名CM考Ⅱ 第七二回 1990年 クボタ 社名変更告知CM
ということで芙蓉グループCMの時に1990年に久保田鉄工株式会社は株式会社クボタになり現在のロゴと同じになったと伝えましたが、なんと当時の告知CMがありました。貴重です。
そして普通なら2011年以降のCMは取り上げませんが今回は取り上げます。前回の東レの時に海水→淡水化技術の事を言いましたよね。でもそれは取水口の時。水道管はクボタだったのです。カタールでは。
このグローバルCMって奴、お願いだから日本のTV局にも大量投下してくれないかな。「これが日本人の仕事です」って。少なくとも健康食品、誰でも入れます保険、葬式、パチンコ、消費者金融、課金ゲームより100倍はマシだから。
それともやっぱりまともな企業って日本企業であっても日本を見捨ててるのかな。農機具世界2位って日本の農業が衰退してるのに2位って事は売り上げの大半は海外って事でしょ?これにインフラ事業にクボタハウスだよ。もう国内事業って微々たるもんじゃないのかな。だからもうクボタって日本にCMを出稿してないんでは?
クボタの凄いところは水道管が地震で破損しても自動修復する修復管まで発明したことだ。つまり上下水道管の寿命が50年という状態を打破したことにある。これを「自己修復材料」という。すでにガラスでも実現済みだ。やっぱりこれらの産業は日本の最後の砦である。別名「スマートマテリアル」とも言う。
6Gとか無人農業とかスマート農業ってたぶん海外でやるんだろうな。すでに鉱山の無人建機はチリの銅山で日立建機製が活躍している。同じことをクボタもやるのだろう。
つまりまともな会社ほど日本から逃げて行くんだねって。
そして日本人の知らない間に日本企業が海外でグローバルCMを流す。日本で売ってるのは時代遅れの建機や農機具だけ。「IT? よくわからないから」とか言って。
こうしてメーカーも呆れて海外に行く。それが現実。
だって企業も商売。経済が伸び行く国で商売した方が儲かるに決まってる。
悪いけど。日本に来るのは海外で儲けた配当金だけ。それは内部留保に回るからほとんどの日本人に恩恵はない。そしてまた海外に再投資していく。だから日本は貧困国なのに純資産額だけたんまりとある。クボタって会社はその典型にすぎない。