『must』と『have to』の使い分け
『must』と『have to』の使い分け方を知っていますか?
意味はどちらも 「~しないといけない」です。
普段は違いがなく、mustには過去形がないからその時はhave toを使うとわたしは学校では習いました。
でも本当はそれぞれの意味も違います。
❏ must
:(強制的な意味で)しなければならない
「義務」「必要」「禁止」「確信」のニュアンスがあり、そこに納得は関係ありません。
《例文》
You must go there.
(納得しているかどうかは関係なく、あなたはそこに行かないといけない)
否定形にて使用する場合には、「しないことをしなければならない」⇨「してはいけない」という意味になります。
ここにも納得は関係ないため、「命令」「禁止」の意味となります。
《例文》
You mustn't smoke in this building.
(この建物の中は禁煙です)
そして実は、過去形でも使用することができます。
「しなければいけなかった」という意味になるため、実際はしなかったことへの後悔を表します。
『should have done』に似ています。
《例文》
I must have visited her.
(彼女を訪ねなければならなかった)⇨訪ねなかったことを後悔している
❏ have to
:(納得のいっている状況で)しなければならない
「提案」「助言」のニュアンスなので、命令の意味は含みません。
《例文》
You have to go there.
(そこに行った方がいいよ)という提案
否定形にて使用する場合にも、「提案」「助言」のニュアンスになるため「しない方がいい」という意味になります。《例文》
《例文》
You don't have to smoke here.
(ここではタバコ吸わない方がいいですよ)
過去形の場合はシンプルに『had to』で表現できます。
《例文》
I had to visit her.
(彼女を訪ねなければならなかった)⇨訪ねたかどうかはわからず、ただの事実