ソニー、ブルーレイディスク生産から撤退(※ゲーム用除く)

なんと国際規格のBDがDVDよりも早く消えそうです。やっぱり日本が最後に輝いたのは90年代末です。DVD規格の統一は東芝が行いました。その後東芝はHD-DVDという規格を出しBDに敗北しましたがもうその頃(2008年)になるとHDDの時代でBDじゃなかったのです。

残念ですが、こうしてまたもや日本企業は敗北しました。というかもう2008年ともなると普通にHDDレコーダーの時代ですよ。ゲームソフトはともかく。でもソニーってPS3やPS4用BDは売れたでしょってねばります? 実はPS5は爆死したのです。PS3だって中期まで任天堂Wiiに覇権を取られてその後のWiiUでこけたから勝手にPS3の勝利となっただけにすぎずBDの天下はせいぜい数年(2012~2018年頃まで)です。

つまりBDって元からゲームソフト以外の需要がほぼ無かったのです

私は2002年当時の日本ビクター社員の声が印象的でした。「もう物理ディスクの時代じゃないよ。HDDで音楽も映像も気軽に取れる時代だよ」ってまだVHS規格がギリギリ現役の時代にもうこの事を予言していたのです。本当にその通りになり2004年にi-podが登場して予言成就となりました。「今の(※2002年当時の)人間はそこまで映像美・音響にこだわっていない」という意見が印象的ですね。
その後日本ビクターはプラズマテレビで大敗北。JVCケンウッドとなり事実上ケンウッドに助けられ旧ケンウッドがある北八王子に本社が置かれます。今やJVCケンウッドはドライブレコーダーと業務無線屋です。

しかしHDDってちゃちいからすぐ割れるので(10年位で)記録を後世に残す時はどうするのだろうって思います。そうやって無意味な規格争いで貴重なLD内にある映像は多数消えました。もちろんパイオニアがLDレコーダーを再生産する見込みはございません。そして次にVHSビデオテープもDVD規格へ変換しないと再生できず貴重な映像記録が事実上消えました。よってソニーの決断は無責任です。間違ってます。これはカセットやMDのようなダビング用ではないのです。ビデオソフト用BDだってちゃんとあるわけですから。つまり大量の映画記録・映像記録が消えてしまうのです。

もちろんNHKはアーカイブス事業があるから映像変換で後世に残すことが可能でしょう。でもNHKという公共放送事業体に残っていない貴重な映像はどうするのでしょうか。そもそもHDDに残っている貴重な映像を人間は後世に伝えないのでしょうか。何のための物理媒体なのでしょう。無責任です。

現に8ミリやVHSテープはDVDに変換できるのですがLDはそれをしてこなかったわけです。BDは今度アーカイブス事業として誰かが残す必要があります。じゃないとLDの時のように貴重な記録映像を大量消失という悲劇を繰り返すことになります。下手するとBD→DVDというダウングレードアーカイブスというみっともないことにもなりかねません。

人間はガラクタを作るのが仕事なのでしょうか?
(続く)

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