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国際恋愛・国際結婚~子の視点から~

こんにちは、Mikiです!
自己紹介はこちらから!

  わたしには日本人の父と台湾人の母がいます。2人は国際結婚。当時は「外国人と結婚!?」なんて両家から大反対されたそうですが、会ってみたらその人柄のよさに認めてもらえたとかなんとか…

そんな国際結婚の家に生まれて感じた文化の違いや言語環境や国際結婚について思うことを、いち子どもの視点から書いてみたいと思います。


食事は

日本と台湾、近いとはいえ文化の違いは結構あります。
ただ、母はめちゃくちゃ日本に寄せてくれてたと思います。

和洋中満遍なく

  基本的には大皿料理スタイルでそのジャンルは和洋中どれもあった印象です。炒め物から煮込みなどなどその種類もたくさん!カレーやシチューなども出してくれました。大感謝…!
お弁当もかなり日本寄りだった気がします。中でもだし巻きはほぼ毎日入れてくれましたし、給食で食べたゆかりご飯が忘れられなくてお願いしてお弁当に入れてもらったり。夕飯の残りや冷凍食品で作る、いたって「普通」のお弁当でした。
そのためたまに聞く「お弁当が違って揶揄われる」なんてことはほぼ無かったと思います。
ありがとう…!

野菜の炒め物はほぼ必ずあった!
おかげさまで(?)今でも野菜大好き!

強いて言うなら

  強いて言うなら、汁物はあまり出ませんでした。日本と言えば毎日味噌汁!と言っても過言ではありませんが(過言?)、数えるくらいしか出なかった気がします。
  また、自分が人に料理を作るようになって言われたのがニンニクとごま油をよく使うこと、あまじょっぱい味付け(醤油とみりんなど)はあまりしないことです。
思い返してみれば、肉じゃがや照り焼きといったザ和食も食卓に上ったことはありますが、あまり印象的ではありません(めっちゃ美味しかったけど!)。それよりもほうれん草や小松菜といった葉野菜の炒め物、豚バラブロックと厚揚げの煮物(台湾おでん滷肉風)、キャベツと塩たまご(鹹鴨蛋ㄒㄧㄢˊㄧㄚˉㄉㄢˋ/xián yā dàn)炒めなどが印象的です。※残念ながら写真は見つかりませんでした😇
やっぱり台湾ぽいのが多いのかも。
いずれにせよ美味しい食事を毎日のように作ってくれる母には頭が上がりません。
ありがとう…!

誕生日!
グラタン、ケーキ、ビーフシチュー🤤

名前の話

上履きにフルネーム

  地味に覚えてるのは上履きの名前。上履きや体育館履き、体育着に名前を書くように言われ、みなさんはどんな感じを想像しますか?
山田、田中、高橋etc. まあ大体苗字だけですよね…

上履き本体に苗字だけなんてわたしゃ知らなかったよ…
でもよく考えたら体育着の名前も苗字だけだったか…

私は基本フルネームでした笑笑
台湾では(?)名前を書く≒フルネームなので、えんぴつのような小さいものだけでなく、上履き、体育館履きなど全部フルネームで書いていました。特に疑問に思わず育ちましたが、あれ?「もしかしてフルネームで書いてるのって私だけ…?」と気づいたのが高校の体育の時。初回の授業で先生から体育館履きに(見てすぐ分かるように)名前を書いてと言われた際、周りを見てみるとみんな自分の苗字しか書いていないのです!上履きは自信満々にフルネームで書いていた私。体育館履きは周りを真似て苗字だけにしました笑
 その頃から名乗る時もフルネームだけではなく苗字だけで「○○です、よろしくお願いします」と言ったりすることが増えました笑笑
  まあ日本は中華圏や韓国に比べてめちゃくちゃ苗字が多いですから、苗字だけ名乗っても困らないんだと思います👍

