見出し画像

【修了考査】ほぼ確実に受かる王道の勉強方法

結論だけ知りたい方のために先に書いておきます。

直前期に死ぬほど詰め込む>コツコツ勉強する。
ただ、答練はタイムリーに受ける。

2022年12月 無事修了考査との対戦が終了しました。
割と手ごたえがあり、合格を確信しているので記憶が新しいうちに筆を進めてみました。(なんなら試験勉強中にNoteに記事書く前提で原稿を作ってました。)

①予備校はどこにすべきか

私はCPAにしました。
予備校迷ってる人もいるかと思いますが、論文式試験と同じところで基本良いと思います。予備校がどこだろうとある程度勉強すればうかる(はず)。
テキストのレイアウトとか、解説の文言が論文式試験と同じだと「あの論点か」とか思い出せますが、New予備校だとピンとこないと思います。

②当日の感想

手が痛い、、、監査論の最後の方とか文字通り動かなくなったのでミミズみたいな細い文字列を大量生産してしまったのをよく覚えています。

ただ、限られた勉強時間で手を鍛えるのは非効率&書いて勉強するとそんなに勉強が進まないので当日の気合いで乗り切りましょう。

よく書く練習しておくといいよとアドバイスを聞きますが、書くことが思いつくくらい十分な勉強量が確保できた人が、当日のコンディション対策としてまあ手を出すかくらいの温度感です。優先度低。

③実際の勉強スケジュール

大きな流れとしては

会計税務例題2,3週
→その他科目着手

で良いと思います。

Study Plus(勉強時間記録アプリ)の画面

▼6月ー9月

6-9月

▼10月ー12月

10-12月

6月から12月までに合計で485時間程度です。

〇8月

修了考査テキストのA,Bの例題1週目、講義は連結だけ視聴。

〇9月

9月中旬にようやく会計実務の例題を一周し終わり、税務対策開始
講義は論文で扱っていない(相続税、贈与税、国際課税)のみ視聴。

〇10月

ひたすらライブ答練に追われる。
答練までにテキスト一週すらできず、とりあえず答練を受けるも毎回平均点くらいの当たり障りのない成績をとってしまってました。。。

ライブ答練受けてる人たちは100人弱しかいなくて正直驚きました。
試験の母集団は2,000人くらいでCPAのシェアは当時1/5くらい?(修了考査に参入してから日が浅いこともあり、少なめに見積もる)
CPA受講生が400人いると仮定しても1/4すらライブで受けていないのではと推測。

ライブ答練受けてない人がほとんどなのでライブ答練に合わせて勉強しているだけで合格確実でしょうという甘めの考えでしたが、全然甘くなくむしろ妥当な考えだったと振り返ってみると本当に実感します。

なのでだまされたと思って答練はライブで受けるようにしましょう。
これが必勝法といっても過言ではないです。

〇11月~(試験休暇)

1日10時間死守!!!

ここでさぼるとコツコツ勉強していても簡単に巻き返されます。
修了考査はがちがちに対策してくる人が少ない分、計算強い勢と短期記憶強者がさらっと合格をかっさらっていきます。
メンタル的にはしんどいですが、ここでなんとか頑張るのが一番のキモです。

修了考査に限らず、全ての試験でそうですが1週間以内に全範囲に触れられればある程度覚えられますよね。2週間したら忘れるのは仕方ないですが昨日やったことはだいたい次の日できるはずです。

直前期では回転速度Maxにできるように事前にテキストの加工や自分がよく間違える問題へのチェックを行い、ひたすら高速回転しましょう。

なので極論、論文期に計算がガチガチに仕上がっていてかつ理解しているのであれば直前に理解の仕方だけ思い出して自分が間違えるひっかけポイントを問題見た瞬間に思い出せるようにすれば解けると思います。そうすれば勉強時間最短記録保持者になれるかもですね。がんばれ。

④科目別攻略法

〇会計実務

超超重要科目
予備校の答練とテキスト周回するとオーバーキルできます。
答練はライブで受けていましたが、いつも素点3,4割しか取れずこんな激ムズ試験で誰が六割とれるんだ。。。と10月くらいに不安になってました。

〇監査実務

監査論は理解とよく言われてますが、理解しても「監査論らしい言い回し」を使わないと点数が来ないことは、論文式試験の答練で痛いほど痛感している方も多いでしょう。
なので私は監査論はある程度汎用性の高いフレーズを暗記してその、ストックしたフレーズを使って自分の言いたいことを表現するイメージです。

エッセンスは下記に書いてあります。監査論とフランス語は関係ないでしょ!と思った方、本当にそうでしょうか? Check it out.

