DIC川村記念美術館が休館へ 資産効率で投資家が要望

「DIC川村記念美術館(千葉県佐倉市)の運営を止めろ」と外資に言われたそうです。本当にこの国は衰退国ですね。なお佐倉というのは国立歴史民俗博物館があるようなとこで千葉では異質なインテリジェント地域です。こうやって日本の価値がどんどん下がるわけ。佐倉まで行くと東京への通勤は無理かもしれないが船橋や成田空港なら余裕である。

DICって何だ?って思う人も居るのかもしれませんが旧大日本インキ化学の事でなんとPPSコンパウンド世界首位のエクセレント企業です。

D→大日本
I→インキ
C→化学(セミカル)
という意味である。

この佐倉市にDICの総合研究所があります。創業者は川村喜十郎と言いましてこの「川村」の名前を取っています。インキって言うともう語弊があるので社名を変更しました。PPSコンパウンドって自動車用部品の用途が多いので。

なんで創業家が美術館を持ったのかというと顔料やインクを作っている以上美術振興に対する責任と自負があるからです。昔の外資はここまでえぐくなかった。いくら外資でも文化遺産を売れ!なんていう野蛮人は居なかったのです。開館は平成2年。うーん、バブル!!

・レンブラント『広つば帽を被った男』
・モネ『睡蓮』
・ルノワール『水浴する女』

この3作品が特に重要です。なめてんのか。美術品を金銭価値でしか考えてない証拠である。なお悲しいことに日本画は既に売却済みである。

先に言いますが別にDICは財政難や経営難に陥ったわけではありません。むしろ自動車用部品を作っているのですから円安効果で好調です。それでもこんな理不尽な目に遭っているのです。それとも「黄色い猿がモネの『睡蓮』を持ちやがって、生意気だ!」とでも思っているのでしょうか。

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