苗字

  フルネームで記名していたのは自分の苗字にあんまりこだわりがないからなのかもしれません。そもそも私の両親は苗字が違います(母が外国籍のため)。私は日本人の父の苗字をもらったのでめちゃくちゃ日本人の名前です(名前の話参照)。母の苗字だったら、もろ外国人なんだけどなあ笑笑
夫婦別姓って自分にとってはそれが当たり前だし、でも他の多くの友だちは両親が同じ苗字っていうのもよく知っています。
  夫婦別姓は戸籍制度の日本では実現が難しいという話を聞いたことがあります。制度面や実現性で難しいというのはまだ分かるんですが、一方で日本の伝統が崩れるとか、夫婦なのに別の苗字なのは夫婦らしくないとか、そういう理由で反対する方もいるみたいで、それは全然納得できないんですよね。現に私の両親は夫婦別姓だけどかなり日本寄りの生活だし、休みの日には今でも2人でデートに行くし、そんな彼らが夫婦らしくない?別姓であることと夫婦らしいことは全く別の話のはずです。
  そもそも実現が叫ばれている「選択的夫婦別姓」というのは、「今は同じ姓になることしか選べないから別の姓でいることも選べるようにしてください」、というものなのだから同じ姓が良い人は同じ姓でいいんです!制度の煩雑さ以外に何がそんなに障壁なのか甚だ疑問です🤔
すみません話がそれました…

ハーフ≠バイリンガル

「家では何語で話すの?」

これ、私がハーフだと言うとめっちゃ聞かれるんですよね。
我が家の家庭内言語は日本語です。理由は主に2つ。

  1. 父と母の共通言語が日本語しかないから

  2. 日本で生活しているから

家庭内言語は日本語

  母は台湾人で母語は中文です。しかし学生時代に日本に留学していたり、その後の仕事でも日本語を使う機会が多かったためか本当に流暢に日本語を話します。N1(日本語能力試験の最上級)も取り、現在は時々通訳もしています。
  一方父の中文は、父の中文で詳しく触れていますが、まだ拙いです。読み書きはある程度できると思うのですが、聞く話すに関してはおそらく飲食店で口頭で注文するのも難しい気がします…
もちろん知ってる単語は増えていて、中文を聞き取ったり話す機会も増えたようです。でも私と母の(中文での)会話には相変わらずポカンとしています。
まあ結婚して数年で日本に来て、そこからずっと日本で暮らしていますし共通言語は自ずと日本語になってしまうのでしょう。

これは余談ですが、母は昔、幼い私と弟を中国語の塾のようなものに通わせたかったらしいです。でも父は「家で教えればいいじゃん」と取り合わなかったらしく…『親』に教わるのと『先生』に教わるのは全然違うのに、その辺りを父はあまり分かっていなかったようです。もう過ぎたことなので詳細を聞く勇気はありません😇
父も誰か母以外の『先生』に教わる機会があればなあ…なんて。

一親一言語って結構むずい

  外国人と結婚した!と言ったら「子どもはハーフでいいね!」「子どもはバイリンガルね!」なんて言われたりするらしいと何かで見ましたが、うちの両親はどうだったんだろう🤔
  まあ事実として子どもが『ハーフ』なのはあるとして、それが良いことか問われると、私みたいにアイデンティティが揺らいで苦しい思いをすることもあるかもしれないし、私みたいにハーフという単語が会話のきっかけになるかもしれないし、一概には答えられないんですよね。それに、ハーフだからといってバイリンガルであるとは限りません

  バイリンガルになるには、環境がめちゃくちゃ大事です。
一親一言語の法則というのもありますが、より効果を出すためには親は担当言語以外は通じないフリをしなければいけないとのこと。
例えば母→中文担当、父→日本語担当の場合、
子に中文を話させるために「母には日本語で話しても通じない」と思わせる必要があるそうです。通じるなら日本語で話しちゃいますからね。もちろん、その逆も然り。
  親からすれば、子どもの言うことを分かってあげたいけど言語習得のために分からないフリをしなければいけないといった葛藤が辛いんだとか。詳しくは分からないですがそんな話も聞いたことがあります。

  あとはコミュニティ(環境)によって使う言語を分ける場合。知り合いに「アメリカ生まれアメリカ育ちの日本人(両親が日本人)」がいて、英語も日本語もネイティブレベルでペラペラなんですが、アメリカにいた頃は家ではほぼ日本語でコミュニケーションを取っていたそうです。学校は英語、家は日本語って感じです。