インプット教材としては論文対策集3という神教材を使っていました。
公式では暗記用ではないとうたわれているが、論文機にテキストを何周化し、理解を固めた上で暗記をし、暗記した文言で作文大会をすればA判定も

実際に答練でも論文対策集3から結構な問題数が出てました。

〇税務

超超重要科目
この試験も二次試験までと同様、完全に計算ゲーです。

全体的な問題の難易度はある程度高いです。簡単な問題は大体みんな点数をとれるが、難しいものはとけない。
→差がそこまでつかない(はず。。。)と割り切ってメンタルを安定させてました。

理論は覚えれば解けますが、ほとんど対策してません。

ポイントは簡単な計算を落とさないことですかね。論文式試験と同じです。

計算は簡単なものだと差が付きやすい
→大きなビハインド

あと、新規の相続税や贈与税、国際課税に目が行きがちですが配点の大半は法人税、消費税(しかも大問5で毎回確実に総合問題が1問ずつでる。かつ第六問でも頻出)ということを忘れないでいただくと良いかと。

〇経営

経営指標は論文の貯金で何とかしましょう。本試験も簡単なので凡ミスすると死にます。
ITはCPAのテキスト(ほぼ実務委員会報告57号)と講義内で紹介されていた副教材(次世代監査、情報セキュリティ)ぐらいですね。

CPAの副教材は大事そうなところに予め線が引いてある教材がダウンロードできたので線引いてあるところだけ3周しました。
結果的に、クラウドのメリットデメリットを書けという問題が出て、ここ副教材に乗ってたな~って思いながら試験中もメンタル安定してました。。
(ただ、そんなの現場対応で書けるでしょと言われたらそれまでなので費用対効果はイマイチか)

経営は計算科目ですが、計算テキスト1週の例題を全て電卓をたたき、手を動かして解いても3~4時間程度で終わるほど量が少ない印象です。

なので周回が容易で、記憶に定着しやすいので割と遅い時期に勉強開始してそれまでは会計税務に時間を割くのもありかなと。

要するに「余裕」

(参考)
いくつかIT実務委員会報告は廃止されるようです。下記参照。

〇職業倫理

余裕、以上

範囲が他の科目に比べてかなり狭く、前日にテキスト一週するだけで当日の点数が爆上がりします。
ただ足切り(40%)に最もひっかかりやすい科目ともいわれているため、やりすぎずやらなすぎずを目指すイメージがお勧めです。

短答、論文の監査論で学習した基本原則5つや、概念的枠組みアプローチから面白いほどたくさん出題されます。
他の受験生も知識吐き出し問題は高い精度で答案を作ってくる(要するに定義丸暗記して書くだけ)なので暗記の精度が低いと差がつくので要注意。

⑤楽に合格するために必要な視点

A.計算(会計税務)が得意なら修了考査は楽勝

修了考査を攻略したいなら会計、税務の計算を早くからやると楽です。
なぜか?シンプルに量が膨大でマスターするのに時間がかかるためです。

エピングハウスの忘却曲線をご存じの方も多いかもしれませんが、記憶に最適な周期が研究上明らかにされています。下のグラフの通りですが、1か月後には今日勉強した内容を21%しか覚えてられません。

会計・税務は勉強量が膨大で、テキストの例題を初めて一周するのに一か月かかりました。
二周目に入るころには理論上21%しか一周目の内容を覚えていないことになるため、一回目に例題を解いた意味がほぼないですね。。。
例題の内容や、ひっかけポイント、自分が間違えたパターンなどの情報を完全に忘れた状態で例題を解くのはあまりに非効率になってしまうので回転頻度は常に意識しましょう。仕事もありただでさえ勉強時間の捻出は難しいと思いますが、ここを意識すれば勝ち濃厚かと。

最低でもなんとなくここはこうだったなとか思い出せる状態で復習したいですね。(2,3週間程度が理想的です。学習が進んで4,5週目になってくると1か月あけてもなんとなく思い出せるようになります。)

B.監査論が得意なら修了考査はやや楽勝

Aは一般的に言われることですが、Bは私しか思ってないかもしれないです。

IT+監査実務で配点400点くらい
→監査論得意だったら有利というロジックです。

実は、IT=ほぼ監査論です。ITGCとかITACの理解なしに深度ある監査はできません。ここは実務で積極的に上司の知見を盗みに行きましょう。

C.倫理、経営、監査はできるだけ時間使わない

Bと矛盾してない?と思わないでください。得意だったら有利というだけです。苦手な人は監査に時間をかけすぎて会計・税務の勉強時間を削らないように注意しましょう。

⑥直前期の反省

網羅性を大事にして、テキスト重視の答練をやや軽視していました。試験休暇前に一回も解いていない答練が各科目1回あったので、、、
もう少し答練の早期着手と復習ができていれば、テキスト回転の精度も上がっていたはず。
特にグループ通算税制や贈与税、相続税に関して例題は機械的にとけるものの、答練をといて初めて何をやっているのか理解したレベルでした。

⑦(番外編)試験前から戦いは始まっている?

申し込む順番をなるべく早くしましょう!

当日の座席及び受験番号は申し込み順で決まります。
私は、下記の理由で早く申し込むことにしました。

・早めに申し込む人は優秀層が多く、優秀層に囲まれると自分も優秀だと錯覚できるのでは?(オセロ理論)
(合格者一覧をみても受験番号が前の方の人たちは番号が飛んでいることはそこまでなく、後ろの方のグループはとびとびなのでつまりそういうことだと思います。)

・早めに申し込む人=スケジュール管理がしっかりしている=体調管理もできる=当日爆音で鼻水をすする可能性が著しく低いのでは?
(私は周りの人の鼻水すすりサウンドで集中力を削られるので、、、)

予想的中し、万全のコンディションで当日を迎えられました。ぜひ。

最後まで読んでくださりありがとうございます!!
ご不明な点あれば遠慮なくお問い合わせ、コメントお待ちしております。

いいなと思ったら応援しよう!