13.小さな頃の自分から前世にワープして会ったのは、思いもよらない方だった。
過去も現在も未来も繋がっていて
どこに自分のチャンネルを合わせるかによって
見えるモノも変わってくる。
ヒプノセラピーで、今現在悩んでいることを解消したくて
小さな頃の記憶にアクセスすることはよく使う手法だ。
その日も、小さな自分に会うためにゆったりと誘導していた。
仕事のこと、家族のこと、これからのこと…
心の奥でモヤモヤすることを解消しようと催眠状態に入った彼女。
いろんな場面を経て、二歳の小さな彼女が居たのは
その頃住んでいた家の前のバス停。
「バス停でバスを待っている」そういう二歳の彼女に
じゃぁバスが来たら乗ってみようと声をかける。
バスに乗って降り立ったところは…?
バスに乗る前とは違った景色が広がっているようだ。
えっ?何か話し方まで別の人格になっている。
二歳の女の子とは思えない口調。明らかに別の人だ。
その風景やら人格を見てみると、どうやら時空を超えて
前世に行ってしまったようだ。
『過去も現在も未来も繋がっている』ということはこういうこと。
そこで、その外国人の女性と会話をしてみる。
とても上品な語り口の彼女は、今現在悩んでいた自分に対しての
答えやらアドバイスを続けていくのだ。
その言葉は柔らかい口調とはいえ、説得力のあるもの。
どういう考えをすればいいのか…
これからどうすればいいのか…
今後はどうなっていくのか…
などなど、詳細に丁寧に語り続けてくれたのだ。
後先になったけれど『お名前を教えてもらえますか?』と
尋ねると『マリアよ』と答えた。
マリアさんか…。彼女の前世の名前か…。
そう思った途端にハッとする。
『マリアさん・・・って、もしかしたら「マリアさま」ですか?』
ちょっと変な文章のように感じるけれど…
マリアさま…キリスト教のあのマリアさまなのでは?と
ふと思ったのである。
すると彼女は相変わらずの優しい声で『そうよ』と言った。
あの『マリアさま』が悩める彼女に対して解決策を
延々と語ってくれたのである。
催眠から覚めた彼女も私も、とても不思議な時空を超えた旅を終え
とても穏やかな気持ちになっていた。
そのヒプノセラピーを終えた彼女の仕事もプライベートも
スピードをあげて好転していったのは言うまでもない。
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