名CM考Ⅱ 第三七回 1996年 資生堂 「TISS」

なぜこれが名CMなのか。これ音楽のおかげですよね。パフィーがCM曲として提供した『愛のしるし』が今TikTokで世界中で踊る曲として人気だからです。


もちろん出だしの文章直してと言われておでこの部分を化粧で直したパフィーの2人の天然ボケさに「かわいい」という部分もあるし、これ今でも十分通用するCMですよね。やっぱ資生堂って偉大な会社ですよ。今やほとんどCMに出てこなくなった会社ですけど。

でこの1996年に出た『愛のしるし』って1996年年間オリコン20位内に入ってる曲じゃないはずなんですよ。なのに世代を超えて四半世紀を超えて今の世界中の若者に支持された。すごくね?

1996年 『愛のしるし』

まあそりゃ
作詞作曲:草野マサムネ
編曲:奥田民生

って見たときはびっくりですが。大物やんけって。パフィーって当時は『アジアの純真』で売れたんですけどそれでも年間15位なんですって。そうだね。我々の当事者としてこの『愛のしるし』聴いた世代はもうすっかり忘れてしまったはずの曲だ。それもそのはずでなんとオリコン年間50位内ですらなかった。1996年当時は2019年にTikTokでこの曲をBGMにして踊るなんてことは想定されてなかったのだ。

5人組人気ダンスクリエイター『Hoodie fam』が『愛のしるし』に乗せ、TikTokの投稿にした振付動画がバズったんだってさ。

なのでご覧ください。小学校の運動会の定番になったのです。

だから何のことはないCMが名CMになることはありえるんだってことだよね。1996年の曲が2019年に評価されるということに。

BGM→CM曲→CM自体

と当然検索するのでご覧ください、四半世紀を超えての人気ですよ。やっぱり草野マサムネさんってすごい人なんだよ。

じゃあ、ここで提案だよ。『TISS』を中国に売り込んだらどうなんだろうね。もちろんBGMは『愛のしるし』で。きっと中国で爆発的に売れるはずだぜ。


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