  思い返すと私も似た感じにしようとしていたのかもしれません。
  先に見てきた通り、私の家庭では主に日本語が話されていましたが、実は中学生の頃からは母に「私には中国語で話して!」とお願いしていました。母に頼むことで学校では日本語を使い、家では中文を使う環境にしたかったのです。
  おかげさまで、父や弟よりは中文を話せるようになりました(彼らは母に対しても基本日本語)。今でも母とは中国語で話したり中国語の質問をしたりしています。

"Mikiの質問は高度だから着いていけないよ"
なんて父に言われたことがありますが、世の親御さん方!そういうことはあまり言わないでほしいです…。
私が母と中国語で話すと拗ねたり、中国語の勉強を頑張ると「あなたはすごいね私と違って」と線を引かれたり、そういう態度って結構傷つきます。
中国語の勉強をすればするほど母は喜んでくれるのに父は拗ねてしまう。こんな矛盾があるでしょうか。

バイリンガル≒環境×努力💪

   強制はよくないけれど、親の方針(例: バイリンガルにしたい)と子の意思(例: 友だちとは使わない○○語は話したくない)と諸々考える必要はあるし、ハーフに生まれても何もしなかったらバイリンガルは無理です。
  なぜ中文話せるの?と聞かれて、子どもの頃は「ハーフだから」とか「母が台湾人だから」とか答えていました。今も詳しい説明が面倒な時はそう答えますが、実際はそれが理由じゃありません。勉強したからです。台湾に短期留学もしたし、中文の授業も受けたし、通訳まがいのこともしたし、めっちゃ勉強したからです。

どうか「ハーフだから」で納得せず、本人の努力もあって話せるようになったのだと知ってほしいです。

※ちなみに弟が母と中文でよく話すようになったのは弟が大学生になってからです。弟は父より中文を話せますが発音等は日本人ぽくて、本人も気にしているため中文の授業の際には「ハーフ」であることをあまり言いたくないそうです。そうなんだ…🫠もし「ハーフだからで話せる」のであれば、ほぼ同じ環境で育ったはずの弟も私と同じくらい話せるはずですよね??

国際恋愛・結婚というより

  そんなこんなで子どもから見た両親の国際結婚を見てきましたが、自分も国際恋愛・結婚したいかと聞かれると、正直別に…という感じです。
個人的な恋愛観で言うと、遠距離だと私が寂しくなっちゃうので遠距離ならしたくないです…
あとは、お互いにどれだけ歩み寄れるかも大事だと思います。

どこに住むのか、共通言語は何か、
相手の母語をどれだけ理解しているか
/しようとしているか。

  私は日本に長く住んでいて、相手の場所に住むには性格上重い腰を上げなければいけません。言語は、幸い(?)私は言語学習が趣味なので、相手の母語に興味を持って学べる自信があります(実際、片想い相手が台湾の人だった時、一番中文が伸びました笑)。でももし仮に、相手が私の話せる言語(日本語、中文、韓国語、英語)のどれも学ぼうとしないのなら、関係を続けるのは難しいでしょう。

お互いの違いを認めることfeat.ボクラノセカイ

  国際結婚の例(両親)が身近にいる私でさえ、文化も言語も違う中でこれだけ惹かれ合えてお互いを認め合えるの本当にすごい…!と思うので、世の中の国際カップル、夫婦の方々本当にすごいと思います。
  相手のことは相手にしか分かりません。それでも少しでも「分かろう」とするのが大事なんだと思います。そしてそれは国際夫婦だけでなく友だち間でも、日本人同士、同じ国出身同士だって変わらないはずです。
そういえばそんなことを歌った素敵な楽曲があったな🤔

ぼくらの世界 君の正解 それぞれあるけど
それが素晴らしい!
(中略)
僕ら目一杯 お互いの違い 認めるためにも
I love your world

『ボクラノセカイ』G20+ネプ&イモトより抜粋

相手がどこ出身であっても、母語が何語であっても、お互いの違い、認め合っていきたいな。

と、ふと『ボクラノセカイ』という曲を思い出したMikiは思うのでした。

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