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織りながら知る・二重織りのしくみ 1
はじめに
二重織りとは
二重織りとは名前の通り、2枚の布が重なった状態で織りあがります。
それぞれ異なる組織にでき、更にピックアップすることでパターンを織ることもできます。
タイトル写真のような二重織りのピックアップは、一般的にはフィン織りと呼ばれます。
アメリカの雑誌HAND WOVENによれば、アメリカでもフィン織りとして知られているそうです。
二重織りベースの絵織りの技術は、まずは東ヨーロッパから南ヨーロッパに伝わり、そこからスウェーデンとノルウェーに渡り、中世のごく初期から、最初は直立織機、後には水平織機で織られていたとのことです。
そして、フィンランドがスウェーデンに征服されていた時代、フィンランド人の織工はスウェーデンに連れて来られ、織り続けました。最終的に、模様のある二重織りは、自国フィンランドに持ち帰られたそうです。
その織り方は幾通りもありますが、表裏がリバーシブルになる織り方と、表のエッジを美しくするために表裏がリバーシブルにならない織り方の2つに大別できると思います。
今回は、ピックアップをしないパターンのない二重織りからご紹介します。枠とレバー式織り機を使って、平織2枚の二重織りのしくみを学びましょう。
目次
枠で確認!平織2枚の二重織り
レバー式織り機で確認!平織2枚の二重織り
クイズ(筬通しについて)
枠で確認!平織2枚の二重織り
準備
![](https://assets.st-note.com/img/1701678041679-znLDcSmUQ7.jpg?width=1200)
20本経糸を張りました
針と櫛で捨て糸平織4段織りました
二重織り
表面の平織用に、”どの経糸を使うか”を決めます!
![](https://assets.st-note.com/img/1701678156972-DgS2f9RMjx.jpg?width=1200)
茶色の厚紙は、必須ではありませんが、あった方が何かと便利です
二重織り開始!表面の平織2段を織ります。
![](https://assets.st-note.com/img/1701678364754-H1hwT7xbwz.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1701678421798-NETRiWGel9.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1701678462474-tcMwtYTMyq.jpg?width=1200)
緯糸は櫛を使ってください
(織る前に移動しても構いません)
”表面で使わなかった経糸”が、裏面の経糸になります。
表面で使った経糸は、ピックアップしたままで裏面の平織を2段織ります。
![](https://assets.st-note.com/img/1701678545257-1htkcPRx1v.jpg?width=1200)
裏面の平織を織ります
![](https://assets.st-note.com/img/1701678620062-WRWM5kJXJu.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1701678676233-8BTuYNrCZS.jpg?width=1200)
同様に、5回繰り返し、両面12段織ります
![](https://assets.st-note.com/img/1701679305770-KWKgvOs93y.jpg)
次は、表面に使う経糸を選び直して、続きを織ってみます!
![](https://assets.st-note.com/img/1702081849214-c8uI0LtaK1.jpg)
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