浪人生雑記〜直前期、試験中に叫ぶクラスメイト〜
2019.2 作成
ずいぶんこのnoteも放置してしまっていた。当時よりもいい文が書ける気はさらさらしないが、せっかくなので最後まで書こうと思う。
センタープレテスト。最後のセンター模試。ここは間違いなく負けられない戦い。しかし試験中なのに叫び声がきこえた。さらにその後10分に1回の間隔で、鉛筆を床に投げつけている人がいた。その人の前には常に1人試験監督が待機し、鉛筆拾い係になっていた。詳しくは聞かなかったが、友人の近くの席にも別のイカれた奴がいたらしい。
そして日に日にみんな食欲が無くなっていく。ほぼ食べていない人もいた。
多分100人浪人生がいれば、内10人は全く勉強できなくなると思う。1人は死んじゃうんじゃないかな。とにかくメンタル強度が全人類の下位1%の自信がある人に浪人はおすすめできない。
センター試験当日はタクシーで会場まで向かった。
私は良い人間には良い点数が降ってくると信じている人間である。警備員さんにめちゃくちゃいい笑顔で挨拶した記憶がある。
試験の記憶はあまりない。休み時間の度に顔を洗ってリフレッシュした。正直2回目のセンター試験ということで心の余裕はあった。
試験が終わった時、自分の第一志望の2ランク下あたりを受けることになるだろうなと思った。バス停に並ぶ気分にならず駅まで歩いて帰った。知らない土地を歩くのは楽しかった。
家に帰って自己採点した。地理が現役時から30点下がっていた。断っておくが、地理は100点満点である。正直信じられなかった。しかし私は地理の授業を全部欠席していた。駿台地理科の呪いか?地理があるだけで合計得点率が4%変わった。笑った。得点調整もなかった。
数日後面談があった。私の第一志望は大阪大学だった。担任には阪大か神戸の2択と言われた。神戸だと受かると思うが阪大はどっちに転んでもおかしくないと言われた。
迷わず阪大受けます。と答えた。私は本当に阪大に焦がれていた。恋は盲目とはよく言ったもので、自分の中では全ての大学が阪大かその他の大学かに括られるのように思えた。もし落ちたら死のうと思っていた。相当追い込まれていた。
「阪大に受かって社弱の星になる」と決心したはいいものの勉強は捗らなかった。去年も阪大を受けた私には初見の過去問がなく、メンタルが明らかにダメになっていくみんなを見ながらモヤモヤと日々を過ごした。