![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71032250/rectangle_large_type_2_1fedd55f27e674cae93fef1a6cf36d8d.jpeg?width=1200)
20.タイで突然よみがえった記憶に納得したのはもう何年前だろうか
タイが好きで、コロナ禍になる前には、年に5~6回は訪れていた。
きっかけは、バックパッカーで東南アジアを旅する息子の影響。
何がそんなに彼を惹きつけるのか?始めはそれを知りたくて
当時はLINEもまだないし、携帯電話を持つのも嫌がっていた息子と
なんとかメールでやり取りしながら、タイで待ち合わせをしたのが最初だった。
初めていく外国って、なんだか緊張するものだったけれど、何故かタイは
すぐ慣れて、緊張もせず…というよりも、日本に居るときより
もしかしてリラックスできているような気がした。
バックパッカーでタイが好きな息子に「タイで何してるん?」と聞くと
「現地の人のように暮らしてる。タイにいるほうが自分らしく居れる。」
そう言った言葉を思い出し、とっても納得だった。
まずは食べるものが美味しくて安い!どんなに好きな外国でも
食べるものが合わないと、日が経つにつれて苦痛になるものだ。
そして『人』…。ほほえみの国と言われるだけあって穏やかで優しいタイ人。
ある時、アユタヤに友人と二人で訪れると、今は観光地となったそこは
普段は観光客で賑わっていることが多いのに、その瞬間、なぜか二人だけになっていた。
ただ、ボンヤリとそこに佇んでいると、心の奥深いところから、まるで
ヒプノセラピーを受けているように記憶がよみがえってきたのだ。
『あ!私、昔(前世)ここで修行をしていたんだ』そう思い出し、
そのことを伝えようと友人を見ると、感動で泣いている彼女。
『どうしたん?』と聞くと『私、昔(前世)ここに居ました』と同じことを
言い出した。
あぁ、同じ時代に生きていたのか。
だから一緒に来たんだ。
そこに立つだけで時空を超えていた二人。
こんなにタイが好きなのはやはり昔からの縁があるからなのだ…と納得した。
『ただボンヤリ佇む』という行為が、二人を一瞬にして催眠状態に誘導し
前世の記憶を思い出させてくれた。
私たちは、ちゃんと自分の内側に過去や未来の記憶を持っているんだな。