ITの資格について調べてみました。第5回
引き続き情報提供です。
1,「IТスキル標準(ITSS)のキャリアフレームワークと認定試験・資格とのマップVer11r2」
ISV Map Ver11r2
このマップを見ると、ITの職種、専門分野とそれに関連するたくさんの認定試験や資格が、ITSSのスキル熟練度に対応させてまとめてあります。
表側には、習熟度がエントリレベル(レベル1、2)、ミドルレベル(レベル3,4)に分け、同一レベル内にある認定試験・資格同紙に上下関係は無いとしています。
表頭には、職種と専門分野を並べています。職種は、マーケティング、セールス、コンサルタント、ITアーキテクト、プロジェクトマネジメント、ITスペシャリスト、アプリケーションスペシャリスト、ソフトウエアディベロプメント、カスタマーサービス、ITサービスマネジメント、エデュケーションの11職種に分かれています。
そしてこの11職種ごとに、それぞれ専門分野がさらに分かれています。
参照:特定非営利活動法人スキル標準ユーザー協会
2,マップが語ること。
ベンダー系含め多種多様な認定試験・資格がたくさん掲載されています。時々刻々変化し新たなものが生まれる世界のIT業界、しかもIT後進国の現状にあると言われる日本国内で整理するのは大変な労力と感じました。私にとって良くわからない専門分野、認定試験、資格等が記載されていました。
これらを眺めていてこの業界を「IT資格」にとらわれずにとらえていかなければならないと思いました。
この業界をキャリアコンサルタントの視点から見ると、
資格は業務独占では無いし、資格で通用する世界では全く無い。
目標・やりたい仕事があって初めてキャリアプランと学習の目標ができる。
日進月歩、変化する業界・企業でのキャリアルートを見極める力が必要。
目標を達成するための実務上必要なスキルを習得が大切なキャリアパス。
職種は常に学びが必要であり、特にビジネスの知識・能力が必要なこと。
よって、「自分はどんな仕事をしたいのか」という視点が大切だと思いました。
3,専門雑誌:日経Xテック/日経コンピュータ記事「IT資格」
「資格」は、合格が目的ではなく、その後が大切。学ぶことであり、得たスキルや知識を生かし仕事での実践を通じ更なる能力開発につなげることでキャリアを切り開いていくことにあります。
そこで、実務で活躍する人について日経Xテック/日経コンピュータ電子版を読んでいきました。そこに「崩壊した「資格神話」 ITエンジニアに資格は必要か」というコラムがありました。
➡以下要旨です。
4,「情報処理技術者試験」
そこで、まずはITの業界入門として「情報処理技術者試験」を、「ITスキル標準(ITSS)のキャリアフレームワークと認定試験・資格とのマップVer11r2」の職種で見てみました。(マップで職種内の専門分野により違いがあります。)
その後、専門分野が深まるミドルレベル・レベル4になると、
結局これからIT業界への入門の資格をご紹介するかたちになりました。
次回、民間資格・認定試験について簡単にまとめ「IT資格」を終了とします。
・・・04/02/10・・・