大生と専門生が居たのです。真の新社会人人口のピークは実は1994年です。これに60歳定年人口も入れたらやっぱり1998年が生産年齢人口のピークです。定年がない農林水産業と自営業の従業人口も考えるとね。1938年生まれの戦前世代は60歳で1998年に一斉に社会から引いたのです。
では次に当時の60歳以上は働いていたか。ほぼノーです。農林水産業や自営業でもない限り。よってほとんどは当時60歳で引退してたわけです。女性に至っては1998年3月まで55歳から年金を受け取っていました。つまりパートの事実上の定年は55歳からでありそれ以降は国内旅行だ、海外旅行だとゴールデンエイジが待っていたのです。つまり当時は60歳以上が働く人はサラリーマンの場合若い時に離職して碌に厚生年金を納めなかった負け組扱いだったのです。信じられませんね。これが「豊かさ」だったんですよ。
この時年金受給年齢を男性も55歳からにして氷河期世代を積極的に採用してたら今頃日本はこんなことになってないでしょうね。
ところが労働人口は我が国は一貫して増えていたのです。
どういうこと!?って思いません?
1:専業主婦がパートに出て働くようになった
2:年金減額で高齢者も働くようになった
→1億総フリーター社会の完成
何が女性活躍社会なんでしょうかね?パートを増やすことが「女性活躍」なんですかね?
今や75歳を超えても約40%が働いているというディストピアなわけだよ。狂ってますね、この国。25年前は60歳を超えて働くことが馬鹿にされた時代から事実上の年金取り上げで高齢になっても仕方なく働く人を激増させた、それも非正規雇用で酷使した結果
1:1億総貧乏社会になった
2:自動化が遅れた。設備投資需要も消えた
3:非正規雇用に甘んじるようになった
4:可処分所得が減ってデフレスパイラルになった
さすがに2010年から総人口の減少が起きたので2019年以降は労働人口も減少するのですが(それでも真の生産年齢人口のピークから約20年遅れです)一向に我が国は景気が良くなることは無かったのです。大事なのは所得を増やす事であって労働人口を何が何でも増やし高齢者を動員させることではないのです。おかげさまで当時起っていたIT革命に適応できなくなり老害だらけになってしまったのです。そしてそのまま2024年まで行ってしまったというから、もうね。
非正規雇用者を数千万人増やしても全く日本の経済に役立つどころか地獄のような国に化けただけなのです。
気持ち悪くて吐き気がします。あなたは1998年当時の74歳(1924年生まれ)と2024年当時の74歳(1950年生まれ)を比べて今の高齢者が「若く」見えますか?1998年ってもうインターネットがあってコンビニはそこら中にあってゲーム機が普及してPHSの時代ですよ。食生活に至っては2024年とほぼ変わらないはず。つまり「若返り」なんてありえないのです。医学的に。
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